
「このIRサイト、投資家からの評価がなかなか上がらない……」「情報は載せているのに、なぜか見てもらえない……」。こうした悩みを抱える広報・IR担当者は少なくありません。
IRサイトリニューアルは、現状の課題を整理し、目的や体制を明確にしたうえで進めることが重要です。この記事では、リニューアルの進め方や費用・期間の目安、外注先の選び方、失敗しやすいポイントをプロの視点でわかりやすく解説します。
さらに、リニューアルを機に検討したい動画コンテンツの活用方法についても紹介します。
IRサイトリニューアルが必要になるタイミングとは?
IRサイトは、投資家や株主が企業を評価するうえで重要な情報源です。しかし、更新が滞ったまま何年も経過していたり、現在の閲覧環境に対応できていなかったりするケースもあります。
まずは、IRサイトリニューアルを検討すべき代表的なサインを確認しておきましょう。
- 情報の陳腐化:決算資料や統合報告書が最新版に更新されていない
- スマホ未対応:スマートフォンで閲覧すると表示が崩れる
- ESG(環境・社会・ガバナンス)開示不足:非財務情報の掲載が不十分になっている
こうしたサインが複数当てはまる場合は、サイトの構成やデザイン、情報の更新方法などを見直すタイミングといえます。
リニューアルを検討する際は、見た目だけを変更するのではなく、「なぜリニューアルするのか」という目的から整理することが重要です。
IRサイトリニューアルの進め方【5つのステップ】
IRサイトリニューアルは、思いつきで進めると途中で方向性が変わったり、社内確認に時間がかかったりして、手戻りが発生しやすいプロジェクトです。
現状分析から公開後の運用まで、全体の流れを把握してから着手すると、無駄な修正や予算超過を防ぎやすくなります。
ステップ1:現状分析と目的設定
最初に行うのは、現在のIRサイトが抱えている課題の整理です。アクセス解析や投資家からのフィードバックなどを確認し、どこに問題があるのかを明確にします。
課題が見えたら、次にリニューアルの目的を設定します。KGI(重要目標達成指標)やKPI(重要業績評価指標)を設定しておくと、公開後にリニューアルの効果を確認しやすくなります。
目的が曖昧なまま制作を始めると、デザインやコンテンツの方向性がぶれやすくなるため注意しましょう。
ステップ2:要件定義とサイト構成の設計
目的が固まったら、掲載するIR情報を具体的に整理します。
決算資料や統合報告書、株主向けページ、経営者メッセージなど、必要なコンテンツをリストアップし、どの情報をどのページに配置するかを検討します。
サイト全体の構成を事前に設計しておくことで、デザインやシステム制作をスムーズに進めやすくなります。
構成案の作り方については、以下の記事も参考にしてください。
ステップ3:外注先の選定と社内体制の構築
要件が固まったら、制作を依頼する外注先を選定すると同時に、社内の進行体制も整えます。
IR部門だけでなく、広報部門やシステム部門など、関係部署が連携できる体制を作っておくと、制作中の確認や意思決定がスムーズになります。
外注先を選ぶ際は、費用だけでなく、IRサイトの制作実績・対応範囲・スケジュール・公開後のサポートまで確認しましょう。
ステップ4:制作・実装と動画コンテンツの活用
社内体制と外注先が決まったら、デザイン制作やシステム実装などの制作フェーズに入ります。
このタイミングで検討したいのが、動画コンテンツの活用です。
経営者メッセージ動画や事業紹介動画などをIRサイトに掲載することで、テキストだけでは伝わりにくい企業の考え方や事業戦略を、投資家にわかりやすく伝えられます。
動画制作の基本的な流れについては、以下の記事で解説しています。
また、動画を制作する場合は、Webサイトのリニューアル費用とは別に撮影・編集などの費用が発生する場合があります。
ステップ5:公開後の運用・改善
IRサイトは公開して終わりではありません。アクセス解析を継続し、投資家がどのページをよく閲覧しているのかを確認しながら改善していくことが重要です。
また、決算発表などのタイミングで情報を更新できるよう、公開前から社内の更新体制を決めておきましょう。
リニューアル後も継続的に情報を更新できる体制を整えておくことが、IRサイトを長く活用するための重要なポイントです。
動画コンテンツについても、事業内容や経営方針などに変化があった場合は、追加・更新を検討するとよいでしょう。
IRサイトリニューアルの費用相場
IRサイトリニューアルの費用には決まった価格表がなく、企業の規模やページ数、求める機能、動画コンテンツの有無などによって大きく変動します。
以下は記事内で紹介している規模別の費用目安です。
- 小規模(既存サイトの一部改修):50万〜150万円程度が目安
- 中規模(全面リニューアル+動画1本程度):150万〜400万円程度が目安
- 大規模(多言語対応・動画複数本・システム連携含む):400万円以上が目安
費用は、制作するページ数や機能だけでなく、企画・設計、デザイン、システム実装、コンテンツ移行などの工程によっても変わります。
動画コンテンツを追加する場合は、撮影費用やアニメーション制作費などが加算される場合があります。
IRサイトリニューアルにかかる期間の目安
IRサイトリニューアルの期間は案件によって異なりますが、要件定義から公開までは3ヶ月〜6ヶ月程度が目安です。
