シニア向け動画を活用するメリットと注意点
更新日2024年06月14日
公開日2019年09月13日
インターネットが普及し、スマートフォンやパソコンを利用する高齢者が増えています。そのため、シニア層に訴求する動画の活用に注目が集まっています。しかし、動画を制作する際には気をつけなければならないこともあるので注意が必要です。この記事では、シニア向け動画の活用が重要な理由や、動画のメリットおよび注意点などを幅広く紹介していきます。
シニア向け動画の活用が重要な理由
シニア世代のネット利用状況
画像元:情報通信白書平成30年版
総務省の情報通信白書平成30年版によると、インターネット利用率がシニア世代手前の50代では9割を超え、60代前半でも8割以上となっています。インターネットは決して若者だけが利用しているわけではないことがわかります。
これからはもっとシニア世代がネットを使う時代に
60代後半のシニア世代層においては、インターネット利用率は70割弱となり、70代になると5割弱となっています。年齢が高くなるごとに利用率は下がっているものの、現在の60代が10年後に70代になれば、70代のネット利用率は今よりももっと高くなる可能性があります。少子高齢化といわれているようにシニア層は人口が多く、消費者として決して無視できない層となっています。とりわけ高齢者をターゲットにするサービスなどを展開しているなら、動画の活用でシェアを拡大することも不可能ではないでしょう。
シニア向け動画を活用するメリット
シニア向け動画を活用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、2つのメリットについて紹介していきます。
難解なサービスでも訴求できる
パンフレットだけでは理解が難しいサービスでも、動画を活用することでわかりやすく伝えられるのが大きなメリットになります。高齢者の中には、小さな字を読むことが困難な方もいらっしゃいます。動画の場合は、重要なポイントはキーワードを大きく見せたり、色味を変えたりと演出を工夫することでわかりやすく強調できるので、高齢者にとっても小さな文字を読むよりも負担が小さく、サービスへの理解も深めやすくなります。また、動画では音声と映像を通して、視聴者が受動的に情報を得られるという特徴があります。そのため、難解な印象をもたれやすいサービスだったとしても理解してもらいやすく、購入につながる可能性が高いのです。
高齢者の興味を引きやすい
動画は一般的に、画像や文章よりも興味を引きやすいメディアといわれています。シニア向けの動画では、幅広い年齢層に受け入れられやすい動物を出演させたり、ストーリー性を意識したりすると、より興味を引きやすい傾向にあります。特に高齢者をターゲットにする動画なら、表示する文字を大きくし、ゆったりとしたテンポを意識するなどの工夫が求められるでしょう。シニア世代が受け入れやすい訴求方法を取り入れられるのも、動画を活用するメリットとなっています。
シニア向け動画の事例
動画による表現の可能性は無限大といえますが、どのような動画がシニア層に受け入れられる可能性が高いのでしょうか。ここでは、シニア向け動画事例を2本紹介していきます。
ホームフィットネス24「シニアリズム体操」
本動画はシニア向けプログラム「シニアリズム体操」の第2弾で、ターゲットのニーズにあわせた体操動画です。馴染みのある曲をBGMにしており、親しみやすさを感じさせることに成功しています。また、いくつものパターンを次々に見せることで視聴者を飽きさせず、興味を引く仕かけを作っています。解説がわかりやすく明確で「自分にもできそう」「やってみたい」と視聴者に思わせる見せ方になっており、シニア向け動画のお手本ともいえる秀逸な演出です。
ココカラ大学「ちぎって貼るだけ!手軽にちぎり絵講座」
出典:ココカラ大学
シニア向け動画メディア「ココカラ大学」の講座のひとつである本動画は、講座内容を1分ほどに縮めたダイジェスト版となっています。ちぎり絵の制作過程やコツを見せることで、視聴者の興味を喚起しています。ココカラ大学は、健康食品の通販を手がけるやずや社が立ち上げた動画サイトです。やずや社のターゲット層でもある高齢者に対して、「体だけではなく心のケアもできないか」という観点から生まれたサイトになっています。「心の健康」という観点で、親和性の高いコンテンツを提供することで、知名度アップや企業ブランディングにも貢献しています。
制作会社にシニア向け動画の制作を依頼するときのポイント
シニア層に訴求する動画を制作する場合、動画制作サービスに依頼することもあるでしょう。制作会社に丸投げをすることもできるかもしれませんが、動画は自社のイメージにもかかわってくるものです。ここでは、制作会社にシニア向け動画の制作を依頼するとき、どのようなポイントを押さえておくべきかについて解説します。
動画の演出にもこだわる
どの層にも受け入れられやすい傾向の演出があり、高齢者の場合は動画が堅過ぎたり、ネガティブだったりする雰囲気のものだと、敬遠してしまう可能性が高いです。そのため、明るいBGMを取り入れたり、アクションを大きくしたりと、演出にもこだわるようにしましょう。また、視聴者が「動画でいわれているのは自分のことだ」と思える演出も大切で、親しみがわくような工夫も取り入れる必要があります。
見やすさを意識する
高齢者の中には、文字や映像が見えづらい方もいます。そのため、テロップを入れる際は文字を大きくしたり、編集はゆったりとしたテンポを意識したりするなど、見やすさについて考えることもポイントです。特に、商品やサービスの紹介をする際は内容を詰め込み過ぎず、尺が長くなるようなら動画をシリーズ動画としていくつかにわけることも検討してみましょう。
パソコン視聴に最適な動画を制作する
60代以降の高齢者がインターネットを使用するときは、スマートフォンよりもパソコンの利用が多いと、総務省による「2018年通信利用動向調査の結果」から判明しています。そのため、スマートフォンだけではなくパソコンにも最適化した動画制作を意識することが重要なポイントです。スマートフォンとパソコンで大きく異なる点は、画面のサイズやアスペクト比(動画の縦横の比率)だけではなく、データ通信量も該当します。
パソコンの場合はインターネット回線を自宅などに取り付けていることが多いため、通信量をあまり気にせずに利用できるでしょう。しかし、60代に限定するとスマートフォンの利用率はパソコンよりも若干少ない程度であるため、スマートフォンでの視聴を完全に無視することはできない点も押さえておくべきです。そのときの状況やバランスを見極めることが、視聴者数の獲得や視聴完了率の向上へのポイントといえます。
シニア向け動画の制作時の注意点
シニア向け動画の視聴者は、決して高齢者だけとは限らない点も押さえておくことが重要です。たとえば、老人ホームを紹介する動画では、高齢者の家族も見る可能性が高いといえます。そのため、商品・サービスによっては、高齢者本人以外の方も動画を見る可能性がある点を考慮して制作をする必要があります。
シニア向け動画を積極的に活用しよう
動画は難解なサービスでも視覚的にわかりやすく伝えることができるため、活用の幅があるビジネスツールです。ただし、ただ作れば良いというものではなく、シニア向け動画の場合は見やすさを意識するなど、いくつかの注意点があります。今回紹介したポイントをふまえて、動画の制作を検討してみてはいかがでしょうか。動画制作サービスのCrevo(クレボ)には豊富な実績があるので、ぜひ相談してみましょう。
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