メリットは?種類は?知っておきたいストップモーション動画の制作ポイント

ストップモーションのイメージ

今まで動いていた動画が急に止まってしまったり、パラパラ漫画のような動きをしたりする映像を見かけたことはありませんか。これは、「ストップモーション」と呼ばれる動画の技法を使っています。ストップモーションの動画は動きに特徴があるので、うまく活用するとインパクトがあり印象に残る動画に仕上げることができます。この記事では、ストップモーションがどのような映像か、そのメリットや種類、制作を依頼する際のポイントを紹介します。

ストップモーションとは

そもそもストップモーションとはどのような映像なのでしょうか。単に止まっているだけでは効果的な映像として視聴者の印象には残りません。効果的なストップモーションの特徴とメリットについて紹介します。

ストップモーションの特徴

ストップモーションは、動画内で対象としている一部を位置や形を少しずつずらしていき、その一つひとつをコマ撮りして作ります。コマ撮りされた静止画をつなげていくと、今度は連写すると少しだけ静止画が入り込んだ動画になります。このストップモーションでは、コマ撮りによってスムーズな動きではない独特の映像が面白いため注目を集めやすくなります。さらに、ストップモーションにCGやアニメーションを組み合わせると、より表現の方法が広がり、多彩な表現方法が可能になります。

ストップモーションのメリット

ストップモーションでは、通常の動画とは違うカクカクとした独特な動きが印象的で、その動き自体が魅力のひとつです。それによって、ストップモーションの動画は視聴者の興味を引きやすくなります。また、ストップモーションは本来動かないものを動かしますので、そのポイントに意識が向き、訴求点を強くアピールすることができます。さらに、ストップモーションの手作り感は、しっかりと視聴者に伝わりますので、映像で表現している商品やサービスへの親近感を持ってもらえることも大きなメリットです。

ストップモーションの種類

ストップモーションは作り方や対象となるものの種類によってさまざまな表現の特徴が出てきます。どのような素材を使ってどのように動かすことでどのような特徴があるかを説明します。

日本では折り紙や切り絵といった芸術的な作品で馴染み深い紙は、ストップモーションでもよく使われます。さまざまな色の紙を貼ったり、形を変えて組み合わせたりすることで、動きに独特の変化をもたせることができます。紙を重ねたり折ったりすることで奥行きを表現できたり立体的に見えたりするので、より芸術性の高い動画になり、視聴者に強いインパクトを与えることができます。また、紙の種類を変えることで、見た印象を変えることができ、はさみで切るのか手切りにするのかでも見た目を変えることができます。

人形

ストップモーションの被写体の中でも特に人気が高いのが、人形やぬいぐるみを使ったものです。ポーズを変えた人形やぬいぐるみをコマ撮りしてつなぐストップモーション動画は、自分では動くことがないものを自発的に動いているように見せることができます。コマで撮ることで、視聴者は、まるで人形に命が吹き込まれたような印象を受けつつ、動画に見入ってしまいます。

クレイ

ストップモーションの動画の被写体をクレイで作ると、あたかも作ったクレイが自分自身で連続して動いているかのように見えます。クレイは、さまざまな形になりますので、より一層ストーリー性の高い動画が作れます。今まで球のような形をしていたものをペチャンコにしてみたり、ちぎった映像を作ってみたりと、形に大きな変更をつけることができます。このような特徴は、クレイならではです。小さい頃から親しんできた人の多いクレイですので、使い勝手もよく表現手法も自由度が高くなります。

黒板

人形などの被写体がなくても言葉や絵で表現することもできます。黒板にチョークで描いた絵をコマ撮りしてつないだストップモーションでは、静止画よりもより鮮明なメッセージを動画で見せることができます。すでにできあがったものを被写体にするのではないため、印象を変えたり、ほかの絵にしたりなど、修正が容易にできることが特徴です。今あるものにもっと違うメッセージをのせたいなど、すぐにプラスすることができるメリットは、新しい発想や柔軟なアイデアに即座に対応できるということです。

ストップモーション動画を依頼する際のポイント

さまざまなメリットがあるストップモーション動画ですが、どのように制作すればいいのでしょうか。ストップモーション動画を動画制作の企業に依頼する際に知っておきたいポイントについて説明します。

ターゲット設定

ストップモーションに限らず、動画を制作するときには最初にどのような視聴者を想定しているかを考えます。制作した動画は、誰に伝えるものなのか、伝えたいメッセージは何かをきちんと設定しておくことが大切です。特に、ストップモーションの場合は、ターゲットによって好みがわかれる独自性が強調されますので、ペルソナを設定するといった詳細なターゲット像まで決めておく必要があります。

ストーリー設定

一般的な動画とは異なり、ストップモーション動画では、インパクトの出し方をどうするかは重要な要素です。そのため、あらかじめストーリー性の高いシナリオを考えます。どのような場面からスタートさせ、ストップモーションでどのような動きを加えていくかなど、コマ撮りの一つひとつの静止画はもちろん、それがどのタイミングでどのようにつながっていくのかについて、ストーリーを立てて設定していきます。ストーリーの中で、一番アピールしたいことは事前にしっかりと決めておくことが重要です。

ストップモーション手法の決定

どのような映像を制作するかの完成イメージが固まったら、次にどのように撮影していくかの手法を決めます。どれくらいの枚数のコマ撮りにするかも重要です。ターゲットを決めて撮影を行いますが、動画全編をすべてストップモーションで撮るのか、それとも一部のみをストップモーションにするのかによっても印象は全く異なります。イメージができたら制作会社と相談しながら詳細を詰めていきます。この作業を綿密に行うことによって効果的な動画の完成度が高まります。できるかぎり詳細のイメージをつくり、制作会社に伝えられるようにしましょう。

ストップモーションの特徴を活かした動画を制作しよう

ストップモーションは一般的な動画とは制作するときに気にしておくべきポイントが異なっています。効果的なストップモーション動画を制作するには、実績が豊富なプロに依頼することが大切です。ストップモーションの特徴を生かした動画の制作をしましょう。

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執筆者

VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUAREは、「動画制作・映像制作」「動画マーケティング」「動画活用」「動画トレンド」などに関連したトピックを取り扱うオウンドメディアです。 2,000社10,000件という業界トップクラスの動画制作実績を持つ「Crevo株式会社(クレボ)」が運営しています。

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