ブランディング動画とは?作り方からメリット、活用シーン、事例まで解説

ブランディング動画とは?作り方からメリット、活用シーン、事例まで解説

企業の商品やサービスのブランディングを高めるための手法のひとつが「動画」の活用です。実際に多くの企業がブランディング動画を制作し、商品やサービスの好感度や認知度の向上につなげています。
この記事では、企業のマーケティング担当者であれば知っておきたいブランディング動画の概要やメリットについて詳しく紹介します。

目次

ブランディング動画とは何か

ブランディング動画とは、視聴者に企業の商品やサービスに対して信頼や安心感を持ってもらうことを目的とした動画であり、直接的に販促を狙うものではありません。
ブランディング動画にこうあるべきといったひな形はなく、企業が視聴者にどんな印象を与えたいかによってブランディング動画の内容や見せ方は異なります。

ブランディング動画を活用する目的

ブランディング動画を活用する目的は、視覚的に自社や商品の世界観、魅力、コンセプトなどを視聴者に伝えることができる点にあります。
また、動画を活用することで「認知度の向上」「共感を得る」「差別化を図る」といったブランディングの効果をより高められるでしょう。
視聴者、ユーザーに対して、商品の魅力をもっと深く浸透させるには、視覚的にアピールできる動画を活用するのが有効なのです。

ブランディングで動画を活用するべき理由

ブランディングとは、対象に対する価値観やイメージのことであり、目に見えて形があるわけでありません。こうした抽象的な概念を文字や画像だけで伝えるのは難しく、魅力が十分に伝わらなかった結果、ブランディングに失敗してしまう可能性もあります。
一度ブランディングに失敗した商品やサービスには、ネガティブなイメージがついてしまうケースがあり、販売活動においてもネガティブな影響を与えてしまう可能性があります。

それに対し、動画には多くの要素を盛り込むことができ、さらに直感的に伝えることができるため、ブランディングを訴求するのに適しています。内容や見せ方には細心の注意を払う必要がありますが、動画にすることで視聴者もより理解しやすくなります。

ブランディング動画のメリット

ブランディング動画を活用することで期待できる4つのメリットについて紹介します。

視覚・聴覚の両方に訴えかけられる

まず、動画は静止画の文字や画像と異なり、動きがあるため豊かな表現が可能です。
文字や画像では、視覚を通じての訴求しかできないのに対し、動画では、視覚と聴覚の両方に訴えかけることができるため、表現の自由度の幅はぐっと広がります。さらに、映像に適した音楽・BGM・ナレーションを加えることで視聴者を動画の世界に引き込みやすくなります。

SNSなどでの拡散も狙いやすい

次に、動画はSNSとの相性も抜群です。視聴者に面白いと思ってもらえるような企業独自のユニークな動画を制作したことで、SNSで爆発的に拡散された例も多くあります。
世界中にユーザーがいるSNSで拡散されることで、より多くの人に動画を見てもらうことができれば、商品やサービスの認知度向上にもつながります。さらに、共感や感動を得ることができた動画は拡散されやすくなります。視聴者を引き込みやすいストーリー性のある動画を制作し、拡散を狙いましょう。

短時間で情報を伝えられる

そして、短い時間でメッセージを訴求できるのも動画ならではの強みです。文字情報のみの場合、商品やサービスの情報や魅力を正しく伝えるためには、じっくり時間をかけて読んでもらう必要があります。
それに対し、動画であれば動きのある画像と音の両方から訴求ができるため、より短い時間で豊富な情報を届けられます。言葉で具体的に表現しにくい付加価値やコンセプトについても、直感的に伝えることが可能です。

BtoB企業でも活用しやすい

動画はBtoB企業にとっても便利なツールです。無形商材や精密機器といった複雑な説明を要する商品やサービスも、動画を使えばわかりやすく説明することができます。
さらに、動画であれば言葉で説明しづらい無形商材や精密機器の特徴やユーザーベネフィットを直感的にわかりやすく伝えることが可能です。

ブランディング動画を活用できるシーン

ブランディング動画は様々なシーンで活用することができます。ブランディング動画を活用できる4つの代表的なシーンをご紹介します。

①広告・プロモーション

ブランディング動画は、TV CMやウェブCM等の広告に活用することができます。

商品の価格や質のみで他社と差異化することが難しくなっている今、企業のイメージや好感度は顧客獲得のためにとても重要です。多くの人が目にするTV CMやウェブCMでブランディング動画を活用することで、企業のブランドイメージを向上させましょう。

②採用活動

採用活動においても、ブランディング動画を活用することで質の高い採用につながります。
企業にどのような魅力があるのか、やりがいのある仕事ができるのかは、求職者にとってとても重要です。他社と差別化できる魅力的なブランディング動画を制作することで、優秀な人材を惹きつけることもできるかもしれません。

③イベント(セミナーやIR活動など)

