知っておきたいウェブCMの効果と種類

今や多くの企業が導入しているウェブCM。ウェブCMのメリットや効果、種類について実例を交えながら詳しく紹介していきます。

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2024/11/2812:00-13:00

ウェブCMのメリット

ウェブCMには、様々なメリットがあります。ここでは3つに分けてご紹介します。

ウェブCMのメリット①ネットで動画を視聴するユーザーが増えている

総務省が調査した平成30年版 情報通信白書によると、年代別の平日の動画視聴状況は、10代はテレビが60.4%、ネットが88.5%となっています。20代はテレビが63.7%、ネットが95.1%です。30代は、テレビが76.5%でネットが90.6%となり、40代はテレビが83.0%、ネットが83.5%というデータが出ています。このデータから、10~30代はテレビよりもネットで動画を視聴する割合が上回っていることがわかります。

さらに、どの年代においても5年前と比較するとネット利用の割合が増えていることから、テレビ離れがすべての年代で進んでいることがわかります。この結果からも、動画を使って自社の商品やサービスをプロモーションしたいと考える企業では、ウェブCMを活用する意義は大いにあるといえるでしょう。

ウェブCMのメリット②細かいターゲティングができる

テレビCMの場合には、CMを流す番組や時間帯の放送枠の部分のみ指定することができます。

一方、ウェブCMであれば年齢や性別によって、届けたい層を細かくわけることができるのです。25歳から34歳の女性など、ペルソナに合わせたターゲティングが可能となります。

さらに、地域によってもターゲティングすることができます。指定することのできる地域は、国や都道府県、市区町村が対象で、さらにウェブ媒体によっては半径を指定することも可能です。これによって、国内だけではなく世界に向けてサービスをプロモーションしたいケースなどにも活用することができます。

ユーザーの興味によってもターゲティングすることが可能です。届けたい層のユーザーが、興味をもつと思われるトピックやインタレストを設定することで、その層に向けて広告を届けることができるようになります。それによって、指定したカテゴリに対して関連性の高い動画広告をCMとして挿入することが可能です。インタレストは、ユーザーの動画閲覧履歴を参考に興味を持ってもらう可能性の高い動画を表示させるので、細かいターゲティング効果が期待できるでしょう。

また、キーワードでターゲティングする方法もあります。たとえば、YouTubeの場合には検索ワードと連携させて広告を配信することが可能です。自分の飲食店が中目黒にあって、そこに集客したい場合には「中目黒 飲食店」や「中目黒 美味しい料理」などというようなキーワードを設定して見つけやすくすることができます。

ウェブCMのメリット③詳細な効果測定ができる

テレビCMの場合には、その効果を測る指標が視聴率に限られています。

しかし、ウェブCMであれば視聴回数や視聴完了率、クリック数、コンバージョン数など、さまざまな視点から効果測定をすることが可能です。それによって、PDCAサイクルを回しやすいというメリットがあります。

上手くいく方法を見つけることができれば、あとはそれを発展させて継続していけば効果は出しやすくなります。効果測定を正確に行って、成功した要因を分析してノウハウとして持っておくことは重要です。また、失敗した要因についても分析して改善点を見つけるなど、段階的にマーケティングの効果を高めていきましょう。

ウェブCMの効果

ウェブCMにはさまざまな効果が期待できます。しかも、前述した3つのメリットを理解してその特性をうまく活かすことでより多くの人に効果的にアプローチできるため、確かな効果を実感することが可能です。

ウェブCMの効果①販売促進

ウェブCMは、「ペルソナに合わせてターゲティングできる」という特性から、商品やサービスへの関心が高い「見込み客」にアプローチすることができます。

そのため、ウェブCMを目にする人の多くが、「商品またはサービスを利用したい」という購買意欲を促進できる状態にしやすい(=販売促進につながりやすい)と言えるでしょう。

