インタラクティブ動画とは?活用するメリットと効果を紹介【事例付き】
更新日2024年06月14日
公開日2021年11月26日
近年、新たなマーケティング手法として「インタラクティブ動画」に注目が集まっています。 この記事では、インタラクティブ動画の具体的な特徴や企業が活用するメリットについて紹介します。
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2024/11/2812:00-13:00
インタラクティブ動画とは
「インタラクティブ」とは、双方向性や相互作用的という意味をもっています。つまり、インタラクティブ動画とは、動画内にクリックボタンを表示するなど、最新の技術を駆使して視聴者側からアクションが起こせる仕掛けを組み込んだ動画のことを指します。
こうした仕掛けを動画内に組み込むことで、視聴者は従来のように動画を見るだけでなく、自発的に参加できる仕組みになっています。結果として、動画を通じて視聴者がより印象に残る体験を得ることが可能になります。
インタラクティブ動画が注目される背景
視聴者側がアクションを起こせる仕組みが組み込まれたインタラクティブ動画は、「視聴するのみ」という従来の動画の概念を覆すものです。
このような画期的な動画が生まれたきっかけはいくつかあります。まずは、スマホの普及率が上がり、動画を配信するプラットフォームが増えたこと。YouTuberをはじめとする、動画制作を仕事にするクリエイターが増え、より楽しい動画のニーズが高まったこともひとつの理由。さらに、2020年に5Gの商用利用がスタートして容量が大きい動画もストレスなく視聴できるようになったことで、動画の多様化に拍車がかかりました。
インタラクティブ動画の利用シーン
インタラクティブ動画はさまざまなシーンで活用できます。
たとえば、商品やサービスの使い方などを解説するチュートリアル動画として。また、商品やサービスの認知度アップのためにインタラクティブ動画を活用すれば、認知度向上と同時にアクションを促すこともできるので、より高いブランディング効果が期待できます。
リード獲得
「動画内のリンクをクリックすれば資料がダウンロードできる」「動画をタップして設問に答えると資料請求ができるフォームが出現する」などの仕掛けを組み込めば、ユーザーは思わずアクションを起こしたくなります。
そのため、インタラクティブ動画は従来の動画と比べて、リード獲得の可能性が高いといえるでしょう。また、ユーザーの興味・関心を掘り下げることに役立つ、アンケート形式の動画クリエイティブなども役立ちます。
プロモーション
インタラクティブ動画においては、ユーザーは自発的な“クリック”や“選択”などのアクションを重ねることから、より集中して画面を見ています。そのため、商品やサービスについてより深く理解するうえ、一人ひとりの記憶にも残りやすくなります。
つまり、認知拡大やプロモーションに向いていると言えるでしょう。ただし、本格的にプロモーションするためには、利用者数の多いプラットフォームを選ぶことが必須です
採用活動
採用活動にインタラクティブ動画を活用するなら、たとえば社員のインタビュー動画をメインに据え、登場人物が話題に出している社内の雰囲気などがよくわかるwebページへ導線を張るなどの仕掛けを組み込むのも一手です。
また、新卒など若い世代をターゲットとするなら、ゲーミフィケーションを活用したインタラクティブ動画がおすすめ。ゲーム感覚で楽しみながら会社について知ることができれば、親しみを持ってもらえるでしょう。
企業がインタラクティブ動画を活用する5つのメリット
動画を最後まで見てもらえる可能性が高い
従来のように視聴者が受動的に動画を見るだけという場合では、視聴者は受け身でいるため、途中で飽きてしまい、最後まで動画を見てもらえない可能性もあります。
しかし、インタラクティブ動画では、動画内にクリッカブルな領域を設置するなどして視聴者に選択肢を与えることによって、視聴者側に自発的なアクションを促していきます。その結果、最後まで集中して動画を見てもらえることも多く、視聴完了率の向上につながります。
コンバージョンにつながりやすい
動画内でクリックなどの自発的なアクションを楽しめるインタラクティブ動画は、経験した人が「おもしろいからチェックしてみて」とSNSなどを通して周囲に伝えたくなることが多いでしょう。そのためコンバージョン率が高くなることが期待されます。
また、PRなどに活用しやすいのも大きな特徴。これによってさらに拡散力が高くなるばかりか、アクションを起こした人が次なるアクションを起こすことで、新たなストーリーが生まれることも考えられます。
エンゲージメントの向上につながる
動画マーケティングでは単なる視聴数だけでなく、エンゲージメント率を考えることも大事です。エンゲージメントとは、企業やブランド、商品に対する理解度や共感度のボリュームを示すものであり、自社の商品購入につなげるための重要な指標のひとつです。
エンゲージメントを高めるためには、視聴者との対話や双方向性が重要になります。つまり、視聴者参加型のインタラクティブ動画は、エンゲージメントの向上に大いに役立ちます。
視聴者の動きをデータ化することができる
インタラクティグ動画では、動画内に視聴者がクリックやタップできる仕掛けを組み込んでいますが、それぞれのクリック数などを解析し、データ化することも可能です。
たとえば、「どの箇所がクリックされたのか」「どこで離脱したのか」など、視聴者の行動パターンを可視化することができるため、動画の効果測定にも役立ちます。問題点が明確になることによって、より戦略的な改善策も立てやすくなります。
独自の世界観を伝えられる
インタラクティブ動画では、企業独自のストーリー性のある動画も制作することができます。たとえば、RPGゲームのように視聴者の選択肢によってその後のストーリーが変化するようなエンターテインメント要素のある動画にすることも可能です。
