商品プロモーション動画とは?認知拡大における活用方法や成功事例、重要ポイントをご紹介!
更新日2024年12月02日
公開日2023年02月02日
商品やサービスの魅力を、顧客の視覚や聴覚などの五感に伝えられる「商品プロモーション動画」。近年ではサービスや商品の魅力訴求をはじめ、採用活動やイベント告知など、プロモーション動画の制作に積極的な企業が増えてきています。
その一方で、「商品プロモーション動画ってどんなもの?どう作るといいの?」というように、馴染みのない方もいると思います。
本記事では、商品プロモーション動画の概要や活用方法、成功事例、制作に重要なポイントなどをご紹介します。
良質な商品プロモーション動画は、マーケティングの観点でも非常に高い効果を発揮してくれることは間違いありません。商品プロモーション動画の制作を検討している方は、ぜひご一読ください。
商品紹介・プロモーション動画とは?
一般的に「プロモーション」は、対象の商品やイベントに対する顧客の興味・関心を高め、購買へ導くための手段のことです。プロモーション活動は企業の売上を維持・向上に直結する行為のため、企業が生き残るうえで欠かすことはできません。
プロモーションの方法はさまざまですが、その一つとして挙げられるのが「動画」です。
動画は、紙や音声とは異なり、顧客の視覚・聴覚の両方に訴求できます。そのためプロモーション効果も高く、現代では主流のプロモーション方法といっていいでしょう。
プロモーション動画では、映像はもちろん、効果音やナレーションなど工夫次第で、表現の幅は無限に広がります。そのため対象の商品の魅力を、顧客に確実に伝えることが可能です。
商品プロモーション動画の活用方法
商品プロモーション動画の活用方法としては、主に以下の2点です。
・商品の購入・導入を促すことができる
・営業資料・商品説明に使用することができる
それぞれ順を追ってご紹介します。
商品の購入・導入を促すことができる
商品プロモーション動画の活用方法1つ目は、商品の購入および導入を促すことができる点にあります。
たとえばプロモーション動画の身近な具体例として、テレビCMがあげられます。車や家電・通信・食品・衣類などさまざまな業界の各企業が各々の創意工夫を施し、自社の商品に興味をもってもらい、購入してもらおうと促しています。
商品プロモーション動画をうまく活用するためには、そのサービスの概要や特徴・メリットなどを前面に出しつつ、なおかつ短く簡潔にまとめることが大切です。
普段のテレビCMを意識して見ているとわかりますが、商品のイメージに合わせてフルアニメーションを採用していたり、専門的な分野のCMでは短い尺でも伝わるよう実写とCGを使い分けるなど、商品を伝える工夫が10~15秒程度にコンパクトにまとめられています。
現代人は「待つ」ことを嫌うため、ダラダラとした長い動画では顧客が見るのをやめてしまいます。そのため商品プロモーション動画をうまく活用するなら、伝えたいことを1〜3分程度で簡潔に表現することが大切です。
営業資料・商品説明に使用することができる
営業資料・商品説明への使用も、商品プロモーション動画の活用方法のひとつです。
営業資料・商品説明にプロモーション動画を使用することで、商品を紹介する側、サービスを受ける側の両方にメリットがあります。
たとえば、サービスを受ける側は、担当営業から説明を長々と受けても、一度ですべて理解するのはとても困難です。そこで営業で紹介する内容をまとめたプロモーション動画を用意しておけば、後でわからない部分をピンポイントで、なおかつ好きなタイミングで見返すことが可能になります。
また、サービスによっては、「プロモーション動画を通じた疑似体験」を顧客に提供ができます。それによってサービスの理解を早めてもらい、結果的に提案の時間を短縮できるメリットも得られます。
商品プロモーション動画を営業ツールとして活用する際は、提案前もしくは提案後に、顧客に動画をメールなどで送信しておくと効果的です。
