動画マーケティングでストーリーを伝えるには?モノよりもコトが重要?メリットや事例を紹介
更新日2024年06月14日
公開日2022年04月08日
ストーリー性のある動画を使ったマーケティングには、さまざまな効果やメリットが期待できます。ただし、成果を出すためにはポイントを押さえた動画に仕上げることが不可欠。そこで今回は、ストーリー性のある動画マーケティングのポイントをお伝えします。
動画マーケティングのストーリーで重要な「モノよりコト」とは
「モノよりコト」とは、従来型の商品やサービスを売るやり方とは違う考え方を指します。商品そのものではなく、商品によってもたらされる体験価値やストーリー性にフォーカスしたものに焦点が当てる考え方です。
たとえば、カメラを販売する場合は、通常写真を撮る機能をメインに宣伝するでしょう。しかし、それだけではなく、カメラを通してどのようなライフスタイルが送れるのかという体験価値まで提案するのがこの考え方なのです。
モノよりコトが重要視される背景には、身の回りにはモノがあふれかえり、機能や品質だけでは他社との差別化が困難になってきている現状があります。とりわけ、インターネットにはたくさんのコンテンツがありますが、単に商品のサービスの特徴を訴求しただけの動画では、視聴者の印象に残りづらいかもしれません。
他社よりもビジネスを優位に進めていくためには、商品やサービスなどを通じて得られる「付加価値」を重視する必要があるのです。
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動画マーケティングのストーリーでモノよりコトを伝えるための方法
動画マーケティングにおいてコトにフォーカスした訴求をするためには、ストーリー性がポイントになります。商品の価格や機能だけを言及する内容ではなく、商品使用時にどのような体験ができるかも伝えることで、コトを視聴者に疑似体験させられるのです。
そのため、動画制作時には商品からどう満足感を得られるかに焦点を当てたストーリーなどを積極的に用いることが重要となります。
ストーリーを伝える動画マーケティングのメリット
モノのストーリーを伝えられる動画を制作すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、2つのメリットに絞って紹介していきます。
SNSで拡散されやすい
InstagramのリポストやTwitterのリツイートによって多くの人が拡散したくなるようなストーリー性ある動画を作れば、宣伝にお金をかけなくてもたくさんの人に観てもらえる可能性が上がります。 それを踏まえたうえで、まずはリポストおよびリツイートしやすいように企業自身がSNSに投稿することも大切です。
世界観やメッセージを伝えやすい
文章や画像で構成される資料は、「ストーリーを伝える」ために制作したとしても、十分にその目的を果たせない場合があります。 なぜなら、文章を読むのが苦手な人は途中で離脱する可能性があり、同じ資料を読んでも一人ひとり思い描くイメージが異なるためです。
その点、音や声でもイメージを伝えられる動画は有利です。
他社との差別化ができる
動画のオリジナリティは、訴求力や拡散性を高める重要な要素です。コト動画でもオリジナルのストーリーを考えることで、他社には真似できないユニークな内容のものを制作可能になります。オリジナリティのある動画は他社との差別化をはかれますし、商品の魅力をより伝えやすくすることにも貢献します。
また、単なる紹介や説明よりもストーリーがあるほうが視聴者の印象に残りやすく、商品の認知拡大にもつなげることができるのです。
ストーリーを伝える動画マーケティングの効果
商品やサービスそのものだけでなく、その背景にあるストーリーまで伝えれば、そのぶんマーケティング効果が高まります。では、具体的にどんな効果が期待できるのか見ていきましょう。
視聴者の共感を誘う
ストーリー性のある動画は、動画内のできごとを視聴者に「自分ごと」と思わせやすいのが特徴です。つまり、感情に訴えかけやすく、共感を誘うことができるのです。
コト動画は単に消費されるのではなく、見たあとで視聴者の中に余韻を残すことができます。商品に興味を持ってもらいやすく、具体的な消費行動につなげやすくなるのです。
記憶に定着しやすい
企業や商品、サービスの概要を紹介する動画は、その企業や商品、サービスのことを理解する手助けにはなりえます。 しかし、「知ってもらう」ことを目的に作られた動画が記憶に残るかというとそうではありません。
一方、ストーリー性のある動画は、観た人に「知る」を超えた「感動」や「共感」を与えるため、記憶に残りやすいといえるでしょう。
サービスやブランドの好感度が上がる
「どんなニーズに応えることを目的に考案されたサービスなのか」「ブランドとしてどんな社会貢献をしているか」といったストーリーは、企業の商品やサービスのファンであっても知らない場合が多いでしょう。
動画マーケティングを展開することは、そうしたストーリーを知ってもらうための大きなチャンスであると同時に、好感度を上げるための絶好の機会といえます。
動画マーケティングでストーリーを作るポイント
動画マーケティングを通してストーリーを伝えるためには、いくつかのポイントを踏まえたうえで動画を制作することが大切です。具体的にどんなポイントがあるのかを説明していきます。
コンセプトを固める
