実写動画とは?制作フローやメリット、費用まで紹介

実写動画のイメージ

こんにちは!動画制作サービス「Crevo」の橋本です。

初めて動画制作をする企業様・ご担当者様から、動画が完成するまでの制作フローが分からないという声をよく聞きます。

そこで今回は、実写の動画制作にフォーカスして紹介していきます!

実写動画とは?

実写動画とは、実在する被写体を撮影した動画のことです。

人物や商品など、実物をカメラで撮影するため、リアリティがあり雰囲気や状況が視聴者に伝わりやすく、幅広い用途や分野で使われる動画手法です。

例えば、代表的な実写動画にはインタビュー動画があります。実在の人物にカメラを向け、話してもらう様子を動画に収めることで、その人の雰囲気や様子をそのまま視聴者に伝えることができます。

企業活動においては、BtoB、BtoCを問わず、採用、ブランディング、広報、商品の宣伝などに利用されます。

実写動画とアニメーション動画の違いとは?

実写動画とアニメーション動画は、画面に映るものに明確な違いがあります。

実写動画が実在の被写体を画面に収めるのに対して、アニメーション動画はイラスト、文字、図形などの静止画を繋いで動きを表現します。

アニメーション動画の場合、実在しないものを動画にしたり、現実では不可能な動きを表現したりすることができる点が特徴です。

また、カメラでの撮影が難しいアングルや表現、実物のサイズが小さすぎて撮影できない場合などに、アニメーションを活用することもあります。

ただし、多用し過ぎるとリアリティが損なわれる点には注意が必要です。
用途や目的に合わせ、実写動画とアニメーション動画を使い分けたり併用したり工夫しましょう

実写動画を制作するメリット

実写動画がビジネスシーンで多く使われる理由として、以下のようなメリットが挙げられます。

  • リアリティのある表現ができる
  • 生の声や雰囲気が伝わりやすい
  • 編集にかかる手間を少なくできる

ここでは、実写動画を制作するメリットについてそれぞれ詳しく解説します。

リアリティのある表現ができる

実写動画は実在の人物や商品を映すので、リアリティのある表現で視聴者にイメージが伝わりやすいのが大きなメリットです。

例えば、商品の魅力を訴求したい場合、実写動画を用いれば使用感や質感などの情報を視聴者に直接的に伝えられるでしょう。

また、企業理念や事業内容を紹介する場合にも、実写動画で企業の雰囲気や社員の様子を伝えることができます。

実際の人物、商品、オフィスなどを動画内に映せば、伝えたい視聴者にリアルな情報を届けられるでしょう。

生の声や雰囲気が伝わりやすい

実写動画では、人物の声や表情などの生の情報を動画を通して視聴者に伝えることができます。

例えば商品の利用者の声をインタビュー形式で動画に用いれば、実際のユーザーの声として視聴者にリアルな情報を届けられるでしょう。

また企業の経営者や社員に向けたインタビュー動画でも、人の想いや考えをより直接的に視聴者へ伝えられます。

動画にリアリティが欲しいときはもちろん、商品の利用者や企業の経営者、社員の生の声や雰囲気を伝えたいときにも、実写動画は有効です。

編集の手間を少なくできる

実写動画の場合、編集の手間を少なくできるという点もメリットです。

例えばアニメーション動画では、被写体を作成したりイラストを制作したりするという手間がかかり、さらにそれらを繋ぎ合わせるという作業も必要になります。

一方実写動画では、カメラで動画を撮影した時点で素材が揃うので、編集作業は素材の調整からスタートできます。

特にインタビュー動画のような、そのまま使える素材を使う場合は動画編集にかかる手間は大幅に少なくなるでしょう。

実写動画を制作するデメリット

実写動画にはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットもあることを理解しておきましょう。

  • 撮影に時間とコストがかかる
  • 撮り直しはほぼ不可能
  • 出演者の権利について注意が必要

以下で、各デメリットについてそれぞれ詳しく解説します。

撮影に時間とコストがかかる

実写動画を制作する場合、撮影には時間とコストがかかるというデメリットがあります。

実写動画を撮影する際、カメラや照明などの撮影機材、編集スキルのある人材、場所代、キャスティング費用など、さまざまな費用がかかります。また、それらの手配には時間も労力もかかるでしょう。