掲載する情報量が多い場合や、社内での合意形成に時間がかかる場合は、さらに期間が延びる可能性があります。
また、動画コンテンツを制作する場合は、企画・撮影・編集などの工程が加わります。
決算発表など公開時期が決まっている場合は、公開日から逆算して余裕のあるスケジュールを組みましょう。
動画制作の納期については、以下の記事も参考にしてください。
【徹底比較】IRサイトリニューアルの外注先の選び方
IRサイトリニューアルの外注先には、Web制作会社、IR専門会社、フリーランス、動画制作会社との連携型など、さまざまな選択肢があります。
どの外注先が適しているかは、サイト構築・IRの専門性・動画コンテンツなど、何を重視するかによって変わります。
以下の表で、それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 外注先タイプ | 費用相場(目安) | IR専門知識 | 対応範囲 (サイト構築+動画コンテンツ) | 対応スピード |
|---|---|---|---|---|
| Web制作会社 | 50万〜300万円程度 | ◯ | ◯ | ◎ |
| IR専門会社 | 100万〜500万円程度 | ◎ | ◯ | ◯ |
| フリーランス | 20万〜100万円程度 | △ | △ | ◎ |
| 動画制作会社連携型 | 80万〜400万円程度 | ◯ | ◎ | ◯ |
※費用相場は規模や機能、動画コンテンツの有無によって変動します。あくまで目安としてご覧ください。
サイト構築を重視するならWeb制作会社、IRの専門性を重視するならIR専門会社が選択肢になります。
また、動画コンテンツを本格的に取り入れたい場合は、動画制作会社との連携型を検討する方法もあります。
IRサイトリニューアルで失敗しやすい3つのポイント
IRサイトリニューアルは、進め方を誤ると予算や制作期間が膨らみやすくなります。特に注意したいポイントを3つ紹介します。
- 目的が不明確なまま進めてしまう:制作途中で方向性がぶれやすくなる
- 社内体制が整わないまま発注してしまう:連携不足が、進行の遅れにつながる
- 公開後の運用計画を立てていない:情報が古くなってしまう可能性がある
制作前に「目的・体制・公開後の運用」を決めておくことで、リニューアルの失敗リスクを抑えやすくなります。
よくある質問(FAQ)
IRサイトリニューアルにはどのくらいの予算が必要ですか?
サイトの規模や掲載情報量、機能、動画コンテンツの有無などによって異なります。小規模改修なら50万〜150万円程度、全面リニューアルなら150万〜400万円程度が目安です。
実際の費用は要件によって大きく変わるため、具体的な内容を整理したうえで見積もりを取得しましょう。
IRサイトリニューアルにかかる期間はどれくらいですか?
要件定義から公開までは、3ヶ月〜6ヶ月程度が目安です。
掲載情報の量が多い場合や、社内での合意形成に時間がかかる場合は、さらに期間が延びる可能性があります。
動画コンテンツを制作する場合は、企画・撮影・編集などの工程も必要になります。
動画コンテンツは必須ですか?
必須ではありません。ただし、経営者メッセージや事業説明などを動画化することで、テキストや図表だけでは伝わりにくい情報を分かりやすく伝えられる場合があります。
動画は「必ず入れるもの」ではなく、伝えたい情報や目的に応じて活用を検討するコンテンツと考えるとよいでしょう。
外注先はWeb制作会社と動画制作会社のどちらに依頼すべきですか?
サイト構築そのものを重視するならWeb制作会社、動画コンテンツを本格的に取り入れたい場合は動画制作会社との連携を検討するとよいでしょう。
また、IRに関する専門性を重視する場合は、IR専門会社も選択肢になります。
「サイト」と「動画」のどちらを優先するかだけでなく、自社がリニューアルで達成したい目的から依頼先を決めることが重要です。
まとめ|IRサイトリニューアルは「進め方・体制・外注先」を事前に整理
IRサイトリニューアルを成功させるには、現状分析から公開後の運用まで、全体の進め方を事前に把握しておくことが重要です。
特に、リニューアルの目的を明確にし、IR・広報・システムなどの関係部署が連携できる社内体制を整えておくことで、制作中の手戻りを抑えやすくなります。
費用はサイトの規模や機能、動画コンテンツの有無などによって幅があるため、必要な要件を整理してから外注先に相談するとよいでしょう。
外注先についても、Web制作会社、IR専門会社、フリーランス、動画制作会社との連携型など、それぞれ特徴が異なります。
価格だけで決めるのではなく、IRサイトの制作実績・対応範囲・スケジュール・公開後の運用まで含めて比較することが大切です。
Crevoは2,000社・10,000件以上の制作実績を持ち、IR動画を含む幅広い動画コンテンツの制作を支援しています。
IRサイトリニューアルに動画コンテンツを組み込みたい場合や、どのような動画を制作すればよいか検討している場合は、ぜひ一度ご相談ください。
投資家に伝わるIRサイトを目指して、まずは自社の課題と目的を整理するところから始めてみましょう。
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