魅力的なブランディング動画は、セミナーやIR活動にも活用できます。
ブランディング動画を活用することで、自社をよく知らない相手にブランドイメージを短時間で魅力的に伝えることができます。企業の想いや価値観が端的に伝わるため、見込み顧客や投資家へのアピールにとても有効です。

さらに、目を惹く動画を制作することで、多くの企業が参加するイベント等でも立ち止まってもらいやすくなります。

④自社サイトやSNS

クオリティの高いブランディング動画は、自社サイトやSNSにおける企業の顔として活用することができます。
気になる企業があるとき、会社サイトやSNSを調べる人が多くなっています。その時、クオリティの高いブランディング動画があれば、会社のイメージアップにつながるかもしれません。

⑤インナーブランディング

ブランディング動画は、視覚的で分かりやすく情報を伝え、従業員の感情や意識に直接訴えることができるため、企業文化や価値観を効果的に共有し、チームの結束力を高めることができます。

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インナーブランディングに動画を活用する企業が増えている理由とは?

ブランディング動画を成功させるための作り方のポイント

効果的なブランディング動画を作るためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。ブランディング動画を成功させるために必要な3つのポイントについて紹介します。

共感・感動を誘う内容を意識する

ブランディング動画では、いかに視聴者の感情に働きかけ、共感や感動を誘うことができるかが重要になります。視聴者が興味を抱きやすいストーリー性のある動画を制作しましょう。動画の世界観にマッチしたBGMを選ぶセンスも必要です。

ただし、内容に対して誇張しすぎた演出を行うと、かえって視聴者がしらけてしまう危険性もあります。視聴者に「無理やり感動させようとしている」、「わざとらしい」などと嫌悪感を抱かれてしまうとブランディングにはかえって逆効果です。

自社の商品・サービスの価値を把握する

作り手が、自社の商品やサービスの価値をしっかりと理解できているかという点も重要です。
一般的に、長すぎる動画は敬遠される傾向にあります。そのため、あらかじめ他社と比較したときに差別化できるポイントを明確にしたうえで、優先的に動画に盛り込むべき要素を選抜する必要があります。

自社の商品やサービスの特徴や強みを把握できていないと要素の取捨選択がスムーズに行えないうえ、ブランディングの成功にもつながりづらくなります。

動画のコンセプトを明確にする

最後に、コンセプトを決めておくことも大事です。

ブランディング動画では、最終的に何を伝えたいのかという大まかな軸を決めておく必要があります。動画の軸となるコンセプトが定まれば、おのずとストーリーや要素のアイディアも生まれやすくなります。ターゲットや目的、掲載場所などを踏まえて、コンセプトを作りましょう。

たとえば、自社のサービスにおいて「安心して使える、手軽に始められる」ことを伝えたい場合には、アニメーションを用いてわかりやすく訴求するといった方法が効果的です。

ブランディング動画の事例

ブランディング動画について深く理解するためには、事例を研究することも大事です。この記事では、動画制作サービスのCrevo(クレボ)が手がけたブランディング動画の事例を3つ紹介します。

マンツーマン英会話「ロゼッタストーン・ラーニングセンター」

「ロゼッタストーン・ラーニングセンター」の紹介動画です。

出典:Crevo制作実績

動画の種類実写動画
長さ・尺~15秒
費用レンジ100~299万

冒頭でギャル2人が登場し、いわゆるギャル語という独特な日本語を話して視聴者に強いインパクトを与えます。しかし、実はそのうちのひとりは流ちょうな英語を話すバイリンガルだったというオチで視聴者を裏切るストーリー構成です。
日本語の使い方が独特なギャルでも、ネイティブ並みの英語を習得できるという演出によって、誰でも英語をマスターできることを効果的に訴求しています。

インナーブランディング動画「NRIセキュアテクノロジーズ株式会社」

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社のインナーブランディングを目的として制作した動画です。


出典:Crevo制作実績

動画の種類実写動画
長さ・尺60~120秒
費用レンジ300万~

オフィスや夜景のシーンを中心に現代的なイメージを多く使用し、最先端技術を駆使して人々の生活を守る情報セキュリティの重要性を伝えています。
情報セキュリティにある「裏方の仕事」という従来のイメージを払拭しつつ、セキュリティの仕事の社会的意義を伝えて社員のモチベーション向上することを狙っています。
「その意志が、世界を守る。」という力強いメッセージが印象的です。

ゲーム「怪盗ロワイヤル」

ゲーム「怪盗ロワイヤル」の周年記念動画です。


出典:Crevo制作実績

動画の種類アニメーション動画
長さ・尺60~120秒
費用レンジ100~299万

「怪盗ロワイヤル」を昔楽しんでいた視聴者への訴求を想定していたため、水彩画の懐かしさを感じるタッチで仕上げました。
ゲーム「怪盗ロワイヤル」のリリースから10周年を記念し、10周年記念動画を制作しました。10年の時を経て、「昔の仲間に会えてまた一緒に遊べる場所」として「怪盗ロワイヤル」をリブランディングすることを目的に、制作しました。昔のユーザーとの接点を再度作れるきっかけ作りとして制作にあたりました。