内容によっては複数のロケ地を回る必要があったり、外部でキャスティングをおこなうなら費用もかかります。

スケジュール調整などにも労力がかかるため、あらゆる面で時間、労力、予算の確保が必要になる点は、実写動画を使うデメリットと言えるでしょう。

撮り直しはほぼ不可能

実写動画で人を撮影する場合、条件によっては撮り直しがほぼ不可能な場合もあります。

自社内で商品を撮影するだけのような実写動画は撮り直しも不可能ではありませんが、外部にキャスティングや撮影、編集を依頼している場合、撮り直すときに再度同じだけのコストがかかることを覚悟しなければなりません。

またスケジュールを大幅に見直して変更する必要も出てくるため、実写動画の撮り直しはほぼ不可能と考えておいてください。

撮影前には入念な準備をおこない、撮影中も細かく確認を繰り返すことで、確実に動画素材を作ることができるでしょう。

権利問題に注意が必要

実写動画で人物を撮影する場合、権利問題についても事前に確認しておく必要があります。

実写動画に出演する人物には肖像権の使用許諾を得るようにし、書面に残しておきましょう。また、自社の社員に出演を依頼する場合、その社員が退職したあとも動画を使って良いかを確認し、書面で残しておくと安心です。

外部でキャスティングする場合も、出演条件や動画の利用可能な範囲などについて事前に必ず確認し、動画完成後に権利問題でトラブルが起きないように備えておくと良いでしょう。

実写動画はどういう流れで作られるの?

実写の動画制作は、一般的には案件のご相談をいただいたあと、打ち合わせ・ヒアリングから始まり、企画・発注・撮影・編集・MA・納品というフローで進みます。制作期間は、発注確定から納品まで約1ヶ月半程度となります。それでは各工程を詳しく解説します。

打ち合わせ

動画制作は、まず打ち合わせ・ヒアリングから始まります。

なぜ動画を作るのか、動画で伝えたい訴求ポイントや視聴ターゲットを明確にすることが非常に重要です。また、動画を掲載する媒体によって尺やアスペクト比(縦横比)などの条件が異なります。これらの打ち合わせをしながら、どのような動画にするのか骨子を決めていきます。

企画提案

企画は「プリプロダクション(PPM)」とも呼ばれる工程で、打ち合わせの内容をふまえたうえで、企画書やシナリオを作成していきます。企画段階でしっかりと認識のすり合わせを行い、内容を詰めていくことが大切です。Crevoでは予算や内容に応じて複数案ご提示しています。

動画の内容が決まったら、予算組みやスケジューリングを行います。Crevoの場合、打ち合わせの段階でご予算を先にヒアリングして、企画や絵コンテの作成をどのクリエイターに依頼するかを検討します。

発注

実際に動画制作の発注を決めたら、見積書や発注書などの書面のやりとりを進行しながら、必要に応じて取引契約書やNDA締結の話を進めていきます。

撮影

実写の動画を制作する場合には、完成したシナリオに基づいて撮影が行われます。撮影は「プロダクション」とも呼ばれる工程で、キャストやカメラマン、カメラ機材、照明機材、撮影現場の確保などの手配が必要になります。また、必要に応じて、事前に撮影現場の確認をする「ロケーションハンティング(ロケハン)」を行うこともあります。

一般的な動画制作会社では、自社でカメラマンや撮影スタッフを抱えていますが、Crevoでは案件ごとに撮影スタッフのチームを編成するのが特徴です。

編集

編集を行う際には、まず必要なシーンが撮れているか、クライアントの要望に沿った映像となっているかの確認や、クオリティのチェックを行います。

そのうえで、わかりやすさやデザイン性を意識しながら、コンテの通りに必要なシーンをつないでいくのが編集の手順です。

必要に応じて、この段階でナレーションを入れる場合もあります。Crevoの場合は多言語対応が可能なので、日本語以外にも英語・中国語・韓国語を中心に他言語でナレーションやテロップを入れることも可能です。同じ映像でもナレーターによって、動画の印象は大きく変わってきます。Crevoでは、独自のネットワークを活かしてナレーションのオーディションも可能なので、よりイメージに合ったナレーターを用意することができます。

MA(Multi Audio)

MAとは、編集を行った映像に音声(セリフ、効果音、BGM、ナレーション等)を入れて、各音のバランスをとりながらミックスし、仕上げる作業のことをいいます。BGMは、オリジナル曲を制作する場合もあれば、音楽ライブラリーの音源を使用する場合もあります。動画というのは映像と音で構成されているため、このMAも非常に重要な作業です。BGMや効果音のテイスト、ナレーションのアクセントなどを確認するために、クライアント立ち会いのもとで行われることもあります。

納品

MAが終了すると動画が完成し、いよいよ納品となります。動画の納品形式には、DVDやBlu-ray、ウェブ用の映像データなど、さまざまなものがあります。また、DVDで納品した動画をウェブでも活用するなど、複数の媒体で使用することも珍しくありません。どんな媒体で使用する動画なのかを制作会社に伝えておき、最適な形式で納品してもらえるようにしましょう。

実際のところ、何にお金がかかるの?

