CGとは?CG映像(動画)を活用するメリットと事例・制作会社に依頼する5つのポイントを紹介


従来、商品の説明が実写映像では難しいとされていましたが、CG映像制作技術の発達により、自社のブランディングやプロモーションにCG映像制作技術を取り入れる企業が増えています。

そこで本記事では、CGのメリットから制作会社に依頼する5つのポイントまでCGに関するすべてを紹介し、実写映像との違いを明確に説明しています。

「CGの映像(動画)制作について知りたい方」「CG映像(動画)で効果を上げたい方」におすすめです。

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2024/10/9(水)12:00-13:00

CGとは

CGとは、コンピューターグラフィックス(computer graphics)の略語です。
撮影した実際の映像を編集したものは実写映像と呼ばれますが、それに対してCGはパソコン上で描かれたもののことを指します。

現代のCGは技術が向上し、よりリアルな描写が可能になりました。

CGは大きく分けて2DCGと3DCGに分けられます。2DCGとは平面図を動かす動画のことです。利用用途としては、子ども向けのアニメなどで多く利用されています。

一方で3DCGは、横、縦、高さの立体的な動きをする動画を指しており、人間の構造などを説明するときに利用されています。

CGの種類

CGには種類があり、平面か立体かによって大きく2つに分類されます。ここでは、それぞれの特徴について紹介していきます。

2DCG

2DCG(Two Dimensional Computer Graphics)は、「二次元コンピューターグラフィックス」を表す略語であり、平面的に見えるものを指します。一番シンプルなアニメーション表現です。

2DCGは紙に描いたものをスキャンしてデジタル加工したり、直接コンピューターの中で描いたりして制作できるのも特徴です。

3DCG

一方、3DCG(Three Dimensional Computer Graphics)は、「三次元コンピューターグラフィックス」を表す略語で、特徴としてコンピューター上に仮想空間を作ることができる点があげられます。

その仮想空間にコンピューターで作った人物や物体などを配置し撮影することで、立体的な表現が可能です。縦×横×高さの概念で作られているため、2DCGとは見た目が大きく異なります。

立体表現ができる本技術では、奥行きを動画内に取り入れたい時に使われることが多いのも特徴といえます。

CG映像(動画)制作を活用するメリット

CG動画を活用するメリットについて、4つのポイントから紹介していきます。

撮影できないシーンの映像化ができる

3DCGの魅力は、実際に存在していても撮影が難しかったり撮影できなかったりする映像を、リアリティをもって映像化することができる点です。たとえば人の体内を映像にしたり、地中内部の様子を表現したりするケースなどで、3DCG技術は使われています。

また、本技術を用いれば架空の世界を映像化することも可能です。リアリティのある表現が叶うため、説得力のある映像作りが可能となります。

コストを抑えることができる

動画制作にあたり、制作コストは重要な要素のひとつです。たとえ実写で撮影できる場合でも、CGを利用したほうがコストを抑えられるケースがあります。

たとえば空や水の中を舞台にしたシーンなどでは、実写だと手間もコストもかかります。危険な撮影では、場所を決めて許可を取り、安全に配慮した上で行わなければならないにもかかわらず、思い描く画とは違った結果になることも少なくありません。

CGを活用すれば、構図や雰囲気などを細かく調整できるため、撮り直しの心配がないのでコストを軽減できる可能性が高まります。

余計な情報を排除できる

実写で撮影する場合、余計なものが映像に映り込んでしまう可能性があります。一方で、CG動画では必要な部分だけを映像化できるため、映り込みを除去する手間やコストが節約できます。

実写では生々しくなってしまうシーンでは、逆にリアリティを排除できるのもメリットといえるでしょう。CG技術は使い方次第で、動画の質や雰囲気のクオリティを上げることができます。

光の加減や色みを変更したり修正ができる

3DCGや2DCGで映像制作すると光の加減や色みを変更したり実写映像では難しい修正ができます。たとえば外のシーンを実写で撮影したいとなった際に、実写だとその日の天候や光の加減が悪いと良い映像を撮影できません。最悪の場合、見送りになるケースも考えられます。

また、映像にかかるコスト面を考えても撮影出来ないと費用がさらにかかるでしょう。
CGを活用すれば撮影のコンセプトの変更にも実写と比べると柔軟に対応できます。

CG映像(動画)制作の事例

ここでは、動画制作サービスのCrevo(クレボ)が制作した、3DCGや2DCG動画の事例を4つピックアップして紹介していきます。

決済サービス「Paidy」

動画の種類2DCG動画
長さ・尺30〜60秒
費用レンジ300万円以上

出典:Crevo制作実績
オンラインショップで利用可能な決済サービス「Paidy(ペイディー)」の企業ブランディング向けコンセプトムービーです。

こちらは2DCGを使った事例です。カラフルな幾何学形模様のグラフィックと文字で構成された映像で、「Paidy」の裏側を支えるテクノロジーを表現しています。文字が静止画では表現が難しい目に見えない「テクノロジー」をアニメーションで端的に表現しています。

排水圧送ポンプ「SFA」(オフィス編)

