認知度アップ施策として動画制作を検討
– 当時の皆様の業務内容について教えてください。
弊社は人材派遣会社のため、派遣先企業担当と派遣スタッフ担当の2つのセクションに分かれています。その中で私達は、SRマーケティング部(※SRはStaff Resource(スタッフリソース)の略)に所属しており、派遣スタッフにまつわるマーケティング業務を担当しておりました。
「働くナビ!」がターゲットとしている製造業や工場の派遣スタッフは、循環が早いという特徴が挙げられます。そのため、派遣スタッフで登録いただいている方の中には、職場を探している方もいれば、既に働いていて登録だけ残している方もいます。私達は、CRM(顧客関係管理)全般を担当し、派遣スタッフと良好な関係を持ち続けるための仕組み作りをメインの業務としておりました。
– 「動画」を導入しようと思ったきっかけは何でしたか?
今までは、バナー広告で集客をするという手法を続けてきましたが、効果・効率が悪くなっている印象がありました。どんな手法が最適なのかまだ分からないという状況を打開したいと思う中で、色々な手法を試す中のひとつとして動画がありました。
– 今回の動画制作にあたって、具体的においていたKPIはありましたか?
サービスの認知拡大をメインで考えていました。試験的な取り組みではあったので、シビアに数字を見ていくというよりもどんな反応が見られるかウォッチしたいという面が強かったです。先程お伝えしたように、派遣スタッフは循環が早いという特徴があるため、今は仕事探しをしていなくても将来的にはユーザーになりうるユーザー潜在層へも訴求できるようなコンテンツを作れたらと考えていました。
遊び心のあるオリジナルソングという表現
– そんな中、オリジナルソングというユニークな動画制作にたどり着きましたね!
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すぐに「歌、いいね!」となりました(笑)派遣スタッフに向けての認知施策として検討を始めたのですが、社内の従業員に対しても「働くナビ!」の認知度を高める手段になるのではという新たな発見もあり、従業員が思わず口ずさむ社内コミュニケーションのきっかけにも発展すればという思いもありました。
– ここから動画について詳しくお聞きしていければと思います。今回のオリジナルソングに登場する「働くナビ!」のサービスを象徴する女性のイメージはどんな風に決めていきましたか?
企画段階ではもう少し強めの女王様っぽい女性を想定していました。しかし、派遣スタッフが理想とする管理担当者とはイメージが少しズレるのではと感じました。ひとつの仕事を長く続けることが得意ではなかったり、社内の人間関係に悩みを抱えやすかったりする方にこそ我々の介在価値があると思っています。そこをぐっと優しく引っ張ってくれる人を思い浮かべた時にお母さん的な女性が一番ウケるのではと思いました。
– 他に制作にあたってこだわったポイントや印象に残っている部分はありますか?
さりげなくいる猫はポイントです。絵コンテで急に出てきたのですが、可愛くてお気に入りです!
歌のレコーディングにも同席させていただいたのですが、初めての経験で、楽しくてすごく印象に残っています。歌い手さんへの歌い方に関する指示の出し方がフワっとしていても、そこはプロだからこそ雰囲気を寄せてくださるのがすごいなと感じました。アニメーション部分の制作に関しても、こちらの指示が少し曖昧でもしっかりと汲み取っていただけて良かったです。
– 制作を終えて、どんな媒体に掲載しましたか?
Facebook・TwitterのSNSをメインに、LINE・サービスページ・メルマガにも掲載しました。
– 反響はどうでしたか?
FacebookとTwitterでは広告配信をしたのですが、Facebookでは通常の投稿と比べてリアクションが10倍ほどいただけて驚きでした。
– 元々KPIとして掲げていた認知度アップに対しての印象はいかがでしたか?
対社外で先程のFacebookの結果が良かったので認知度アップにも貢献できたのではと感じています。社内でも、キックオフのイベント時に使ったり、動画の関連グッズが続々と作られたりと、社内でも使われる機会が増えて、社内コミュニケーションの活性化にも貢献してくれたと感じています。
– 最後に今回の施策全体を振り返っての感想をお願いします。
動画制作は初めてではなかったのですが、今回の施策はとてもスムーズに進んだのが印象的です。 お打ち合わせの最初の段階から企画の完成度が高かったです。 最初の打ち合わせぐらいで、すでに歌っていましたもんね! また、弊社が相手にしている製造業の派遣スタッフは年齢・性別・過去の経験など多種多様な方がいるため、ターゲティングが難しいという課題があります。 だからこそ、どんなコンテンツがどんな方にヒットするのか少しずつ基礎研究はしていかなくてはと思いました。 その第1弾として、企画も遊び心があって面白かったですし、社内にもヒットして、結果成功だったと思います。