動画制作の初心者必見!実写、アニメーションそれぞれの動画広告のメリット・デメリットについて
動画広告の表現大きく分けて、「実写」と「アニメーション」に分かれます。同じ尺で同じストーリーであっても実写とアニメーションではその効果が大きく変わってきます。これから動画広告を考える場合、自社の動画には実写が適しているのか、アニメーションが適しているのか、その判断に迷う方も多いでしょう。
この記事では、実写とアニメーションのそれぞれのメリットを整理して、最適な動画プロモーションを行うためのヒントをお伝えします。
実写映像を使ったプロモーション動画のメリット・デメリット
実写を使ったプロモーション動画でよく目につくのが、企業の採用動画です。自分が働くことになる会社の概観や、社内の様子、さらに実際にその会社で働いている人がいきいきと活動している様子などを効果的に紹介する場合には、実写版動画の表現力が非常に大きく貢献します。
バンダイ新卒採用ムービーまた、化粧品や潜在など商品が持つ効果を臨場感あふれる形で伝えたい場合や、ホームセンターで販売している工具や、最新のデジカメなどのエレクトロニクス機器などがいかに簡単に使えるか訴えたい場合などにも実写は適しています。
さらに、観光地や宿泊地の宣伝など、現地の風景や土地を現地の人の生き生きとした表情などを伝える場合にも、実写広告は視聴者にダイレクトにその魅力をアピールしてくれます。
このように、実写版広告では実際の企業や商品、地方の様子などを臨場感あふれる形で具体的、かつ生々しくに知ってもらいたいときに非常にメリットがあります。
一方で、出てくる人物の好みや細部への違和感などでその具体性や生々しさがかえってネガティブなイメージを与えてしまうケース危険性もあります。例えば、タレントを起用した場合を考えると分かりやすいのですが、そのタレントが好きな場合にはそのタレントが使っている化粧品や、働いている場所、旅行した観光地などがすべて魅力的に見えてきますが、その時々の視聴者の気分などでも印象が変わり、それに動画のイメージが引きずられる可能性もあります。
アニメーションを使ったプロモーション動画のメリット・デメリット
アニメーションを使った動画広告といえば、例えば日産自動車の「低燃費少女ハイジ」を思い浮かべる人も多いでしょう。下記の例では、一見すると日産の自動車とまったく関係なさそうなハイジとクララの会話が続きます。途中で、塾通いをしていて何でも知っていそうなクララにハイジが「低燃費って何?」という言葉を投げかけます。「低燃費って何?」と最後には維持がつぶやいて、そこに「日産NOTEサイトに行ってみよう!」とNOTEのイラストが初めて、WebサイトのURLとともに登場します。
低費少女ハイジ 第5話 クララ篇
この動画を最後まで見た人は、「低燃費」という日産NOTEのコンセプトに強い関心を抱くはずです。実写版動画で、日産NOTEのボンネットを開けてエンジンを見せ、その場面で日産NOTEがどれだけ燃費に優れているか、データのテロップを流すという実写版の手法も考えられます。
しかし、ハイジとクララの会話の中で何度も繰り返しハイジの口から出て来た「低燃費って何?」という問いかけは、いま想像してみた日産NOTEの実写版からはでてこないでしょう。いわば、実写版日産NOTEは、「低燃費って何?」の答えをいきなり実写によって表現しているだけで、「低燃費って何?」という問いかけを視聴者のマインドに想起させてはいないのです。
日産NOTEのアニメ動画広告では、視聴者のマインドの中に「低燃費って何?」という問いかけをすることを促し、その答えをWebで用意するというやりかたで、より深く視聴者の興味を喚起することに成功しています。特にハイジとクララという視聴者によく知られているキャラクターを出し、そのキャラクターが物語の世界観と全く違うことを口ずさむことでより、メッセージを印象づけています。アニメ動画広告ではこうした、コンセプトをより深く伝える表現を工夫できるというメリットがあります。
一方で、ストーリーに引き込めない場合や、コンセプトをアニメで表現することでかえって焦点がぼやけてしまうという危険性(デメリット)もあるので注意しましょう。
実写で行くかアニメーションで行くか
アニメーションと実写のメリット・デメリットについてご説明させていただきました。どちらの表現を採用する場合も事前に動画でコミュニケーションを取るための目的を明確にすることが重要です。伝えたい相手がどんな人なのか、何を伝えたいのか、どう伝えたいのかによって表現は大きく変わります。
例として挙げた採用動画については、働くかもしれない会社の実際の姿を見てもらうという点で実写を採用していますが、会社の成長性や面白さを伝えたいという目的であればアニメーションで表現することは十分に考えられるでしょう。
どういう動画表現にするか迷った時は一度動画コミュニケーションの目的に立ち戻ってみると良いでしょう。
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