ビジョンムービー「ミツウロコヴェッセル」

販売代理店様との懇親会にて、会社が掲げるビジョンをより浸透させるために放映する目的で製作した動画です。


出典:Crevo制作実績

動画の種類アニメーション+実写動画
長さ・尺60~120秒
費用レンジ100~299万

企業が掲げるビジョンや想いを伝えつつ「今まで一緒に歩んできたことへの感謝」「これからも一緒に歩んでいきたい」というメッセージを盛り込んだ動画に仕上げました。
企業のモチーフであるトライアングルを象徴としてグラフィックに落とし込みつつ、視聴者に印象付けることを意識して制作しています。

サイト掲載用動画 ブランドサイト「アルベール・ビショー」

「アルベール・ビショー」のブランドサイトに掲載するために制作した動画です。


出典:Crevo制作実績

動画の種類実写動画
長さ・尺120秒~
費用レンジ300万円~

ワインブランド「アルベール・ビショー」のブランドサイトに背景動画として掲載することを目的として、産地・フランスの景色や職人の様子、インタビューなどを組み込んだ構成になっています。
文字だけでは伝わらない、ブランドの持つ歴史、世界観、作り手の想いを丁寧に動画で紹介することで、視聴者がより興味や親近感を持ってくれるよう制作しました。
本場フランスでの撮影やフランス人職人の生の声を取り入れ、ブランドの雰囲気がしっかり伝わるようにこだわっています。

コンセプトムービー 決済サービス「Paidy」

オンラインショップなどで利用できる決済サービス「Paidy」のコンセプトムービーです。


出典:Crevo制作実績

動画の種類アニメーション動画
長さ・尺30~60秒
費用レンジ300万円~

モーショングラフィックスをふんだんに使い、「Paidy」が提供する決済サービスがシンプルかつ有用であることをPRできるような作りになっています。視覚的な表現にこだわることで、伝えたいポイントをコンパクトに伝えられる構成にこだわりました。
サービスのシンプルさの裏にある複雑なテクノロジーをコンセプトに、「Paidy」の持つ世界観を表現しています。

ブランディング動画制作の費用相場

ブランディング動画の制作費用の相場は、10~300万円と幅があります。中には300万円以上の費用を要することもあります。
ブランディング動画の制作にかかる費用は、主に以下のような内訳です。

人件費・スタッフ
・演者
企画費・スケジュール作成
・台本作成
・オーディション
諸経費・撮影機材
・美術
・交通
・宿泊
・スタジオ利用

他にも、制作したい動画の内容やCGの有無、演出などによって費用は変わります。実際に動画制作をする場合は、企画段階で予算内に収まる動画についてしっかり詰めておくと良いでしょう。

ブランディング動画に関するよくある質問

ブランディング動画に関するよくある質問に、まとめて回答します。

ブランディングとは何ですか?

ブランディングとは、企業価値を向上させるための活動を指します。
紹介や広告とは違い、自社の活動やサービスなどをユーザーとより深くつなげることが目的であることが特徴です。
ブランディングによってファンが増えれば商品や会社名がブランドとして確立し、売上向上やSNSなどでの情報拡散などの効果が期待できます。

ブランディング動画はいつ、どこで使いますか?

ブランディング動画は、自社のホームページやイベント会場、採用活動、会社説明会といったさまざまな場面で活用できます。
文字や口頭での説明だけではなく動画で伝えることで、より効果的にブランドの価値や世界観をアピールすることが可能です。

ブランディング動画はいくらで制作できますか?

一般的に動画制作は300万円~が費用相場となっています。ただし、動画の尺や演出方法などによって費用は大きく変動します。
キャスティング、外部での撮影、CG使用、イラスト制作など、動画制作に必要な要素の多さや種類によって必要な費用が変わるので、打ち合わせや企画段階でしっかり内容を詰めることが大切です。

ブランディング動画の制作ならCrevo

ブランディング動画においては、他社との差別化を意識したうえで、視聴者の感動や共感を誘うような動画を制作することがポイントです。動画制作サービスのCrevoでは、企業向けのブランディング動画の制作を多数手がけています。ブランディング動画に興味があり制作してみたいという場合は、ぜひCrevoに相談してみてはいかがでしょうか。

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執筆者

VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUAREは、「動画制作・映像制作」「動画マーケティング」「動画活用」「動画トレンド」などに関連したトピックを取り扱うオウンドメディアです。 2,000社10,000件という業界トップクラスの動画制作実績を持つ「Crevo株式会社(クレボ)」が運営しています。

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