拡散を見据えた動画プランニングで医療業界の新たなチャレンジを支援

公益社団法人 日本眼科医会 様

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『公益社団法人 日本眼科医会』は、眼科医療の発展を目指して、学術的研究と公衆衛生活動の推進、さらに幅広い医療活動を実践しています。 その一環として動画を活用したコンタクトレンズの正しい使用方法の啓発を継続して行っており、SNSでの拡散を見据えた動画をCrevoが制作しました。 今回は、日本眼科医会の常任理事である西村様に、動画を活用した背景やCrevoとの動画制作の取り組みについてお話を伺いました。

悩み・課題

  • 若い世代を中心に広くコンタクトレンズの正しい使い方やリスクについて啓発したい
  • 眼科医向けの啓発ではなく、国民に向けて広く啓発を行いたい
  • ダイバーシティを意識しつつ、様々な世代にできるだけ簡潔にわかりやすく伝えたい

効果・結果

  • SNSでの拡散を見据えたインパクトのある動画を企画・制作できた
  • 動画を活用したWEB×リアルの施策で、眼科への来院有無を問わず接点を拡大することができた
  • ジェンダーレスなキャラクターを起用した歌とダンスの動画により、楽しみながらコンタクトレンズ初心者にも理解ができる内容で啓発できた

若い世代を中心とした拡散に動画を活用

―日本眼科医会はどのような活動をされていますか。

西村様:本会は1930年に臨床科医会第一号として設立され、「国民の目を守る事業」を積み重ねて参りました。日本眼科学会・全国都道府県眼科医会・眼科関連団体と連携し、眼科医療の安定的発展を目指して学術的研究と公衆衛生活動を推進しています。さらに、全ての眼科医療者が個々の特長を活かして医療の発展に貢献できる環境作りのために、各地の眼科組織にダイバーシティの浸透も進めており、国民の生活の質向上を目的とした幅広い医療活動に取り組んでいます。

―動画活用前はどのような課題がありましたか。

西村様:特に、コンタクトレンズを初めて使うことが多い中学~高校生の若い世代に対して、コンタクトレンズの使用法や眼疾患の知識の浸透に課題を感じていました。
私は医療対策を担当させて頂いており、眼科医療に関する様々な問題に対応しております。そのなかでも、若年層の誤ったコンタクトレンズ使用で発生する重篤な眼疾患に対しては、大きな課題感を抱いています。

コンタクトレンズは視力を矯正するアイテムとしては優れていますが、目に直接装用するため、使用法を誤ると大きな障害を残します。最近は眼科を受診せずインターネットでコンタクトレンズを購入する方も増えました。ネット上のコンタクトレンズは品質に問題がある製品も多く存在しており、問題や異変が起こったときにすぐに眼科を受診するという理解が不足しているため、角膜感染症など重篤な病気につながるリスクがあります。そういったトラブルを極力減少させていくために、特に学生を中心とした未成年に向けて積極的に啓発活動を行っています。

―課題解決のために、動画を導入された決め手は何でしたか。

西村様:これまでにも眼科を受診された方に正しい使い方の説明を行ったり、パンフレットを配ったりと様々な施策を行ってきました。しかし、国民全体の眼障害を減らしていくためには「眼科を受診しない人たち」にも正しい情報を直接届ける必要があると考えました。

そのため、どのようなツールを使うかを模索していたところ、多くの情報をSNSから得ている若い世代を中心に、より広く効率的に啓発するためにはSNSを活用した動画施策が最適であると考えました。約3年前に第1弾の動画を制作して以来、毎年、動画によるアプローチを続けています。

拡散を見据えた動画プランニング

今回Crevoにご依頼をいただいたきっかけを伺えますか。

西村様:Crevoさんには以前、子どもを持つ母親に対して、3歳児健診で実施される視力検査の重要性を啓発することを目的とした「STOP!弱視見逃し」の動画を制作していただいた経緯があったので、今回の動画制作のコンペティションに参加して頂きました。

▼「STOP!弱視見逃し」動画

動画の詳細はこちら

今回のコンタクトレンズに関する啓発動画制作では、何社かにご提案をお願いしていたのですが、その中でもCrevoさんにご提案いただいた内容は、いい意味で飛び抜けていて、度肝を抜かれてしまいました(笑)。