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商品説明・紹介の動画制作・映像制作
商品プロモーション動画の成功事例
実際の商品プロモーション動画の成功事例として、以下の5つをご紹介します。
・プロモーション動画 スキンケア美容家電「LUNA mini2」
・デジタルサイネージ用動画 ヘアケアシリーズ「La Sana(ラサーナ)」
・商品紹介動画 接客業向け翻訳機「ili Shortcut」
・海外向け商品紹介動画「バスタレイド」
・商品紹介動画「マルイのラクチンきれいパンツ」
プロモーション動画 スキンケア美容家電「LUNA mini2」
出典:Crevo制作実績
スキンケア美容家電「LUNA mini2」の商品プロモーション動画です。ヤーマン株式会社が日本正規販売代理店となる「FOREO(フォレオ)」は、スウェーデン発の最新テクノロジーとデザイン性を融合した、新しい美を提案する企業です。主に音波振動のスキンケア洗顔器「LUNA」シリーズと、オーラルビューティケア「ISSA」シリーズを展開しています。
動画の大半部分に実写映像を用いることで、「LUNA mini2」の世界観を鮮明に表現することに成功しています。
動画の主人公となるのは、仕事が忙しくて心も肌も疲れ気味な女性です。このような悩みを抱える方は多いため、多くの方から「自分ごとかも?」と思ってもらえるような工夫が施されています。
また「LUNA mini2」を利用することで、手動の洗顔よりも毛穴の奥の汚れが除去できる部分は、アニメーションを用いることで視覚的にわかりやすくなっています。また実写・アニメーションともに、清潔感のある洗練されたニュアンスが特徴です。
デジタルサイネージ用動画 ヘアケアシリーズ「La Sana(ラサーナ)」
出典:Crevo制作実績
ダメージヘアケアシリーズ「La Sana(ラサーナ)」の商品プロモーション動画です。「La Sana(ラサーナ)」シリーズを展開するのは、株式会社ヤマザキです。
海藻ヘアエッセンスブランド「La Sana」を全国に展開する、広島県で誕生した化粧品メーカーとなっています。
店頭のデジタルサイネージでの放映を目的として制作された背景があり、かつ若い女性に向けた商品の認知拡大が狙いとなっています。
動画の内容は「La Sana」シリーズの4つの商品のおすすめの使用方法を紹介したものです。朝のケアと夜のケアを分けて説明することで、違いがわかりやすくなっています。また最後の「ラサーナで自信をもてる美髪を手に入れましょう」というメッセージも締めくくりとして最適です。
若い女性がターゲットということもあって、可愛らしい世界観が特徴となっています。また海藻エキスを使用している商品のため、海の中をイメージした見せ方となっている点もポイントです。
商品紹介動画 接客業向け翻訳機「ili Shortcut」
出典:Crevo制作実績
訪日外国人旅行者に向けた翻訳機「ili(イリー)」の商品プロモーション動画です。「ili(イリー)」は株式会社ログバーが提供・運営を行っている、訪日外国人旅行者を受け入れる接客業向け翻訳機です。旅行中の言語の壁をなくし、新しいコミュニケーションのキッカケを創造することを目標としています。
とある家電量販店にて、中国人のお客様が来店。店員が「ili」を使うことで中国語の説明が始まり、説明が中国人に伝わって笑顔が見える内容となっています。
会話のやり取りのシーンに中国語と日本語の字幕を入れ込んでいることがポイントです。そうすることで、「違う言語同士でも円滑にコミュニケーションが取れる」ことが伝わりやすくなっています。
海外向け商品紹介動画「バスタレイド」
出典:Crevo制作実績
株式会社トーキンが提供するノイズ抑制シート「バスタレイド」の商品プロモーション動画です。バスタレイドを開発・運用する株式会社トーキンは、バスタレイドのほかにもカーエレクトロニクスから医療機器などといった、じつに幅広い分野の製品開発を手掛ける企業です。
