スキップさせない!スキップされても効果がある!プレロール広告制作のコツ
更新日2024年06月10日
公開日2019年03月08日
テレビと匹敵するほど視聴者数も伸びてきているメディアがYouTubeです。YouTubeを一度は見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。YouTubeには動画が始まる前に動画広告が流れるものがあります。この広告は、「プレロール広告」と呼ばれるもので、少なくとも数秒はスキップされずに視聴されます。YouTubeを視聴する数が多くなればなるほど、多くのターゲットに広告を届けることができるので、使い方によっては、企業の宣伝に高い効果を期待できます。そのため、プレロール広告を始める企業も増えています。この記事では、注目を集めるYouTubeの動画広告のうち、プレロール広告に絞って、そのメリットや制作する際のポイントについて紹介します。
プレロール広告とは
プレロール広告とは、YouTubeなどで動画を視聴する前に、自動的に再生されるインストリーム広告のことを指します。インストリーム広告とは、YouTubeを含めた動画サイトで配信される広告のことです。特に、従来のバナーの広告よりも大画面で表示されるのが特徴です。TwitterなどのSNSにも、プレロール広告が活用されるようになりました。そのため、動画広告の中でも、プレロール広告は大きなウエイトを占めています。ちなみに、テレビCMのように動画の途中で流れるインストリーム広告は、「ミッドロール広告」と呼ばれています。
プレロール広告のメリット
プレロール広告を制作するにあたっては、しっかりとそのメリットを理解しておく必要があります。ここからは、プレロール広告を活用することによるメリットを、大きく3つに分けて紹介していきます。
一定時間見てもらえる
1つ目のメリットは、一定時間は広告を見てもらうことができる点です。プレロール広告は、5秒以上経過するとスキップできるものがほとんどですが、スキップされた場合でも最低5秒間はユーザーに広告を見てもらうことができます。また、ユーザーがスキップをしなければ、そのまま動画広告を最後まで見てもらえることも、プレロール広告の特徴です。少なからず5秒間は広告を見てもらえる点において、プレロール広告は認知度を上げるために効果的であるといえます。
ターゲットを絞れる
2つ目のメリットは、広告を届けたいターゲットを絞ることができる点です。広告においては非常に大切なポイントで、商品の紹介をしたいターゲットであるユーザーに、どれだけ届けることができるかがマーケティングと共通する課題でもあります。届けたいユーザーに狙いを絞って宣伝広告費を投じることができれば、費用対効果も高めることができます。このプレロール広告は、そのターゲットを絞るのに最適です。なぜなら、YouTubeやTwitterなどのプレロール広告は、年齢や地域、性別、好み、キーワードなどでセグメントできるので、ターゲットを絞り込んだ広告配信が可能だからです。商品購入の可能性がある層に集中して広告を打つことができます。
費用対効果が高い
3つ目のメリットとしては、費用対効果が高いことが挙げられます。ターゲットを絞って、届けたいユーザーに集中して広告費をかけられるのももちろんですが、それ以外の特徴もあります。それは、プレロール広告では、スキップされたり、途中で中断されたりした場合は、広告費用が発生しないことです。そのため、コストを抑えて広告配信ができます。つまり、届けたいターゲットに絞って広告を配信できることに加えて、商品やサービスに興味があり、広告を見たい人にだけ広告を届けることができます。それにより、高い費用対効果を実現することが可能になります。
プレロール広告制作のポイント
メリットを理解したうえで、実際にプレロール広告を制作する際に注意すべきポイントがいくつかあります。このポイントを抑えてから制作に入ることで、より高い効果を期待することができますので、しっかりポイントを把握しておきましょう。ここからは、制作する際の3つのポイントを説明します。
視聴者を楽しませる企画