独自性の高い動画を制作することで、視聴者に商品やサービスの世界観をより深く伝えられ、他社と差別化することができるのもインタラクティブ動画ならではの魅力です。
インタラクティブ動画を活用している企業事例
インタラクティブ動画について理解するためには、参考になる他社事例をベンチマークしておくことも必要です。ここでは、インタラクティブ動画を活用している事例をひとつ紹介します。
東京都「日常備蓄だよ!貝社員」/Tig Branch Video
東京都の日常備蓄普及啓発動画『日常備蓄だよ!貝社員』。
貝を模したユニークなキャラクター「貝社員」が、日常備蓄に関するクイズを出題してくれるインタラクティブ動画です。視聴者は、画面上に現れる回答の選択肢をタップすることでその先を視聴可能。自主的に動画に参加しながら学びを深めることができます。
湯沢町観光PR動画
出典:湯沢町動画発信チャンネル
湯沢町観光PRのために制作されたインタラクティブ動画。
画面上に現れる春夏秋冬の4つの季節写真から、好きなものを1つ選んでタッチするところからスタート。湯沢町の四季折々の景色をゆっくりと堪能できます。また、シーンごとに現れるタッチボタンをクリックすると、撮影されたスポットがどんな場所なのかの文字情報が表示されます。
コンセプト動画「feel in bones」
着る人の直感的な感性を引き出し、ファッションを通じて表現するナノ・ユニバースの新スタイル提案「feel in bones」のコンセプトムービーです。動画内でモデルが着用しているアイテムの文字をクリックすることで、それぞれのアイテムを購入することができるようになっています。動画にすることでアイテムを着たときのイメージがわきやすくなっているなど、買い物するうえで必要な情報が動画内に集約されています。
インタラクティブ動画の制作におけるポイント
インタラクティブ動画は企業にとってあくまでツールであり、目的のために上手に活用することが大事です。ここでは、インタラクティブ動画の制作における3つのポイントを紹介します。
動画の最終的なゴールを決定する
インタラクティブ動画では、問い合わせや商品購入といった最終的なゴールを事前に設定しておくことがポイントとなります。そのうえで、設定したゴールを達成するためにどのような仕掛けを組み込む必要があるのかを考えていくというステップになります。
この流れがうまくかみ合わないと、インタラクティブ動画としての機能を活かしきれていない視聴者の行動促進につながらない動画になってしまいかねません。
複数のストーリーやシナリオを考える
インタラクティブ動画の場合、複数のストーリーやシナリオを用意しておく必要があります。通常の動画であれば、ひとつのストーリーで完結します。
しかし、インタラクティブ動画の場合は、それぞれの視聴者がクリックした後につながるストーリーも考えておかなければなりません。その際、クリック前のストーリーとクリック先のストーリーのつながりを意識しておくことも大事です。
ターゲットを明確化する
インタラクティグ動画を誰に届けたいのかという視点も重要です。ブランディングにも寄与し、エンゲージメントの向上につなげるためにも、動画のターゲットを明確化しておく必要があります。その際、年齢や性別に加えて、その人の価値観やライフスタイルなどを細かく設定しておくことが大切です。
たとえば、「女の子用の子ども服を探している30代の主婦」というように細かく設定することによって、高い訴求力を持つ動画に仕上げることができます。
インタラクティブ動画の制作においての注意点
最後に、インタラクティブ動画を制作するうえで注意すべき点について紹介します。
動画内の仕掛けを多く設置しすぎない
まずは、動画内の仕掛けを多く設置しすぎないことです。いくら視聴者参加型にしたいといっても、動画内の仕掛けが多すぎると視聴者は「売り込まれている」と感じ、かえって動画を敬遠し、視聴をやめてしまう可能性もあります。制作する際には、視聴者側の視点も忘れずに、仕掛けが多くなりすぎていないかという点を慎重に考慮しましょう。
動画内のアクションは複雑にしすぎない
動画のアクションのシンプルさもインタラクティブ動画を制作するうえで重要なポイントとなります。クリックのボタンがわかりづらかったり、視聴者に多くのアクションを求めてしまったりすると、視聴者側がその動画を視聴し続けることを億劫に感じ、離脱してしまうことも十分に考えられます。
そこで、クリックボタンの配置居場所を意識し、クリックしやすい場所に設置したり、背景色にかき消されない色で目立たせたり、吹き出しの見せ方にしたりすることで視聴者が気づきやすいクリックボタンを設置しましょう。また、アクションに関しても、ポイントを絞って視聴者にアクションを求めすぎないストーリー構成を意識しましょう。
インタラクティブ動画で視聴者に印象づけよう
インタラクティブ動画をうまく活用することで、視聴者により強い印象を与えることができ、さらにエンゲージメントの向上にもつなげることができます。今回紹介した動画事例も参考に、ぜひインタラクティブ動画の制作を検討してみてはいかがでしょうか。インタラクティブ動画を制作するためには高い技術力が必要ですが、動画制作サービスのCrevo(クレボ)であれば制作可能です。制作検討の際は、ぜひ一度ご相談ください!
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VIDEO SQUAREを運営するCrevo(クレボ)では、数多くの動画制作・映像制作にたずさわっています。国内外約10,000名のクリエイターネットワークを活かし、ご依頼ごとに最適な専属チームを作ります。また、はじめての動画制作でも安心のサポート体制が整っています。動画制作・映像制作ご検討の方はぜひお問い合わせください!
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