激減するFacebookのオーガニックリーチ、対応策は?
更新日2024年06月14日
公開日2015年09月28日
Facebookが、オーガニックリーチの削減を続けています。オーガニックリーチそのものが、なくなると噂されるほどの事態です。こういった状況に、どう対処すればいいのか。
今回は、それを検証してみたいと思います。
どのくらい減っているのか
Facebookが企業・ブランドが投稿したコンテンツに対してのオーガニックリーチを削減しはじめたのが2012年。16%まで抑えることから始まり、翌年には、さらに抑制されるという事態に。
Social@Ogilvyの調査によれば、昨年の2月までに、100ブランド以上のFacebokページで、オーガニックリーチが6%までに低下しています。およそ半年で、ピーク時から49%も減った計算です。
50万以上の「いいね!」がついたページですら、オーガニックリーチはわずか2%台にとどまっているのが現状です。
やっぱり動画
オーガニックリーチを増やすために必要なもの。それは、動画です。
Socialbakers社が14年10月から今年2月までの間に行った調査によれば、約4500ブランドが投稿した67万のコンテンツのうち、もっとも高いオーガニックリーチを獲得したのは動画でした。
以前であれば、オーガニックサーチを獲得するのにもっとも有効な手段は写真を投稿することでした。しかし、この調査で明らかになったのは、写真は動画にその地位を譲ったばかりでなく、最下位に転落したということです。
Socialbakersが指摘する通り、写真の代わりに動画を投稿するだけで、オーガニックリーチが135%増加するというのは驚きの数字です。
これは企業やブランドの投稿についても同じことが言えます。コンテンツに動画を組み込むだけで、オーガニックリーチの増加率は148%に達しています。
Facebookの言い分
Facebook社のBrian Boland氏(プロダクトマーケティング チームリーダー)は昨年、オーガニックリーチの減少について公式な見解を発表。1)コンテンツの激増 2)ニュースフィードの仕組みをその理由に挙げています。
Facebookの月間アクティブユーザー数は10億人を超え、1人の利用者がFacebookにログインするたびに、ニュースフィードに表示されるコンテンツの候補数は平均1,500にも達すると言われています。
そのため、ニュースフィードは表示候補となるコンテンツをすべて表示するのではなく、利用者それぞれに合わせて関連性の高い記事を表示する仕組みになっています。
同氏は「有料リーチを売りたくてわざとオーガニックリーチを減らしている」という意見を、キッパリと否定。
その一方で、自分たちは「ペイドメディアとして、どんなマーケティングプラットフォームにもひけをとらない」と述べ、広報・広告活動に対しては課金を強化する方針をのぞかせました。
4つのポイント
どうやら、オーガニックリーチの減少は、不可逆な流れのようです。しかし、お金を払う以外にも、出来ること、あるいは、すべきでないことがあります。
1.「いいね!」や「シェア」を乞わない
ソーシャルメディア上でのエチケットとして、「いいね!」や「シェア」を頼むことは問題ないとされています。しかし、Facebookにとっては、「問題あり」です。
もし、あなたが、友人などに、「いいね!」や「シェア」、コメントするように頼んだとしましょう。Facebookのアルゴリズムは、こうして拡散されたコンテンツに対してのリーチを制限するように設計されています。
2.同じコンテンツを投稿しない
Facebookがオーガニックリーチを制限するケースは他にもあります。同じコンテンツが頻繁に投稿される場合です。同じコンテンツを複数回投稿したとしても、広範にリーチするのは最初だけです。
もし、同じコンテンツを投稿しなければならない場合はできるだけ、時間をおくようにしましょう。そして、ディスクリプションや、テキストに変更を加えることが必要です。
3.「ピークタイム」を避けてみる
オーガニックリーチをより多く獲得するために、「ピークタイム」に投稿する重要性は散々、叫ばれてきました。しかし、それが常に正しいとは限りません。「ピークタイム」以外に投稿を行った場合の方が、良い結果が出る場合もあるのです。
なぜでしょうか。ピークタイムでない時間帯に、あなたの投稿以外でシェアされるものが少ないとしましょう。そいうった場合、あなたの投稿は、必然的に目立つからです。
ピークタイムに投稿しても結果がついてこない場合は、「インサイト」機能を使い、あなたのファンがいつオンラインでいるかを確認しましょう。そして、一番、人が少ない時間を選ぶのです。騙されたと思って、試して下さい。普段と違うエンゲージメントの結果が出るかもしれません。
4.インタラクティブに
「いいね!」や「シェア」を頼むことはオーガニックリーチに対して、悪影響を及ぼすのは前述の通りです。しかし、あなたのファンたちが集うコミュニティに接触できないかといえば、そうとも言えません。
エンゲージメントレベルを飛躍的に高める方法があります。それは、投稿をインタラクティブなものにすること。例えば、会話を始める。質問を投げかける。意見を求める。投票を行う、など「参加型」の形式を用いればいいのです。
まとめ
おそらく、Facebookのオーガニックリーチが、以前のように簡単に獲得される時代は、二度と訪れないでしょう。
非公式ですが、関係者が「近い将来、オーガニックリーチを失くす」と証言したという話もあります。Facebookはこれからも、世界最大のソーシャルメディアであり続けます。そして、このプラットフォームに頼らず、企業活動を行うことは簡単ではありません。頻繁に仕様も変わるはずです。
そうである以上、彼らの言う通り「アルゴリズムではなく、顧客に」目を向けるほうが得策なのではないでしょうか。
(編集部=赤坂祥彦)
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