プレロール広告を制作するうえで大切なポイントの1つ目は、広告自体が視聴者を楽しませるような動画であることです。アメリカの会社である「Magna」と「IPG」が、プレロール広告をスキップしなかった理由について調査したところ「広告を楽しめたら」という理由が多かったということです。動画の視聴者も、本来は見るはずのなかった動画広告でも、内容が面白ければついつい動画広告を見てしまうということです。そのため、プレロール広告の動画を制作する際は、最初の5秒にこだわることが重要です。スキップをされない5秒間で、いかに後半の内容に興味を持ってもらいスキップをしないで見てもらうかが大切になります。そのためには、最初の5秒間で意外な演出を入れ、続きが気になるようにするなど、視聴者を楽しませる企画がポイントになります。
動画広告の長さ
2つ目のポイントは、動画の長さです。広告の動画において長すぎる動画はマイナスといわれています。プレロール動画広告の時間が長いほど途中でスキップされやすいという調査結果があるように、動画の尺が重要になります。広告をスキップできる5秒が経過し、そこから5分以上の長さがあるような動画だと、本当に興味を持ってくれた視聴者以外は、最後まで見てもらうことは難しいでしょう。
そのため、長すぎる動画広告は避けたほうが無難です。また、パソコンではなく携帯で動画を見ているユーザーの場合の調査結果も出ています。その内容は、30秒以上の動画よりも10秒以下の動画の方が、約2倍もの広告効果があるというものです。そのため、特にモバイルユーザーを意識する場合は短めの動画がおすすめです。
スキップされることを前提としたコンテンツ
3つ目のポイントは、スキップを前提にした動画にすることです。プレロール広告はスキップされても最低5秒間は表示されます。そのため、まずはスキップされることを前提として、その5秒間で一番伝えたいことを表現しましょう。その5秒間で相手の心を掴むことができれば、最後まで動画を見てもらえる可能性は上がります。もちろん、毎回うまくいくとは限りませんが、内容をしっかりと視聴者に訴求することができれば、たとえスキップされても効果に繋がる広告配信が可能になります。
プレロール広告活用事例
ここからは、実際に制作されたプレロール広告の活用事例を紹介していきます。具体的に自社の商品やサービスを紹介する場合、どのような内容にしたら良いのかを考えてみましょう。
ロシアの通信会社ROSTELECOM「プレロールドラマ」
1つ目の広告動画は、ロシアの通信会社ROSTELECOMが配信しているものです。この動画では、YouTubeのプレロール広告を使って「The Buzz」という一話完結型のドラマを配信しているのが特徴です。内容を見ても、34エピソードの中の各ドラマで自社サービスの魅力を伝え、各ストーリーのラスト10秒には「スカイプ通話が60分無料」などと自社サービスの特徴をしっかりと訴求しています。プレロール広告で重要な続きが見たくなるような動画に仕上がっています。
ベルギーのPlay Sports「リアルタイム広告」
そしてもうひとつは、ベルギーのスポーツチャンネルPlay Sportsが配信している動画広告です。この広告では、リアルタイムのプレロール広告を行っているのが特徴です。具体的には、プレロール広告として、現在行われているサッカーの試合をライブ配信し、そのままPlay Sportsのウェブサイトへと遷移して契約したくなるように誘導をしています。ライブ配信で視聴者の興味関心を引きつけ、そのままの流れで自社サイトへ繋がる一連の流れを形成しています。広告で重要な自社サイトへの誘導がうまく活用されている例です。
スキップされても効果のあるプレロール広告にしよう
プレロール広告を出稿する際は、スキップされない、あるいはスキップされても効果を期待できる動画を制作することが重要です。しかし、クオリティーの高い動画を制作するのは、プロでないと難しい部分もあります。そこでおすすめなのが、動画制作会社に依頼することです。せっかく時間をかけて制作したプレロール広告動画でも、その内容や質が一定のレベル以上でなければ、視聴者の心には響かないおそれがあります。動画制作サービスのCrevo(クレボ)でも、プレロール広告用動画の制作が可能です。広告効果の高い動画を制作したいなら、プロに依頼しましょう。まずは、一度お問い合わせてしてみてはいかがでしょうか。
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