ウェブCMの効果②認知拡大

動画の記憶定着率は記事コンテンツの約2倍と言われています。共感を抱きやすい内容や心に響く内容の動画であれば、さらに覚えてもらいやすく認知拡大につながるでしょう。

また、「いいな」と思った動画はSNSなどで拡散する人も多いことから、想定以上に大きなプロモーション効果を得ることができる場合もあります。

ウェブCMの効果③ブランディング

文字による表現だけでは、見る人の心の琴線にまでは届かないこともしばしば。また、抽象的な表現であれば、見る人によって受け取り方が異なってしまうこともあり得ます。

一方、視覚と聴覚に訴える動画であれば、作り手が意図したイメージを直感的に理解してもらいやすいでしょう。そのため、ブランドイメージの確立に効果的なのです。

ウェブCMが出稿できる媒体

続いては、ウェブCMはどんなところに配信されるのかを解説していきます。ウェブCMは、GoogleやYahoo!などに配信できるほか、YouTubeなどの動画サイト、TwitterやFacebookなどのSNSにも流すことができます。

Google(グーグル)

Google広告は、検索エンジンが提供する広告媒体です。Google広告にはテキストのみのものもありますが、ウェブCMのように、動画や画像、または動画や画像にテキストを組み合わせた形で表示される「ディスプレイ広告」もあります。

Googleユーザーは6割強が男性。最も多い層は40代男性で、20~40代男性が70%を占めています。

Yahoo!(ヤフー)

Yahoo! 広告も、検索エンジンが提供する広告媒体です。Google同様、検索結果に表示されるテキスト広告のほか、画像や動画のみ、またはテキストを組み合わせた形で表示されるディスプレイ広告があります。

Yahoo! はGoogleと比較して専業主婦・主夫や定年退職者、家事手伝いの割合が多いとされています。最も多い層は60代男性です。

YouTube(ユーチューブ)

YouTubeに配信したウェブCMは、動画の再生前後および視聴途中に流れます。Googleアカウントに入力された年齢や性別、興味・関心などの情報に基づいて配信できるのが大きな特徴。

たとえば、美容情報を発信する動画をよく見ている人にスキンケア商品のウェブCMを配信すれば、最後までスキップせず視聴してもらえる可能性が高くなります。

Facebook(フェイスブック)

Facebookは基本的に実名で登録する人が多いため、学歴やキャリア、年齢などの個人情報をもとにターゲティングしやすいです。

そのため、ビジネスパーソン向けの商品・サービスやBtoB向けの高額な商材の宣伝に向いています。また、ニュースフィードや画面右側の広告枠など、CMを表示できる場所が他のSNSと比べて多いのも特徴です。

Instagram(インスタグラム)

ユーザーの投稿と同様の見た目で表示されるInstagramは、ウェブCM(PR)ではないかのように見えるのでユーザーがニュートラルな状態で閲覧しやすいといえるでしょう。

また、縦画面で表示されるためユーザーの記憶に残りやすく、クリックされやすいのも特徴です。特に、アパレルやコスメなどの女性をターゲットにした商品やサービスの宣伝に向いているといわれています。

LINE(ライン)

FacebookやInstagramなどのSNSを利用していない60代以上の層にも、家族との連絡手段のためにLINEを利用している人は多いです。

そのため、その他のSNSでカバーできない層に対してアプローチするといいでしょう。LINEでの配信に向いている商材のひとつは、地域密着型の美容室や飲食店などのサービスと考えられています。

TikTok(ティックトック)

10代から20代前半までのユーザーが多いため、若年層に向けてPRしたいときには最適です。

また、Instagram同様、縦画面でインパクトあるウェブCMを配信できるうえ、アプリ起動時に表示させることもできるので、訴求力が強く、拡散される可能性も高いといえます。ただし、今のところですが、他のSNSと比べて広告費が高めなのが難点です。

ウェブCMの種類

ウェブCMにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。ここからは、実際に活用されているウェブCMの種類について説明します。