部活動をする動物のキャラクターが、コンタクトの正しい使い方を、オリジナルソングとダンスにのせて伝えていく内容だったのですが、音楽のノリや歌詞の語呂の合わせ方がすごく良くて、直感で「これは若い人たちに刺さるのでは」と感じました。

コンタクトレンズ対策プロジェクト会議メンバーの反応も非常に良く、この企画をぜひ実現したいと思ったので、Crevoさんに制作をお願いしました。

▼今回制作した「コンタクトレンズ啓発動画 -バスケ篇- (Crevo制作実績)」動画

ターゲットである若い世代への訴求に可能性を感じたのはどういった部分でしたか。

西村様:実は昨年、別の動画制作会社にアニメーション動画を作ってもらったのですが、我々がSNSのアカウント運用に慣れていなかったため、「作った動画をもっと拡散させるにはどうしたら良いのだろう」という課題が残っていました。

その点、今回のCrevoさんの動画では、歌とダンスによるインパクトや拡散までを含めてプランニングをしていただいていたので、昨年の課題を超えられる可能性を感じました

SNSは隙間時間になんとなく見ている方が多いと思いますが、歌で耳から自然に取り入れることができますし、コミカルなダンスと合わせて印象にも残ります。気軽に見ることができて、かつクスっと笑えるような楽しさから、歌やダンスを真似して広めてくれる人が出てくるのではという期待感がありました。このようなSNSでの連鎖的な拡散を狙った動画プランニングは、今まで経験したことがなかったので、大きな可能性を感じ、チャレンジしてみたいと思いました。

今回の動画制作で印象に残っている点はありますか。

西村様:まずひとつめは、クリエイターさんやチームの皆さんに、眼科医療に関しての理解があったことです。おかげで提案いただいた歌詞もほとんど修正せず、非常にスムーズに進めることができました。
眼科は、医療の中でも特に専門的な分野ですので、細かい部分を伝えることは難しかったのですが、Crevoさんはこちらの意図や要望をスマートに動画に取り入れていただき、ありがたかったです。

ふたつめは、非常にスピーディーかつ誠実に対応して下さったことです。私たち臨床医は、日中は診療に当たっているので、会議を夜の時間帯に調整するなど柔軟に対応いただきました。また、会議でも本音でディスカッションをしていただいたおかげで、よりよい作品を作ることができたと思っています。コンタクトレンズ対策プロジェクト会議のメンバーもこの一年間の活動は充実感があったと思っております。

今回の動画をSNS拡散のためにどう扱うかなど、開始当初はわからない部分も多かったのですが、教えてもらうことも多く非常に充実した取り組みでした。
数値的なものは、今後いかにして拡散させて、対象となる国民に認知されるかが重要だと思っております。我々としても、素晴らしい作品を認知して頂けるように頑張っていきたいです。

動画はどういった使い方を想定して制作されましたか。

西村様:YouTubeやTikTokなどのSNS以外には、リアルでの施策と合わせてより広めていきたいと思っています。たとえば、今回Crevoさんにポスター用のクリエイティブも作って頂いたので、日本全国の眼科医療機関や学校などへの掲示を予定していますし、購入者へのチラシの配布も行っていく予定です。配布物にはすべて動画への誘導を想定してQRコードを掲載しており、様々な施策との相乗効果を狙っています。

今後の展望を教えてください。

▼前回制作の「コンタクトレンズ啓発動画 -サッカー篇- (Crevo制作実績)」動画

動画の詳細はこちら

西村様:サッカー編に続いてバスケ編と、さまざまな部活動のシーンでコンタクトレンズの注意点を啓発していく内容で作っていただきました。今回の企画がバズれば、今後の日本眼科医会の種々の啓発活動の折りにも、効果的な方法として、同様の動画を活用できると考えています。

今後も国民の皆様に向けた啓発活動を継続して参りたいと考えていますので、Crevoさんには引き続きクールでユニークな作品のご提案を期待しています!

公益社団法人 日本眼科医会さまHP :https://www.gankaikai.or.jp/

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