スマートフォンで動画を視聴する際、あなたは画面を縦のままで見ますか。それとも横に傾けるでしょうか。一説によれば、私たちがスマートフォンを使用する時間の90%は縦方向に向けていると言われています。
恐らく、皆さんが薄々感じていた「横にするのは面倒」という不満。それが解消される流れが生まれつつあります。
スナップチャットユーザー1億人は縦動画を支持
縦動画への移行の牽引役はスナップチャットと言えるでしょう。フェイスブックやユーチューブに比べれば少ないものの、同アプリのユーザー数は1億人を上回ったと報じられており、1日に共有される写真と縦動画の数は7億に達しています。
スナップチャットの関係者は、「私たちは、積極的にトップクリエーターやマーケターたちに会って、縦動画の重要性を説き始めている」と明言しています。
同アプリの人気コンテンツは往々にして縦向きであり、動画広告に限れば、縦方向のものは、横のものに比べ9倍も見られているということです。
統計的に見れば、スナップチャットの動向だけでトレンドの行方を占うことは難しいでしょう。しかし、同アプリを無視できない理由があります。それは、ユーザー属性です。
comScore社の調査によれば、ミレニアルズ(1970年代後半、または1980年代から2000年代前半に生まれた世代のこと)はインスタグラム、フェイスブックに次いで、スナップチャットを利用しており、多くのブランドが、この世代からの支持を得ることを課題に挙げています。
少なくない企業がそのことに気付いており、スナップチャットへ縦向き動画広告の出稿をはじめています。
新興勢力の後押し
このトレンドを強力に後押ししているのが、「ミーアキャット」と「ペリスコープ」という二つのライブ映像実況アプリです。
前者は今年の2月、後者は3月にサービスを開始したばかりですが、ミーアキャットはすでに200万人のユーザーを獲得しており、ペリスコープは、はじめの10日間だけで100万人もが利用を開始しています。ともに、サポートしているのは、縦動画だけです。
先月15日には、自ら「縦動画版ユーチューブ」を名乗る”Vervid(バービド)”もアプリをローンチ。早くもスナップチャットとの対決に注目が集まっています。
追随する2大プラットフォーム
ユーチューブは過半数、フェイスブックは65%のユーザーが動画を視聴する際にモバイル端末を使用しており、両社にとってもこの流れは看過できない状況になっています。
ロサンゼルス・タイムズ紙の報道によれば、フェイスブックは近々、縦動画の広告枠の販売を開始するということです。
対するユーチューブも先月、モバイルアプリのデザインを刷新し、縦動画に対応することを発表。アンドロイド版はすでに利用可能で、 iOS版もリリースを間近に控えています。
まとめ
縦動画が横動画にとって変わるかどうかは不明ですが、マーケターがモバイル端末向けの動画広告マーケティングを展開する上で、その使い分けを明確に意識する必要がある時期に差しかかっていることは間違いないでしょう。
(編集部=赤坂祥彦)
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