動画の種類3DCG動画
長さ・尺〜15秒
費用レンジ100〜299万円

出典:Crevo制作実績
排水圧送ポンプ「SFA」をオフィスで活用したシーンを3DCGで表現しています。流しの移設や増設といった、実写での撮影では難しいシーンを立体感のある映像でわかりやすく訴求しています。

動画内では社員が流しの位置で困っている状況を見せており、「SFA」を活用することで社員の問題が解決する様子を紹介することで、製品のメリットをわかりやすく伝えています。

工法「ロードプラス」

動画の種類3DCG動画
長さ・尺60〜120秒
費用レンジ100〜299万円

出典:Crevo制作実績
「ロードプラス」という工法を3DCGで説明しています。この工法は狭い車道の拡幅を行うことが目的ですが、実際の施工手順には撮影できない部分も多く、実写撮影で表現するには限界があります。

そこで3DCGを活用し、施工手順をリアルに再現しています。そして、本工法によって車幅が改善されるイメージがより視聴者にリアルに伝えられるようにもなっています。

体幹筋サポーター「Poji(ポジ)」

動画の種類3DCG動画
長さ・尺120秒〜
費用レンジ50〜99万円

出典:Crevo制作実績
3DCGが利用されている事例として体幹筋サポーター「Poji(ポジ)」があります。実写撮影のデメリットは、人間の内部や構造は撮影が難しく、読者へ伝わりにくい部分があることです。

そこで3DCGを利用することで人口模型を活用し、分かりやすくすることで読者へ商品の魅力がより伝わりやすくなります。

また、実際の動きを3DCGで表現することで体幹筋サポーター「Poji(ポジ)」の利用方法も理解がしやすくなることもメリット。3DCGは人間の内部構造など医療という難しい分野を説明する際に有効な手段となっています。

CG映像(動画)制作の進め方と必要なものとは?

2DCG映像制作や3DCG映像制作の進め方と必要なものを4つ紹介します。とくに必要なものに関しては、作業時間を短くする作業短縮時間にも直結してきますので、CG動画制作をしたい人やする予定のある人は必見です。

1.CG映像(動画)の進め方

3DCG映像を制作する上で必要な手順は大きく5つに分けられます。

  • 企画(デザインや図面作成)
  • シナリオ作成
  • 素材制作(モデリングや絵コンテなど)
  • アニメーションを付与する
  • 編集

とくに素材作成の部分は、動画の核となる一番大切な工程です。

2.CG映像(動画)専用ツール

3DCG映像を制作するうえで必要になるツールは以下4つです。

  • パソコン(高性能)
  • CG専用のアプリケーション(blenderなど)
  • IllustratorやPhotoshopなどのデザインソフト
  • 音入れや画面切り替え時のエフェクトなどを挿入する動画編集ソフト

2DCG映像や3DCG映像の作成では、処理に負荷がかかるため性能の良いパソコンが必要です。具体的には最低でも以下のスペックが必要になります。

  • OS64bit
  • CPU2コア 2GHz以上
  • メモリ4GB RAM
  • グラフィックボードOpenGL3.3を搭載

参照:Requirements — blender.org

また、CG専用ソフトで定番なのは、無料で3DCGが作成できる「blender」があげられます。商用利用も可能で、行えることも多くさまざまな対応ができることから初心者から上級まで幅広い人におすすめです。初心者の人であればblenderを利用しておけば間違いありません。

価格帯に関しては、ソフトによって無料のものから数十万円までさまざまでそれに伴って行えることも異なるため、自分のやりたいことと照らし合わせて選ぶと良いでしょう。

3.CGに関する知識

CGに関する知識として4つ(デッサン力、ツールを扱うこと、コミュニケーション能力、発想力や想像力)が求められます。

デッサン力

CGに求められるものの1つに質の高いモデリングがあります。デッサン力が不足しているとCG制作の大部分である素材が完成しない可能性があります。またデッサン力を向上する方法としては物事をよく見て観察眼を鍛えることがおすすめです。

ツールを扱う能力

CG制作ではCGソフト作成などの専用ツールを使いこなす能力が必要不可欠です。能力が不足していると素材制作や動画制作ができず制作以前の問題です。また、作業の効率化にも役立つため専用ツールは必ず扱えるようになることが必要です。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力はCG制作において軽視されがちですが必要な能力の1つです。CG制作は企画担当者やデザイナーと複数人で連携して行います。連携が上手くいかないと期限内に完成しないなどのトラブルに発展する可能性があります。

発想力・想像力

CG制作では発想や想像する力が必要になってきます。とくに表現方法は、人によって異なり、同じものを題材にしても、人それぞれのものが出来上がるでしょう。また、さまざまな経験を日々することで発想力などは向上します。

4.十分な時間と予算

CG制作で外注するときは十分な時間と予算を準備しておくことが必須です。とくに予算に関しては個人か会社にお願いするかで料金は異なります。

個人向けでクラウドワークス系で検索をかけたところ1件のみ(2DCG)募集がされており、価格は3万円でした。一方で企業へ依頼すると内容によりますが数十万〜数百万円が標準です。弊社でも数十万〜数百万円と幅広い価格帯で対応しております。

