「なんとなく」を可視化する、ニューロマーケティングの効果とは?
更新日2024年06月14日
公開日2015年08月19日
ビジネスの成功を大きく左右するマーケティング。その手法は多岐に渡ります。その中でも注目を集めているのが、「ニューロマーケティング」です。
最近では、調査会社ニールセンがニューロマーケティングの手法を用いてソフトバンクやホンダなど4社のCMを分析するなど、企業からの需要も高まっています。
そこで、今回は、ニューロマーケティングの有用性について企業事例や、弊社の動画の分析結果を交えながらご説明していきます。
ニューロマーケティングとは?
ニューロマーケティングとは、脳科学の立場から消費者の脳の反応を計測することで消費者心理や行動の仕組みを解明し、マーケティングに応用しようとする試みです。
現在は、研究段階ですが、今後、より一般的な手法になっていくと考えられています。
企業で広がるニューロマーケティング活用
クルマのカッコよさを脳科学で解明ーボルボー
北欧スウェーデンの自動車メーカー・VOLVO(ボルボ)は車のカッコよさについてニューロマーケティングを用いて実験を行いました。被験者は、脳波を検知するヘッドセットを装着。いくつかの写真を見ながら、感情の動きと深い関係を持つと言われる前頭前皮質の状態について計測しました。
国内においても、カネボウ化粧品が、ニューロマーケティングを用いたレポート「化粧と女性心理の関係性」を発表するなど、徐々に企業での活用も広がってきております。
Crevoでもやってみた
今回、慶應大学満倉靖恵准教授と共同研究を行っているTVCの協力のもと弊社で制作した「フロー動画」の効果を調査しました。
調査対象動画
調査結果
・好き度上昇 社名ロゴデザインに好感度
・興味度上昇 アニメだということに興味をいだいた
・興味度上昇 キャラクターに興味を持つ
・好き度・興味度上昇 ネコのキャラクターが独特で好みであり、その動きに興味をひかれる。
・ストレス度上昇 4分割された画面の各要素を追いかけることで、何を観ればよいのか迷う
この結果を見たディレクターは、「動画の終盤に画面が4分割になった際に、ストレスが非常に高くなっている。注意を引くという意味では狙い通り。適度なストレスを与えることは重要」と述べました。
このように、制作後にニューロマーケティングを用いた効果分析をすることで、より品質の高いクリエイティブの制作につなげていくことができます。
まとめ
これまで、人が購買やクリエイティブに対して決断を下す際、無意識下で直感的に判断が行われてきたため、次につなげていくことが難しかったと思います。しかし、ニューロマーケティングを用いることによって、その不確定要素を可視化できるようになりました。このことにより、次の制作につなげることができるようになります。
商品・サービスの差別化が難しい今、企業は、人間が直感的に欲する製品・サービスを作っていく必要があります。そこで、今回、ご紹介したニューロマーケティングのような手法を用いて人間が「なんとなく」で購買に行動を移していたプロセスを明らかにし、有効なアプローチを考えていくことが重要になってきています。
(編集部=今村 光一郎)
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参考記事
・6 Neuromarketing Principles That Are Always True
・Neuromarketing: Pseudoscience No More
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