インストリーム広告

インストリーム広告とは、動画を再生する前や途中、そして最後に挿入されるCMのことです。ユーザーが興味を持って視聴している動画に挿入することで、CMを見てもらえる確率が高くなるのがメリットです。

CMの費用に関しては最後まで視聴されるか、再生を開始してから一定の時間が経過しなければ基本的に課金されることはありません(媒体によって異なるケースがあります)。無駄な広告費が発生しにくくなるため、高い費用対効果も期待することができるのです。

インバナー広告

インバナー広告とは、通常のバナー広告に表示されるようなCMになります。特徴は、幅広い媒体に動画広告を配信することができる点です。それによって、アクセス数の多いメディアに掲載することで多くのユーザーの目に触れることができます。

インリード広告

インリード広告とは、ページのコンテンツの中に配置されるCMのことです。具体的な視聴方法は、ユーザーが画面をスクロールして、広告部分が表示されたときに動画の再生が始まります。コンテンツを見ているユーザーの目に止まりやすいことや動画を冒頭から見せられるというメリットがあります。

インフィード広告

インフィード広告とは、SNSのタイムラインやフィード上に配置されるCMのことを指します。メリットとしては、広告自体がSNSサイトになじみやすい見せ方で掲載されているので、ユーザーに違和感を与えることがなく目にとまりやすい点が挙げられるでしょう。

オーバーレイ広告

オーバーレイ広告とは、パソコンやスマートフォンでコンテンツを見たり検索したりしているとき、一般的には画面の下部のコンテンツ上に覆いかぶさってくるように表示される広告です。

オーバーレイ広告は、表示の仕方として、画面下部に湧き出るように表示させたり、画面上を自在に移動させたりすることも可能です。また、利用者の動きに合わせて拡大・縮小させることもできます。

ウェブCMの活用事例

ここからは、動画制作サービスのCrevo(クレボ)が実際に制作したウェブCMの活用事例を紹介していきます。

マンツーマン英会話「ロゼッタストーン・ラーニングセンター」

出典:Crevo制作実績

この動画は、マンツーマン英会話「ロゼッタストーン・ラーニングセンター」のウェブCMです。動画の特徴は、マンツーマン英会話のメリットをしっかりとユーザーに訴求していることでしょう。具体的な手法として、出演しているラッパーのDOTAMAが、カタカナ英語を多用している日本に対してテンポ良く警鐘を鳴らしています。また、動画全体にわかりやすい字幕が入っているので最後まで飽きることなく視聴できます。

ゲーム「Identity V」

出典:Crevo制作実績

NetEaseのゲーム「Identity V」のウェブCMは、放映時期に合わせたバレンタインバージョンになっています。ゲームが持つ世界観を、日常のシーンに落とし込むことによって興味を持って最後まで動画を視聴できるような構成になっています。CM内で重要なものとなったバラは、ゲームの中でもキーアイテムになるなどゲームのプレイにつながるような仕かけもされているのが特徴です。

0円ではじまるリゾート旅「ハッシャダイリゾート」

出典:Crevo制作実績

株式会社ハッシャダイの「ハッシャダイリゾート」のウェブCMでは、好きな場所と好きな仕事を決めるだけでリゾートに行けて楽しく働けるという内容を、短い時間で端的に表現できています。1分版でも飽きることなく最後まで見られるようにBGMや効果音、アニメーションや字幕も使いながら上手に進行されています。

ウェブCMの目的に合った動画を制作しよう

ウェブCMで、高い効果を出したいと考えた場合には、ウェブCMの目的に合った動画制作をすることがポイントです。特に、ウェブCMにおいては動画の内容や質が重要になります。

動画制作サービスのCrevoでは、これまで数多くのウェブCMの制作を手がけています。まずは、一度どのような動画を制作したいのか相談してみてはいかがでしょうか。

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執筆者

VIDEO SQUARE編集部
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