どちらに依頼するかの問題は、予算によって異なりますが企業の方が良いことがほとんどになります。

個人は費用がかからないことが大きなメリットですが、クオリティは低くなりがちです。納期に遅れることや納品されないことも考えられます。そのため企業に依頼するのが安心です。

また企業選びでは、動画の企画や演出、細かいテクニックなどのノウハウを持ち合わせている実績の多い企業に依頼するのが無難でしょう。費用は高額になるのがデメリットですがクオリティは期待できます。

CG映像(動画)を制作会社に依頼する5つのポイント

CG動画の作成を制作会社に依頼する際に、押さえておきたい5つのポイントを紹介します。以下のポイントを踏まえたうえで制作会社に依頼すると、制作会社とのミスマッチ防止に繋がり良いCG動画が完成する確率が高まります。

ターゲットと目的を明確にする

CG動画を依頼する前に確認しておくべきことは「誰に何を意識して見てもらいたいのか」を明確にすることです。

ターゲットの年齢層や性別、趣味・嗜好(しこう)に加え、CG動画を作成する目的や、最終的にどんな目標を達成したいのかを決めておくことで、制作会社選びの基準になるだけでなく動画のコンセプトも決まりやすくなります。

制作会社に依頼する際には、ターゲットと目的をしっかりと共有することで完成イメージが一致しやすく良い動画が完成する確率も向上します。

また、完成イメージが一致することで、打ち合わせの時間が短縮したりや修正数の減少などお互いにメリットとなることが多くなるでしょう。そのため、ターゲットと目的を明確にすることは大切です。

CG映像(動画)制作の実績をチェックする

制作会社は、それぞれ得意分野や持ち合わせる技術が異なるため、過去の実績をチェックして依頼することは制作会社を選択するうえで大切なポイントになります。

同じジャンルの制作実績や、自社が求めるものとイメージの近いCG動画を制作していたりしていれば安心して依頼できるでしょう。

制作会社によっては、どんな分野の3DCG動画の対応ができるわけではありません。動画のテイストやフィーリングも企業によってさまざまな特徴があります。そこで自社の課題を洗い出し、もっともニーズに合った制作会社に依頼しましょう。

また、過去の実績をチェックすることで制作会社の得意分野を把握でき、ミスマッチを防止やトラブル防止、修正回数の減少にも繋がってきます。そのため、過去の実績をチェックすることは制作会社に依頼するうえで大切です。

コミュニケーションがスムーズにできる制作会社であるか

CG制作会社へ依頼する際のポイントとして、スムーズにコミュニケーションがとれる会社であるかがあげられます。CG制作では、制作概要の部分(デザインやCGの構成)が1度決まってしまうと修正や変更が難しくなります。

とくに制作を進めるうえで、すぐに連絡が返ってくるかはやり取りのしやすさに直結し、結果的にコミュニケーションが密にとれるため、良い作品を生み出すことへと繋がります。そのため、コミュニケーションがスムーズにできる会社であるかは制作するうえで必要です。

数社見積を依頼して比較する

CG制作会社に依頼するポイントとして一社だけでなく数社に見積を依頼し、比較することは欠かせません。見積を依頼することで業界相場が把握でき、予算が組みやすくなります。

CG制作で作成したいものやジャンルによって提出される見積は異なります。制作会社によっては、同じ伝え方でも見積に含まれる項目が異なっているため、合計金額が高かったり、安かったりします。そのため、見積で判断するだけでなく、何が含まれているか実際に聞くことで、総合的な判断がしやすいでしょう。

要望や予算・納期は変更せずに見積を依頼し、確認を入念にすることが重要です。

追加費用・修正費用を確認する

CG制作会社へ依頼する時は、追加費用や修正費用は発生するのか、発生する場合はいくらかかるかを明確にしましょう。

GC制作だけでなく、制作系全般に共通していますが、制作していく中でイメージしていたものと異なっていたり、完成時に色合いや光の加減を細かく変更したいことなどはよくあることです。打ち合わせを重ねる中で発生することも考えられます。

注意点として、見積時に価格が安いことで依頼したが修正費用が高額だったケースなどです。
また最悪の場合、トラブルのきっかけにもなりかねません。そのため修正の回数や修正費用を確認して、料金全体を把握し、慎重に依頼を進めることが大切です。

まとめ

本記事では、CG映像を活用するメリットから利用されている事例・制作会社に依頼するポイントまでCG制作を効果を向上させるために幅広く紹介しました。CG映像と実写映像では、費用やメリットなどさまざまな点が異なります。

特にCGは実写映像では伝わりにくい人間の構造などを読者に分かりやすく伝えられます。
また、実写映像では難しい光の加減の変更や色みの変更も容易にできるのも魅力です。

CG動画の効果を最大限に発揮できれば、実写映像では説明の難しい商品・サービスを視聴者に届けることができます。

執筆者

VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUAREは、「動画制作・映像制作」「動画マーケティング」「動画活用」「動画トレンド」などに関連したトピックを取り扱うオウンドメディアです。 2,000社10,000件という業界トップクラスの動画制作実績を持つ「Crevo株式会社(クレボ)」が運営しています。

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