マーケティング

2014年11月25日

「その発想はなかった!?」  航空会社のユニークな機内安全動画がアツい

posted by VIDEO SQUARE 編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加

市場が拡大する動画広告ですが、その効果はコモディティ化しがちな航空会社のブランディングにも発揮されているようです。

今回は、ニュージーランド航空が行った機内安全動画による差別化という実例を紹介したいと思います。

飛行機に乗って『ホビット』の世界へ

あなたは今までに見た機内安全動画をどれくらい記憶していますか? おそらくほとんどの方が内容を思い出すのに苦労されるのではないでしょうか。今回紹介するこの機内安全ビデオは、一度見ると忘れられないくらいのインパクトを持っています。

企業:ニュージーランド航空
YouTubeチャンネル:AirNZJP
総再生回数:約9万再生(2014年11月時点)

この動画は12月に公開を控えた、大ヒット三部作映画の完結編『ホビット 決戦のゆくえ』をモチーフにしています。出演している俳優や監督は全員本物で、そっくりさんではありません。同動画は「Air New Zealand(ニュージーランド航空)」が制作したもので、12月24日には日本語版も公開されました。

本動画を見ると、単なる機内安全動画の枠には収まらないクオリティに驚かされます。それもそのはず、この動画の撮影には6日間を要し、『ホビット』シリーズで実際にロケ地となった場所をはじめ、ニュージーランド各地で撮影されたそうです。衣装・特殊視覚効果にも余念がありません。
 

「どうせ見るなら面白く!」に秘められた戦略

どうしてこのような動画が生まれたのでしょうか? 実は、ニュージーランド航空がおもしろ機内安全動画を制作したのはこれが初めてのことではありません。

事の始まりは2009年。ニュージーランド航空は、乗客を機内安全動画に注目させる方法を考えていました。機内安全動画には、乗客の命にかかわる重要な情報が含まれているにも関わらず、内容が興味をひくものとは言えなかったからです。

そこで生まれたのが、以下の動画です。なんと機内スタッフが全員ヌードになり、肌には直接服の絵が描かれています。そのボディペインティングがあまりにも巧妙なため、乗客はハラハラしながら機内安全を説明するスタッフに注目してしまうという仕掛けです。

企業:ニュージーランド航空
YouTubeチャンネル:Air New Zealand Nothing to Hide
総再生回数:約740万再生(2014年11月時点)

これ以降、ニュージーランド航空は数々のユニークな機内安全動画を制作してきました。そこには、どのようなマーケティング戦略が潜んでいるのでしょうか? ポイントは以下の4点です。

1.共有しやすい内容にする

先の『ホビット』の例では、ニュージーランドを物語内の架空の舞台である「Middle Earth」に見立てることによって、ニュージーランド航空との関連性を強めていました。

多くの乗客が情報共有しやすい内容にすることによって、ニュージーランド航空は多大なブランド認知効果を得ることに成功しています。

2.独自性を生み出す

ニュージーランド航空はおもしろ機内安全動画を制作することで評判となりました。『ホビット』の登場人物がシートベルトの付け方を練習するなんて、誰が思いついたでしょう?

このように、航空会社のブランドに独自性を加えることによって、人間らしいコミュニケーションを保とうとする狙いが見えます。

3.コラボ効果を狙う

自社ブランドを認知していない層にリーチするには、他のブランドとコラボするのが効果的です。

例えば、ニュージーランド航空は米スポーツ誌とコラボし、世界のトップモデルが出演する機内安全動画を制作したことがあります。水着の美女たちが機内安全を説明するちょっと際どいシーンもあり、YouTubeでは多くの再生数を獲得しました。

企業:ニュージーランド航空
YouTubeチャンネル:Air New Zealand
総再生回数:約670万再生(2014年11月時点)

4.独自の方程式を編み出す

コメディ要素+命にかかわる情報+エンターテイメント=貴重なブランド認知

これが、ニュージーランド航空が編み出した独自のモデルです。自社ブランドが何であるかを決定した上で、その独自性を表現できる要素を取り入れていったところに成功のカギがあります。

参考サイト
http://whitehorse.digital/things-we-can-learn-air-new-zealands-video-strategy/

終わりに

ニュージーランド航空の取り組みについては賛否両論ありますが、大きな注目を集めていることに変わりはありません。アメリカやトルコの航空会社を始め、日本ではスターフライヤーがユニークな機内安全動画を制作して話題を呼んでいます。

企業:スターフライヤー
YouTubeチャンネル:airplanelovelove
総再生回数:約9万再生(2014年11月時点)

航空会社はもちろんのこと、そことタイアップする企業も参入してくることで機内安全動画はこれからますます進化し、世界中に広がっていく可能性を秘めています。

(編集:サムライト

伝えたい、を動画でかなえる。動画制作ならCrevo[クレボ]
crevoad

関連記事

Crevoの動画制作・映像制作が選ばれる3つの理由

  • 29万円から制作できる実施しやすい金額
  • 2,500名以上のトップクリエイターから選べる豊富なバリエーション
  • 初めての動画制作・映像制作でも安心のサポート体制

ご相談はこちら