アニメーション動画は、口頭や実写での説明が難しいようなコンセプト、またはサービスを紹介するために、安価で制作できる最適なアニメーションの手法です。
今回は、有名な企業やスタートアップが制作した、特筆すべきアニメーションを3作品ご紹介したいと思います。各社どのような使い方をしているのでしょうか。
Hootsuite – game of social thrones
HOOTSUITE – Game Of Social Thrones from Clément Morin on Vimeo.
人気のドラマ、ゲームオブスローンズのパロディとも言えるこの作品。ゲームオブスローンズに登場する7つの王国を、FacebookやTwitter、instagramなどのそれぞれのSNSに例え、その中のHootsuiteの立場を上手に描いています。
人気ドラマのパロディを作ってしまうという大胆なアイディアもさることながら、特筆すべきはそのクオリティです。
Hootsuiteは、過去に制作したEnterprise も非常に高い評価を得ており、彼らのアニメーション動画作品は常に一目置かれる存在です。
Dumb Ways to Die
Dumb Ways to Die
オーストラリア、メルボルンの鉄道会社によるキャンペーンとして制作されたモーショングラフィックス動画作品です。
現地の若者達の列車の周りでの行動により、人身事故が多発していたメトロ・トレインズは、人身事故防止の注意喚起の対策を考えていたそう。しかし、若者に対して、ただ禁止をするように注意喚起をしても、なかなか効果がありません。そこで、広告を担当したマッキャン•メルボルン(McCann Melbourne)のエグゼクティブクリエイティブディレクター、ジョン・メスカル(John Mescall)は、広告モデルを採用するのではなく、コンテンツモデルを採用することにしました。
キャッチーでユニークな楽曲を制作し、その楽曲をウェブサイトでダウンロードできるようにしたり、ゲームを制作したり、と、バイラルするしかけを複数埋め込みました。その結果、人身事故は実際に21%減少し、本作品は、カンヌライオンズの5部門のグランプリを受賞しました。
参照記事:Case Study: Metro Trains’ Dumb Ways to Die
Airbnb Berlin wall
Airbnb Berlin wall
過去の記事でもご紹介した、Airbnbのカスタマーエクスペリエンスに関する動画です。
以下、過去記事より参照:
ベルリンの壁崩壊後も冷戦時代の辛い経験に囚われていた、airbnbユーザーCathrineの父Jörg。彼は冷戦時代、西側の壁の護衛をしていました。Cathrineはそんな父に、変化したベルリンを見せようと旅行に連れ出します。ベルリンで宿泊したairbnbのホストはなんと、東側の護衛をしていた男性でした。この経験によってJörgはようやく、彼を縛り付けていた冷戦時代の思い出から解放されるのです。
この動画の素晴らしいポイントは、まず、Jörgが囚われていた彼の中の記憶を、足に鎖で繋がったベルリンの壁に置き換えて演出している点でしょう。
本アニメーションのメイキングによれば、このストーリーに登場する人物全てに徹底的にインタビューを行うことで、心の中にあるわだかまりや苦い思い出、冷戦のシンボルとして、壁と鎖という演出方法を思いついたそうです。
ある意味信じられないようなユーザーの体験を、実写ではない手法で描くことにより、視聴者が感情移入しやすくしているのも見事な点と言えるでしょう。
まとめ
どの作品も、幻想空間を自由に描けるというモーショングラフィックスならではの柔軟さを十分に生かした素晴らしい作品と言えます。また、その柔軟さ、制作コストの低さから、Damn ways to dieのように一つのコンテンツとして制作をし、そこから更にコンテンツを広げていくという手法も、取り入れやすいのではないでしょうか。
今後もどのような素晴らしいアニメーション動画作品が登場するのか、楽しみです。
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