こちらは海外のECサイトでの掲載を前提に制作された背景があることから、言語はすべて英語となっています。
動画では主にノイズ抑制シート「バスタレイド」の特徴をはじめ、それぞれの製品の性能についてインフォグラフィックを利用してわかりやすく紹介しています。海外のお客様に向けた内容のため、海外のテイストに仕上がっていることも特徴です。
商品紹介動画「マルイのラクチンきれいパンツ」
出典:Crevo制作実績
マルイの「ラクチンきれいパンツ」の商品プロモーション動画です。「ru」は、株式会社丸井が手がけるオリジナルブランドです。「ru」のラクチンきれいパンツは、ウエスト55cm〜88cm(XXS〜7L)まで、幅広いサイズを展開しています。
体型の異なる3人の女性をキャスティングして、「すべての人にぴったりのサイズを。」というコンセプト、またサイズ展開や商品ラインアップの豊富さをアピールしています。
ポップな吹き出しを多用してポイントを見せることで、自然に「ラクチンきれいパンツ」の魅力を訴求している点が印象的です。
またこちらの動画は、実際の店内で撮影を行っています。そのため視聴者がよりリアルに、商品の良さを想像できるように工夫が施され、楽しそうに選ぶ様子も見せることで来店を促している点もポイントです。
商品プロモーション動画で得られる効果
商品プロモーション動画を制作することによって、サービスを提供する側にも、サービスを受ける側にも大きなメリットがあります。
この章では、商品プロモーション動画によって得られる効果についてご紹介します。得られる効果といってもじつにさまざまですが、代表的なものとしては以下のとおりです。
・難しい表現も映像だと訴求しやすい
・短時間で視聴者に届けられる情報量が多い
・SNSを活用することで拡散力がある
それぞれ見ていきましょう。
難しい表現も映像だと訴求しやすい
難しい表現でも、映像だと訴求しやすく顧客にも伝わりやすいことが、商品プロモーション動画の最大のメリットといっても過言ではありません。
文字と画像だけでは、伝えられる表現の量には限界があります。見る人によって文章の受け取り方が異なり、解釈が変わってくることもあるためです。そうなってしまうと、サービス内容や商品の魅力を正確に伝えることはできません。
動画の場合、アニメーションと実写の切り替えや、動くテロップ、さらにBGMなども利用できます。文字と画像のみに比べて表現の幅が圧倒的に広がるため、紹介したい商品やサービスの細かな特徴や魅力、世界観まで正確に伝えられます。
また、動画は人の視覚・聴覚の両方に訴求できるため記憶に残りやすく、商品紹介ツールとしては理にかなっていることもポイントです。
短時間で視聴者に届けられる情報量が多い
短時間で視聴者に届けられる情報量が多いことも、動画がもたらす効果のひとつです。
動画には映像に加えて、音声やテロップも自由に加えることができるためです。つまり1秒間に詰め込める情報量が多いため、視聴者はそれほど頭を使わなくても、短時間でサービス内容や特徴を理解することが可能となっています。
文字と画像のみの場合、視聴者は文字を読んで画像を見て、頭で考えて解釈し、理解する必要があります。どれだけわかりやすく作られた文章や画像でも、やはり動画に比べると、どうしても理解に時間がかかってしまうことは否めません。
現代人は、長い話を聞いたり、継続的に映像を見続けることはできません。テレビCMやYouTube広告のようにポイントを短時間で凝縮すれば、より視聴者の頭に内容が入りやすい動画になるでしょう。
SNSを活用することで拡散力がある
SNSを活用することで拡散力が上がる点も、商品プロモーション動画で得られる効果のひとつとしてあげられます。
現代ではTwitterやInstagramをはじめ、さまざまなSNSが存在します。SNSにおいて広く拡散されるのは、傾向として文字と画像の発信よりも動画コンテンツなので、動画はSNSとの相性も抜群です。
