CG制作の費用相場は?内訳や見積もりが変動する要因、安く抑えるポイントを徹底解説

【2026年最新】CG制作の費用相場は?内訳や見積もりが変動する要因、安く抑えるポイントを徹底解説

「自社の新製品プロモーションや建築パース、プロモーション動画にCGを取り入れたいけれど、費用がいくらかかるのか分からない」「制作会社から提示された見積もりが適正価格なのか判断できない」と悩んでいませんか?
CG制作は、実写の撮影と違って現場に行く必要がないものの、目に見えないデジタルデータをゼロから作り上げるため、価格の基準が不透明に感じられがちです。

本記事では、CG制作における基本的な費用の仕組みや料金の内訳、静止画・動画・特殊CGといった種類別の費用相場を徹底解説します。さらに、見積もりを大きく左右する変動要因や、クオリティを維持したまま予算を賢く抑えるコツ、信頼できる制作会社を見極めるチェックポイントまでをコラム形式で詳しくまとめました。この記事を読めば、CG制作のコスト構造を正しく理解し、予算内で最適なCGを制作するための具体的なアクションが起こせるようになります。

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そもそもCG制作の費用はどのように決まる?主な料金内訳

CG制作の費用は、主に「人件費(作業工数)」と「設備・システム使用料」の掛け合わせで決定します。一般的に、1人のクリエイターが1日作業した場合の単価(人日単価)や、1ヶ月作業した場合の単価(人月単価)を基準に見積もりが計算されます。見積書に記載される具体的な料金の内訳を詳しく見ていきましょう。

1. ディレクション・プランニング費

プロジェクト全体の進行管理、企画の立案、絵コンテの作成、クライアントとの窓口役を担うディレクターの人件費です。CG制作は、事前の「設計図(絵コンテ)」が命となるため、ここのすり合わせが非常に重要です。
単に作業を進めるだけでなく、クライアントの意図を汲み取ってクリエイターに指示を出し、スケジュール通りに進行させるための司令塔としての役割を担います。一般的に、制作費全体の10%〜20%程度がこのディレクション費として計上されます。

2. モデリング・アセット制作費

3D空間上に立体的なオブジェクト(キャラクター、製品、背景など)を作成する「モデリング」にかかる費用です。ゼロから形を作り出す作業のため、作成するオブジェクトの複雑さや細部へのこだわりによって工数が大きく変わります。
また、形を作るだけでなく、その表面に素材感(金属のツヤ、木の質感など)を表現する「テクスチャリング」「マテリアル設定」の作業もこのプロセスに含まれます。複雑な構造の製品や、オリジナルのキャラクターを一から起こす場合は、このモデリング費が全体の予算の大きな割合を占めることになります。

3. アニメーション・セットアップ費

作成した3Dモデルに動きをつけるための費用です。キャラクターやロボットを動かす場合、その前準備として関節や骨組みをモデル内に仕込む「リギング」というセットアップ作業が必要になり、これにも専門的な技術と工数が発生します。
アニメーションの作業は、単に移動させるだけでなく、重力や物理法則を意識した自然な演技、風になびく髪や衣服のシミュレーションなど、極めて緻密な手作業が要求されます。動かす対象が多く、動きが複雑になるほど、このアニメーション費は高額になります。

4. レンダリング・コンポジット(編集)費

完成した3Dデータを、2Dの画像や映像として書き出す「レンダリング」の作業と、書き出した映像にエフェクトやテロップ、BGMなどを合成する「コンポジット(編集)」の費用です。
レンダリングはコンピューターに莫大な計算負荷をかけるため、高性能なサーバー(レンダリングファーム)を使用するための設備維持費や電気代がコストとして反映されます。コンポジットでは、光の当たり具合を微調整したり、実写映像と合成したりして、最終的な映像のビジュアルを極限まで美しく仕上げる加工が行われます。

【種類別】CG制作の外注費用相場

CGと一言で言っても、1枚の静止画から、数十秒のテレビCM、AR/VR向けのデータなど、ジャンルによって費用は天と地ほどの差があります。ここでは、代表的な種類別の費用相場を解説します。

3DCG静止画(パース・プロダクト)の費用相場

3DCGの静止画は、マンションの完成予想図(建築パース)や、新製品のWebサイト掲載用イメージ(プロダクトカット)などで広く使われています。
費用相場は、1枚あたり5万〜20万円程度が一般的です。ただし、建築パースの場合は、背景に合成する街並みやインテリアの細かさによって価格が変動します。プロダクトカットでも、CADデータを支給できる場合はモデリングの手間が省けるため、5万円前後の安価で抑えられるケースもあります。一方で、パンフレットの表紙を飾るような超ハイクオリティなアートワークを求める場合は、1枚で30万円以上になることもあります。

3DCG動画(プロモーション・CM)の費用相場

製品の紹介動画や、展示会用の映像、テレビCMなどで使われる3Dアニメーション動画です。
費用相場は非常に幅広く、15秒〜30秒程度の短い動画でも、簡易的なもので50万〜150万円、ハイクオリティなCMクオリティになると300万円〜数百万円以上に達します。動画は「1秒あたり24枚〜30枚の静止画」の連続で構成されているため、レンダリングにかかる時間や、アニメーターが動きをつける工数が静止画とは比較にならないほど多くなるためです。特に、オリジナルのキャラクターが喋って激しく動くような映像は高額化しやすい傾向にあります。