最初にすべきことは、動画のコンセプトを固めることです。 「ターゲットとするのはどんな層で、どんなことを伝えたいのか」が決まらなければ、動画の方向性を定められません。その結果、観た人の心に響く動画に仕上げることができないからです。
世界観・メッセージを決める
同じストーリーを伝えるにしても、そのストーリーとぴったりの世界観を演出するかしないかで、観た人の受け取り方は大きく異なります。 どんなにすばらしいストーリーでも、編集やナレーションがおざなりだと観た人の心は動かないでしょう。
反対に映像やナレーションがすばらしくても、メッセージ性がなければ観た人の記憶に残ることはありません。
視聴者の「読後感」を想像する
マーケティングの役割の一つとして「売れる仕組みを作ること」があります。つまり、顧客の行動変容を促す必要があるのです。 動画を作る上で「動画を観た人がどんな気持ちになり、どんな行動を取りたくなるか」まで考えることがとても大事。
そのためにも、まずは視聴者が動画を観たときどう感じてくれるのが理想であるかをイメージしてみましょう。
ストーリーを伝えている動画マーケティング事例
ここで、モノのストーリーを伝えている動画事例を見ていきましょう。動画制作サービスのCrevo(クレボ)が制作した事例を紹介します。
モスのネット注文
出典:Crevo制作実績
動画の種類 | 実写動画 |
長さ・尺 | 30~60秒 |
費用レンジ | 300万円〜 |
「モスのネット注文」の動画は、SNS用のプロモーションとして制作されました。学生やビジネスマンなどさまざまな登場人物を採用しており、広い層へのアプローチを目的としています。ハンバーガーを食べるシーンをアップで動画に取り入れることで、直感的に美味しさを伝えているのが特徴です。
ゲーム「Identity V」
出典:Crevo制作実績
動画の種類 | 実写動画 |
長さ・尺 | 30~60秒 |
費用レンジ | 300万円〜 |
実写を採用して「Identity V」のゲームの世界観を伝えています。動画では、ショッピングモールを舞台にしたストーリー仕立ての構成を採用しています。バレンタインの時期に合わせて公開された本動画は、イベントにぴったりあうチョコレートをキーアイテムの材料として利用しているのが特徴です。
杏林大学総合政策学部
出典:Crevo制作実績
動画の種類 | アニメーション動画 |
長さ・尺 | 15~30秒 |
費用レンジ | 300万円〜 |
「杏林大学総合政策学部」のプロモーション動画は、RPGゲームの世界観で学部の魅力や強みを抽象的に表現しています。あえて現実社会と切り離したゲームの世界を舞台にすることで、大学という場をストーリーの舞台として見せていることに注目です。
制作会社にストーリー性のある動画制作を依頼するときのポイント
動画制作会社にストーリー性のある動画制作を依頼するとき、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。ここでは、3つの点について解説します。
ストーリーのコンセプトを明確にする
コト動画ではストーリーのコンセプトが明確でないと、何を伝えたいのか視聴者が理解できないことがあります。この動画手法では直接商品の説明をするわけではないので、どういうことを伝えたいのかコンセプトを明確にしておくことは重要です。
宣伝としての本来の目的から離れすぎないよう、どの段階でもコンセプトとブレがないかをチェックするようにしましょう。
行動につなげる導線設計も工夫をする
商品やサービスを紹介する動画を作りたいのであれば、映像のなかに必ず使用・利用シーンを盛り込みたいところ。 その映像がなければ、「どんなふうに使用・利用するのか」をイメージしにくいためです。
観た人に「自分も使ってみたい」と思ってもらえるよう、動線設計まで意識したうえで動画を制作できるといいでしょう。
人物やキャラクターを積極的に起用する
役者やキャラクターを起用して商品やサービスを使用しているシーンを制作すれば、使い方や利用方法、その商品やサービスを使っているときの気持ちをわかりやすく表現できるでしょう。
ただし、「誰を起用するか」には慎重である必要があります。なぜなら、ブランドの世界観とマッチしていなければ、観た人に共感してもらいづらいからです。
ストーリー性のある動画の制作においての注意点
ストーリーが長くなりすぎる場合、複数に分けて構成を考えるなど工夫することも大切です。1本の動画に内容を詰め込み過ぎると、視聴者は途中で離脱してしまう可能性があります。ストーリーを重視した動画は、宣伝部分が後半に来ることが珍しくありません。
伝えたい部分をしっかりと見てもらえるよう、動画の長さには注意しましょう。
モノよりコトを意識して動画を制作しよう
動画マーケティングにおいて、視聴者の共感を誘うことは重要です。相手の感情を動かすことができればコンバージョンにつながりやすくなりますし、動画が拡散される可能性も高まります。
ストーリー性のある動画は簡単に作れるものではないので、プロに依頼する方法もあります。動画制作サービスのCrevoではストーリーを伝えられる動画の制作を多数手がけており、実績も豊富です。ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。
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