バズる動画を制作するには?視聴者参加型動画の魅力を紐解いてみた

テレビ

SNSを日常的に利用するのが当たり前になってから、バズる動画も大きな変化を遂げています。その中でも毎年必ず登場するのが”視聴者参加型動画”です。
昔から人間には参加欲求があると言いますが、今回は、その参加欲求をくすぐる3つの方法を紹介したいと思います。

記事の要点3  ● ダンス動画が社会現象になる理由
  ● 思い入れのあるものと共演できる喜び
  ● 動画コンテンツを土台にしたコミュニケーションの場

ダンス動画が社会現象になる理由

まずは見ていきましょう。


           ポカリスエット WEB動画|振り付け師が住んでいるパリで、ポカリのダンスをガチで踊ってみた。


           Isaac’s Live Lip-Dub Proposal
すべて社会現象となったダンス系動画ばかりです。もはや一つ一つの動画の説明はいらないですね。
面白い、キャッチー、かわいいなど、人気の理由は様々ですが、ポイントは、覚えた時の達成感のようです。

バズの流れとしては以下のようになるでしょう。

始めた人:

楽しそうだから踊ってみよう→踊ってみたら意外と難しい→頑張って練習して上手になったからその成果を見てほしい→Youtubeに投稿しよう

その投稿を見た人々:

あ、やっぱりみんな好きなんだ→私も好きだから踊ってみよう→PVや他の人のダンスを何回も見て練習してその後動画を投稿

上記のように広まっていくのは、ダンスを通して参加欲求が育てられるから、と言えます。

思い入れのあるものと共演できる喜び

次に、大勢の一般の人々やファンが動画内に出演している動画を2本ご紹介します。こちらも、まずは見てみましょう。


           九州さくら新幹線


           SOUR ‘日々の音色 (Hibi no neiro)’
九州さくら新幹線は、3月12日、東日本大震災翌日に開通しました。
新幹線開通当時は、自粛のためこのCMを TVで見る事はありませんでしたが、ネットやSNSでじわじわと広まり、その後大きなニュースになりました。

まず、これだけたくさんの一般の人々が動画内に出演していること自体シンプルにすごい! と思わされます。加えて、出演者がさくら新幹線の開通と、このCMに出演することを素直に喜んでいる様子が映像から切々と伝わってきて、見ている方も応援したくなりますよね。どんな有名人が出演するよりも効果的です。

2本目にご紹介したSOUR の日々の音色 (Hibi no neiro)のPVに出演しているのは全てファンの方々だそうです。
どうりで楽しそう、です。
どうやって撮影しているの?と思われたかと思いますが、全てウェブカムで撮影したそうです。
ファンにとって、思い入れのあるものとの共演は嬉しいものです。
その喜びが、骨の折れる撮影にも楽しんで協力させたのでしょう。

動画コンテンツを土台にしたコミュニケーションの場

ニコニコ動画

最後にご紹介するのは、ニコニコ動画です。
ニコニコ動画が不動の地位を築けた理由は、もちろん多々あるとは思いますが、その一つが、ユーザーが動画へ書き込みをすることが出来る機能です。
他の人が書き込んだテキストを見ることができ、自分自身もその動画に書き込むことで、テキストという手段で参加をし、気持ちの上で、他の大勢のユーザーと一緒にその動画を閲覧することができます。
動画コンテンツがきっかけとなったインタラクション性が、長い間ユーザーを捉えて離さない理由と言えます。

まとめ

一般の人々がSNSを使用するのが当たり前になった時代において、プロのクリエイターでなくても、自分自身の作品を発表できる場が増えました。
それに伴い、人気の有名人が出ているから、という理由だけでその動画のPVが増える、話題になる、ということは、もはやほぼなくなったように思えます。

積極的に視聴者を巻き込んでいく、もしくは視聴者が自ずと巻き込まれたくなる環境を作る、つまり、視聴者になんらかの形で参加することの喜びを感じてもらうことが、バズる動画を作る重要な要素と言って良さそうです。

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執筆者

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