コスト

撮影の規模や内容によって、スタッフの構成や人数、必要機材数などが変わってきますので、現場によって金額は異なります。一般的に実写動画の予算項目は以下のようになります。

企画構成費

ヒアリング内容に基づいて映像企画を考案し、具体的な構成・台本を作成する費用。

スタッフ費

プロデューサー、ディレクター、カメラマン、照明スタッフ、ヘアメイク、スタイリストなどに対する費用。

出演費

役者、モデルの出演費用。

スタジオ費

白ホリスタジオ、ハウススタジオなど撮影内容に応じて利用するスタジオをレンタルする費用。

ロケ地使用費

場所の使用料。

ロケハン費

ロケ地を探す費用。

道路使用許可費

道路での撮影を行う場合にかかる費用。

車両費

撮影場所まで機材を搬入する社用車・レンタカー等車両の費用。

撮影機材費

カメラはハンディタイプからデジタルシネマカメラまで幅広く存在。撮影機材の費用。

照明機材費

照明の機材費。レフ板からLEDの照明まで様々。

移動交通費・宿泊費

遠方の撮影で発生する新幹線や飛行機などの交通費や宿泊費用。

美術費

撮影のために必要なセットや小道具の作成及び購入の費用。

編集費

映像編集費用。

楽曲費

BGMの選曲・使用料、もしくはオリジナルの楽曲制作費用。

ナレーション費

ナレーションを入れる費用。

MA費

収録スタジオの利用費とスタッフの費用。

素材費

静止画・動画・CG・イラスト素材の追加挿入費用。

その他撮影諸経費

上記の費用に含まれないその他の費用。

どんな人が関わるのか?

実写動画に関わるスタッフ

動画制作の流れと予算項目が分かったところで、次は実写動画にはどのような人が関わるのか紹介していきます。

プロデューサー

制作全体を統括しながら進行管理やクオリティ管理。

ディレクター

絵コンテの作成、映像の演出を担当。

カメラマン

映像の撮影を担当。

照明スタッフ

照明を担当。

アシスタント

大きな現場になると各セクションの補助。

美術スタッフ

小物の用意、セット作成。

ヘアメイク

髪型のセットとメイクを担当。

スタイリスト

衣装の用意。

キャスト

役者・モデルの出演費用。

実写動画を依頼するときのポイント

制作を依頼する側の準備

特に依頼する側で必須な準備事項はありません。

初回の打ち合わせ時に、実写動画として撮影したいのは、どのような商品・サービスなのか、視聴者に訴求したい推しポイントは何か、視聴者ターゲットのセグメントなどをお聞きします。事前に社内にて内容のすり合わせしていただけると、スムーズに進めることができます。また参考にしている他社の動画などもあれば事前共有頂ければ、齟齬(そご)なくイメージの共有が出来ます。基本的にはCrevo側で全て進行していきます。

キャストの使用期限

キャスト使用は基本的には1年契約となります。そのため2年目からは更新費用を払うか、動画の使用がNGになります。別途費用がかかりますが、最初の段階でキャスト費用を買い切りでご提案することも可能です。

実写映像制作におすすめのCrevo

Crevoのプロデューサー

動画制作サービスのCrevo(クレボ)では、数多くの実写映像制作にたずさわっています。国内外のクリエイターネットワークを活かし、ご依頼ごとに最適な専属チームを作ります。また、はじめての動画制作でも安心のサポート体制が整っています。実写映像制作ご検討の方は、ぜひお問い合わせください!

<筆者プロフィール>
Crevoの橋本さん橋本 大
あだ名:ひょっこり
出身:愛知県
好きな食べ物:博多ラーメン
一言:ぜひ動画作りましょう!!

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VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUAREは、「動画制作・映像制作」「動画マーケティング」「動画活用」「動画トレンド」などに関連したトピックを取り扱うオウンドメディアです。 2,000社10,000件という業界トップクラスの動画制作実績を持つ「Crevo株式会社(クレボ)」が運営しています。

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