2DCG(モーショングラフィックスなど)の費用相場

平面的なイラストや文字、ロゴなどをグラフィカルに動かす「2Dモーショングラフィックス」は、サービス紹介やインフォグラフィック動画で人気があります。
3Dのような立体的なデータ構築が必要ないため費用は抑えめで、数十秒から1分程度の動画で10万〜50万円程度が相場です。親しみやすいテイストで分かりやすく情報を伝えることができるため、低予算で高い訴求効果を狙いたいベンチャー企業やスタートアップのプロモーション動画に非常によく選ばれています。

特殊なCG(医療シミュレーション・AR/VR・メタバース)の費用相場

近年需要が急増している、人体の構造をリアルに再現する医療シミュレーションや、ヘッドマウントディスプレイで体験するVR/ARコンテンツ、メタバース用の空間・アバター制作などの費用相場です。
これらは、3D空間内を自由に動き回れるインタラクティブな要素が加わるため、ゲームエンジン(UnityやUnreal Engineなど)を用いた高度なプログラミングが必要になります。費用相場は最低でも100万〜500万円以上となり、大規模なメタバース空間の構築などになると1,000万円を超える超大型プロジェクトになることもあります。

CG制作の費用が大きく変動する4つの要因

同じような動画であっても、見積もり金額に2倍以上の差が出ることがあります。CG制作の費用が大きく変動する4つの要因を理解しておきましょう。

1. ゼロからのモデリングが必要かどうか(3D CADデータの有無)

CG制作において、最もコストを大きく左右するのが「モデリングの手間」です。
制作会社がオブジェクトをゼロからデザインし、寸法を測りながら形を作っていく場合、膨大な作業時間が発生します。しかし、メーカーがすでに持っている製品設計用の「3D CADデータ」を提供できれば、そのデータをCGソフト用に変換してそのまま使えるため、モデリング費用を半分以下、場合によってはほぼゼロに抑えることができます。素材データの有無は、費用にダイレクトに跳ね返ってきます。

2. 求めるクオリティ(フォトリアルか簡易的なものか)

「どこまで本物らしく(リアルに)見せるか」というクオリティの要求水準によっても、費用は劇的に変わります。
一目でCGだとわかるような、シンプルな形状と色分けだけの「説明用・シミュレーション用CG」であれば、作業工程が少なく安価に制作できます。しかし、カメラで撮影した写真と見分けがつかないレベルの「フォトリアル(超高精細)」なCGを求める場合、金属の微細な傷、埃、光の複雑な屈折や反射などを何日もかけて設定し、さらに超高解像度でのレンダリングが必要になるため、費用は数倍に跳ね上がります。

3. 映像の長さ(尺)とアニメーションの複雑さ

CG動画の場合、動画の「長さ(尺)」と「動きの複雑さ」は費用に直結する掛け算の要素です。
例えば、「カメラが製品の周りをぐるっと1周するだけの15秒動画」と、「製品が変形してパーツが分解され、中のギアが高速で噛み合う30秒動画」を比べた場合、長さは後者の方が2倍ですが、作業工数は10倍近くになることもあります。長さが短くても、動きの複雑さやカット数(場面転換の多さ)が増えれば、それに比例してアニメーション設定やレンダリングのコストが蓄積されていきます。

4. 修正回数や急ぎの納期対応

制作がスタートした後の「修正回数」や、スケジュールに余裕がない「短納期(特急案件)」も、追加費用が発生する原因になります。
CG制作は、レンダリング後に「やっぱり色を変えたい」「アングルを変更したい」という大きな修正が入ると、すべての計算をやり直す必要があり、クリエイターの追加工数が膨らみます。あらかじめ見積もりに含まれている修正回数(一般的には2回程度)を超えると、追加料金を請求されることがほとんどです。また、納期が非常に短い場合は、他案件の調整や深夜・休日対応が必要になり、20%〜50%程度の特急料金が上乗せされることがあります。

CG制作費用を賢く安く抑える5つのポイント

限られた予算の中で、クオリティの高いCGを制作するためには、いくつかの「賢い工夫」が必要です。発注側が意識するだけで大幅なコストダウンにつながる5つのポイントをご紹介します。

1. 3D CADデータや高解像度の画像素材を事前に用意する

自社で保有しているデジタルアセットをできるだけ多く制作会社に提供することが、最大のコストカットへの近道です。
製品プロモーションであれば製品の3D CADデータ、企業ロゴであればIllustrator形式のベクターデータ、テクスチャとして使える高解像度の製品写真やパンフレットの画像データなどを準備しておきましょう。これらの素材があるだけで、モデリングや素材作成の工数が一気にスキップされ、見積もり金額を数十万円単位で引き下げることが可能になります。

