Facebookでも可能になった360度動画マーケティングのコツは?

360度動画のイメージ

動画を見ない日はないといえるほど、動画は私たちの生活に身近な存在になりつつあります。インターネット上ではパソコンやスマホなどのデバイスを使って気軽に動画を見ることができ、動画自体もいろいろな工夫がされています。動画をマーケティングに活用するときにはインパクトを持たせる技法を採用することでより視聴者の印象に残る動画に仕上げることができます。そのひとつが360度動画です。360度動画には、広範囲を把握できたり、視点を変えられるといったメリットがあります。撮影するためのカメラが普及したことでFacebook でも360度動画広告の掲載が可能になりました。この記事では、360度動画のメリットやFacebook に360度動画広告を掲載する際のポイントを紹介します。

360度動画とは

360度動画とは、視聴者が動画を見るときに自由に視点を切り替えて、上下左右好きな方向を見ることができる動画です。1本の動画で360度すべての方向からのアングルの映像が収められています。一般的な動画は、カメラが撮影したひとつの固定された視点からの映像しか見ることはできませんので、360度見ることができ、視聴者が見たいアングルを選べるのは画期的です。360度動画は様々な視点から見ることができますので、1回の再生だけでなく、他の方向からの視点も見てみたいと考える視聴者は、何度も再生をします。1人の視聴者が2度、3度と繰り返し視聴して再生数が増えるようになると、全体の再生数を増加させることにもつながります。

Facebook 広告と360度動画の関係性

Facebook 広告と360度動画は相性がよいといわれています。Facebook 広告では、広告掲載の目的によって最適化された表示が行われるからです。ここでは、360度動画を利用するメリットを中心にFacebook 広告と360度動画との関係性について説明します。

Facebook 動画広告の特徴

Facebook のタイムラインを見ていると、通常の友達の投稿の他にも広告を目にしたことはないでしょうか。特に動画の場合は、自動再生されるので必然的に視聴されやすい傾向があります。Facebook の動画広告の特徴のひとつとして挙げられるのがこの自動再生設定です。この機能により、特に動画を見ようと思っていない人であっても、タイムライン上で再生されている動画が自然と目に入るため、動画の視聴者になりやすくなります。

Facebook 広告のもうひとつの特徴として、詳細なターゲティングがあげられます。実名登録であり、細かいプロフィールデータを蓄積しているFacebook だからこそ、ピンポイントでのターゲティングが可能です。「20代のユーザー」や「経営者」というようなターゲッティングだけでなく、さらにプラスした細かい条件設定もできます。Facebook での動画広告では、再生回数や一定割合までの再生回数などの詳細データを取得できるので、ターゲティングした視聴者の行動履歴や購入行為などを見て次の広告展開の指針にすることもできます。

Facebook 広告で360度動画を活用する

Facebook 広告で、360度動画を使うとどのようなメリットがあるのでしょうか。360度動画ならではの特徴とFacebook 広告の特徴が合わさって相乗効果の高い結果が期待できます。

取り入れるメリット

Facebook は、タイムライン上に馴染む形で広告を掲載しています。タイムラインを読んでいても邪魔にならないので違和感はありません。さらに視聴者をターゲティングして広告を出しているので、クリックされやすいという特徴があります。静止画よりも動画のほうが注意を向けるのはもちろんですが、その中でも360度動画は、より興味をそそられクリックされやすくなることが期待できます。

このクリック数は、デスクトップPCで表示された場合よりも、モバイルで表示された場合のほうが6倍の効果があることがデータとして出ていることから、特にモバイルユーザーをターゲットにした広告は、高い効果を期待できます。VRメディアを掲載するWrapが写真と360度動画の比較テストを行いました。その結果、クリック率が2.28倍、エンゲージメント率は2.33倍という結果が公表されています。(※Wrap編集部調べ

制作時の注意点

Facebook で配信できる360度動画広告を制作する際には、気を付けなければならないことがあります。アップできる動画のフォーマットが決まっているということです。また、ビューワー(視聴者)に認識させるために360度メタデータの追加が必要になります。メタデータの追加は、自動的に追加してくれるカメラもありますが、自分で追加しなければならないものもあります。カメラの機種によりますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。このように、実際に360動画を作成すること自体はさほど難しいことではありませんが、広告として広く視聴者に見てもらうためには、細かな設定が必要になるので、360度動画広告の制作に慣れたプロに依頼するのがおすすめです。