視聴者の心に刺さるキャッチーな動画を作成できれば、バズる(爆発的に拡散される)可能性もあります。拡散され、多くの人から見てもらうことで、商品やサービスの認知度を飛躍的に拡大させられるでしょう。
もし多くのユーザーから拡散されることを狙うのであれば、10代後半〜20代半ばといった若い世代へのアプローチが必要です。ターゲットをとことん絞り、一人の誰かに刺さるようなイメージで制作するといいでしょう。
商品プロモーション動画制作で重要な3つのポイント
商品プロモーション動画を作りたいと思っても、ポイントを抑えずただ作るだけでは、「視聴者に伝わりにくい動画」ができ上がってしまいます。
そこで商品プロモーション動画の制作で重要な3つのポイントを以下のとおりご紹介します。
・商品プロモーションする目的を明確にする
・誰に向けて発信する動画なのかを明確にする
・競合他社との差別化や自社の強みを活かすことができる
プロモーション動画制作における失敗を避けるためにも、参考にしてください。
商品プロモーションする目的を明確にする
商品プロモーション動画を制作するうえで重要なポイント1つ目は、商品プロモーションの目的を明確にすることです。
ひとえに「商品プロモーション動画を作りたい」といっても、そこには潜在的な狙いがあるはずです。具体的には、以下のようなものです。
・商品の売上の向上
・商品の認知度の拡大
・イベントの来場者の増加
・企業のブランドイメージの向上
・ホームページのPV数、CTの向上
まずは目的を明確にしたうえで動画制作に励むことが大切です。目的が明確にならないまま制作を始めると方向性が定まらず、伝わりにくい動画が出来上がってしまいます。
誰に向けて発信する動画なのかを明確にする
商品プロモーション動画を制作する際は、「誰に向けて発信する動画なのか」、つまりターゲットを明確にすることが重要です。ターゲットがあいまいになっていると、誰にも刺さらない動画となってしまう可能性が高くなるためです。
ターゲットを明確にするコツは、以下を明確にしましょう。
・年齢
・性別
・職業
・家族構成
・住んでいる地域
・年収
・趣味・嗜好
・今抱えている悩み
たとえば同じ20代男性だったとしても、北海道在住か東京在住かで、アピールすべきポイントは変わってくるでしょう。また同じ30代女性でも、独身か既婚者かでも状況は大きく異なります。
ターゲットはとにかく、とことん狭く絞ることがポイントです。「大勢のみなさま」よりも、「特定のあの人」に深く刺さるほうが、結果的に広く拡散される傾向にあります。
競合他社との差別化や自社の強みを活かすことができる
プロモーション動画制作において重要なポイントのひとつに、「競合他社との差別化や自社の強みを活かせる切り口」を盛り込むことです。
競合他社との差別化や、自社の強みを動画に盛り込むことで、より有利なプロモーションができるようになるためです。プロモーション動画を制作する際は、視聴者が「どんなことに悩み」「どう訴求すれば売上につながるか」を、分析することが大切です。
具体的な切り口としては、以下があげられます。
・動画に役者をキャスティングする
・ユーザーからの疑問、専門家の回答を交える
役者のキャスティングには費用がかかりますが、カメラ慣れなどの観点から、素人とは雲泥の差が出ます。また、ユーザーが抱きそうな疑問をあらかじめ専門家が回答する方式も、プロモーション動画ではよく見られる代表的な切り口です。
まとめ
ここまで商品プロモーション動画の概要や活用方法、具体例や制作のポイントをご紹介しました。
動画は現代において、商品プロモーションにおける代表的な手段といえます。短い時間で視聴者に多くの情報を与えることができ、SNSとの相性も抜群だからです。
ただ商品プロモーション動画を制作する際は、目的を明確にしたりターゲットを絞るなど、ポイントを抑えないと効果が得られないこともあります。そのため動画制作を依頼するときは、信頼できる企業を選ぶことも大切です。
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