2. 構成や絵コンテをあらかじめ固めて手戻りを防ぐ

制作の「手戻り」を防ぐために、発注前の段階、あるいは企画フェーズで動画のストーリー構成や演出の方向性を社内で完全に固めておくことが非常に重要です。
「形ができてから決めよう」というスタンスで進めてしまうと、モデリングやアニメーションが完成した後に「やっぱり商品の見せ方を変えたい」という大がかりな修正が発生し、多額の追加費用がかかってしまいます。絵コンテなどの紙の設計図の段階で社内合意を徹底し、制作に入ってからはビジュアルの微調整にとどめるのがスマートな進め方です。

3. 制作会社が得意とするジャンルに合わせて依頼する

制作会社には、それぞれ「強み」があります。「可愛いキャラクターアニメーション」が得意な会社に、精密な「車のフォトリアル3DCG」を依頼すると、不慣れなため作業に余計な時間がかかり、見積もりも高くなりがちです。
逆に、工業製品の3D制作を専門とする会社であれば、社内に豊富な素材テンプレートやノウハウが蓄積されているため、短時間かつ低価格でハイクオリティなCGを作ってくれます。自社が作りたいジャンルで、すでに数多くの実績を持っている「専門店」を選ぶことが、結果的にコストパフォーマンスを最大化することに繋がります

4. 修正ルールを事前にすり合わせ、無駄なリテイクを減らす

契約や発注の前に、「無料での修正対応は何回までか」「どの段階の修正から追加費用が発生するのか」というルールを明確にしておきましょう。
そして、実際に修正指示を出す際には、社内の意見を一度にまとめ、明確かつ具体的にドキュメントに箇条書きで指示を出すようにします。「なんとなく雰囲気が違うから直して」という曖昧な指示を何度も繰り返すと、あっという間に既定の修正回数を超えてしまい、追加料金が発生するだけでなく納期も遅れてしまいます。

5. 相見積もりを取り、内訳の透明性を確認する

CG制作を依頼する際は、最初から1社に絞るのではなく、同条件(相見積もり用のオリエン資料)を用意して複数の会社から、「相見積もり」を取りましょう。
これにより、業界の適正価格が見えてくるだけでなく、各社の見積書を比較することで、「どの工程にどれだけの費用がかかっているか」の内訳が浮き彫りになります。極端に高い項目や、逆に安すぎてクオリティに不安が残る項目がないかを確認し、最も費用対効果が高く、質問に対して誠実に内訳を説明してくれる会社を選ぶことができます。

信頼できるCG制作会社を選ぶための見積もりのチェックポイント

相見積もりを取った後、単に「一番安いから」という理由だけで発注先を決めてしまうと、仕上がったCGがチープで使い物にならなかったり、進行中に高額な追加費用を請求されたりするトラブルに発展しかねません。見積もりを見る際の重要なチェックポイントを解説します。

見積書の「一式」表記に注意する

見積書の項目が「CG映像制作 一式:150万円」のように、具体的な内訳が全く書かれていない場合は注意が必要です。
内訳が不明瞭な見積もりは、後から「モデリングは別料金です」「修正は1回から追加費用です」と言い逃れをされるリスクが高まります。信頼できる会社は、「企画・ディレクション費:〇〇円」「モデリング費(2点):〇〇円」「レンダリング・編集費:〇〇円」「基本修正:2回まで無料」といったように、作業範囲と料金の根拠を誰が見ても分かるようにクリアに記載してくれます。少しでも不明な点があれば、内訳を細かく確認するようにしましょう。

過去の実績と自社のイメージが合致しているか確認する

見積書に書かれた「金額」と同じくらい重要なのが、その会社が過去に制作した「ポートフォリオ(実績動画や静止画)」の確認です。
どんなに価格が安くても、実績の中に自社が目指すテイストに近いものが一切なければ、理想のクオリティに届かないリスクが高くなります。可能であれば、見積もりをもらう段階で「今回の予算規模であれば、過去の実績で言うとどの作品と同等レベルのものが出来上がりますか?」と質問してみましょう。具体的な過去の実績を見せてもらうことで、納品されるCGの完成イメージを事前にしっかり共有でき、価格に見合った納得の発注ができるようになります。

まとめ

CG制作の費用は、物理的な撮影を伴わない分、職人の「技術力」「稼働時間(工数)」に大きく依存するコスト構造を持っています。
決して一概に「一律〇〇万円」と言えるものではありませんが、静止画であれば数万円〜20万円、動画であれば50万円〜数百万円以上という一般的な相場感を頭に入れておくことで、法外な請求を避け、適正な予算を組むことができるようになります。

費用を賢く抑えるためには、何よりも「事前の準備」が鍵となります。CADデータや高解像度の素材をあらかじめ手元に整理し、明確な設計図(絵コンテ)に沿って手戻りのない進行を心がけましょう。
また、信頼できる制作会社を見極めるために、見積書の内訳の透明性をしっかりとチェックし、自社のジャンルを得意とするパートナー企業を見つけることが、コストパフォーマンスの高いCG制作を成功させる最大の秘訣です。
本記事でご紹介したポイントをぜひ参考にして、ビジネスを加速させる素晴らしいCGコンテンツを実現させてください。

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