360度動画広告事例

すでに多くの企業が360度動画を広告に採用しています。360度の視界が広がることと、Facebook での再生率が高いことなどを考え合わせると360度動画はインパクトの強いメッセージを打ち出すことができます。実際にどのような360度動画が効果的に広告されているかを事例で紹介しながら説明します。

サントリーのお花見名所動画

出典:サントリー公式チャンネル (SUNTORY)

毎年春になると桜カラーや桜デザインの缶が発売されることでもわかるように、花見にビールは欠かせないものになっています。そして、花見といえば下から大きな桜の木を見上げたり、風に舞う花びらを追いかけたりと、花見に行ったからこその視点があります。サントリーの金麦の動画広告は、お花見の名所を余すところなく360度見せてくれます。サントリーの金麦お花見名所動画「群馬県・赤城編」では、あらゆる角度の桜を見せてくれますので、まるで実際に花見に出かけたかのような雰囲気が味わえます。最後に金麦の告知を入れることにより「お花見には金麦」というつながりを視聴者にイメージさせることで、そのまま販売促進につなげています。

360度動画広告の活用例

通常の動画と360度動画はどのように使い分ければいいのでしょうか。360度動画を利用した広告の活用例を見ながら、360度動画の特徴について説明します。

車やジャットコースターなどの乗り物

臨場感のあるシーンを表現するときには、360度動画は効果的です。車やジャットコースターといったスピード感が求められる乗り物の映像を、360度動画を活用して表現すると疾走感のある雰囲気をたっぷりと伝えられます。座席から360度見渡すことができたり、まるでその中にいるかのように高速に過ぎていく風景を見たりと、実際に乗ったような感覚になります。

アメリカの「Walt Disney World」のFacebook の公式アカウントには、園内のアトラクションや風景を撮影した360度動画がアップされています。その場にいれば楽しんだり出会ったりすると思われるシーンが、360度動画の中で展開しています。園内のアトラクションに乗ったり、そのアトラクションが動いている様子をベンチから眺めたり、突然大好きなキャラクターがあいさつにきたりと、行きたい気持ちを増幅させる体験を動画で見せてくれます。

ライブやスポーツのイベント

臨場感といえば、何といっても音楽ライブやスポーツイベントでしょう。音楽ライブでの360度動画は好きな方向を見ることができるので、ステージに固定されたライブ映像とは全く違うシーンを見ることができます。周りで一緒に楽しむファンの様子や、パフォーマンスをしていないメンバーやスタッフの様子など、まるでライブに参加してその場にいるような気分になります。

スポーツイベントでは、リアル感のある映像が見られます。テニスであれば、ラリー中のボールの動きに合わせて視線を変えられるため臨場感をさらにアップできます。テニスコートだけでなく客席の雰囲気を楽しむことができますし、会場の様子もしっかりと見せられます。実際に行かなければ感じることができないその場の雰囲気を少しでも感じることで、ファンを増やし、来場を促す効果が期待できます。

不動産の内覧

あちこちをキョロキョロと見るといえば不動産の内覧です。360度動画が非常に合う動画が制作できる不動産の内覧は、写真やパンフレットよりもより細かな情報を提供できます。その場にいかなければ見ることのない、細かい壁や天井などチェックをしたり、自分がこだわっている箇所をじっくりと見たりということができるのは360度動画ならではです。

部屋の中だけではなく、建屋の周りの環境や、駅、ショップ、学校などの映像を一緒にすれば、まるでその物件に実際訪問したかのように感じられます。物件の内覧であれば、通常は管理者がいなくては入れませんが、360度動画を使うと、自由に見ることができます。不動産業者にとっては、内覧に立ち会う件数を減らすことにつながりますので、業務の効率化にもつながります。

Facebook で高い効果が期待できる360度動画広告

自動再生の設定ができ、細かいターゲティングされた視聴者に表示されるFacebook 広告では、360度動画のクリック率が非常に高いことから、動画広告を配信するなら360度動画がおすすめです。さまざまなカメラで360度動画対応がなされていますが、広告として効果の高い360度動画を制作する際には、通常の動画とは違った視点が必要になります。360度動画のメリットを最大限に活かし、投資対効果が高い動画広告をしたいのであれば、実績が豊富なプロに依頼するのがおすすめです。

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執筆者

VIDEO SQUARE編集部
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