CMの成功事例8選!効果を上げるポイントについても解説
更新日2024年11月01日
公開日2023年01月31日
テレビCMは視聴者数が多く、テレビCMを見る年齢層も幅広いなど、商品やサービスの認知を上げるのに一般的なプロモーション手法です。
近年Web広告やSNS広告など動画広告が主流となりつつあり、テレビCMを利用したことがない企業も多いのではないでしょうか。
初めてテレビCMを打ち出すのであれば、事前に成功事例を見て予習しておくことが重要です。
また、テレビ局や番組との兼ね合いやテレビCMのルールが存在するなど、テレビCMを使うポイントの把握も必要です。
本記事では、テレビCMの成功事例8選とテレビCMで効果を上げるポイントを解説します。
テレビCMの成功事例8選
テレビCMを初めて出稿するのであれば、成功事例の動画を参考にするのがおすすめです。
他社の成功事例から、動画のイメージや尺が近いものを見つけて、成功ポイントを参考にしてみましょう。
本記事では「Crevo(クレボ)」が制作したテレビCMの成功事例を8つ紹介します。
・九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」
・MYSTO(マイスト)
・中古車販売サービス「remobii(リモビー)」
・フロリダ産のグレープフルーツ
・テレ東BIZ
・オンライン動画配信サービス「Hulu」(リビングルーム編)
・ゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」
・SFAポンプ
これら8つのCMについて制作の背景やポイントを解説します。
九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」
出典:Crevo制作実績
1つ目の成功事例は、株式会社QTnetが展開する九州向けの光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」のテレビCM用動画です。
このCMは「BBIQとセットでauスマホが永年割引」という新しいサービスを、ユーザーに認知してもらうことを目的として制作しています。
「BBIQ」のかわいらしいキャラクターが、コミカルな音楽に合わせて動くアニメーションです。
・auスマホがお得
・家族みんなでお得
・auスマホ料金が永年割引
という3つについてリズムに合わせて説明しています。
テレビ画面を見ていない人にも、音だけでメッセージが伝わりやすい構成です。
また、3つのメッセージの間には「BBIQ」をリズムに合わせて繰り返すことで、サービス名とサービス内容を自然と記憶に残るように配慮しています。
キャラクターや音楽の可愛らしさが全体的な雰囲気をハッピーなものにし、幅広い層に受け入れられる世界観を作り上げました。
あえて、ターゲットを絞り込むのではなく、誰にでも愛着をもたれる雰囲気に仕上げたのが成功のポイントだといえます。
表現 | アニメーション |
用途・目的 | 商品・サービス紹介 広告(Web・テレビCM) |
費用レンジ | 100~299万 |
長さ・尺 | ~15秒以内 |
業種 | IT・通信 |
「MYSTO(マイスト)」
出典:Crevo制作実績
2つ目の成功事例は、株式会社APパートナーズが手掛ける年収診断と求人検索サービス「MYSTO(マイスト)」のテレビCM用動画です。
このCMは、「MYSTO」の認知を拡大させることを目的としています。
博士と助手のやり取りを中心としたコミカルなアニメーション動画です。
長い年月をかけて「超高速ダイナミクス年収予測シミュレーター」を完成させた博士に対して、MYSTOならスマホで簡単に年収予測ができることを助手が伝えます。
せっかく作り上げたマシーンの性能をあっさりとスマホアプリが塗り替えてしまうことで博士は慌ててしまいます。
スマホアプリ「MYSTO」の存在を知ったことで、助手が研究所を後にしてしまうというコミカルな内容です。
15秒という短い時間のなかでインパクトを残すために、くすっと笑える内容に仕上げています。
また、年収診断ができる「MYSTO」のサービスを、博士の作った年収予測シミュレーターと比較して見せることで、サービスの革新性を伝えています。
助手の年齢を「MYSTO」のターゲットである20〜30代くらいの男性に設定することで、視聴者が自分ごととして捉えやすくすることにも配慮しています。
表現 | アニメーション |
用途・目的 | 商品・サービス紹介 広告(Web・テレビCM) |
費用レンジ | 100~299万 |
長さ・尺 | ~15秒以内 |
業種 | 人材 |
中古車販売サービス「remobii(リモビー)」
出典:Crevo制作実績
3つ目の成功事例は、株式会社エイチームライフスタイルが手掛けるオンライン完結型の中古車販売サービス「remobii(リモビー)」のテレビCM用動画です。
このCMは「remobii」のサービスの認知拡大を目的として制作しました。
シンプルで平面的な車のイラストと、ナレーションでのサービス説明を中心としたアニメーション動画です。
「スマホでクルマが買えちゃう!?」と冒頭で視聴者になげかけることで、車の購入を検討している人の関心を集めるようにしています。
これはユーザーが「あったら便利だな」と思う心の声を表現しています。企業目線ではなく、ユーザー目線で興味が湧く言葉のため、自分ごとで捉えやすいです。
また、CM全体のデザインはなるべくシンプルなものにしています。
色は「remobii」のブランドカラーの赤のみを使いました。
15秒という短い時間では伝えられる内容に限りがあります。
そこで、視覚情報としてはシンプルな車のイラストとブランドカラーの赤を印象付けることに焦点を当てた構成を採用しています。
表現 | アニメーション |
用途・目的 | 商品・サービス紹介 広告(Web・テレビCM) |
費用レンジ | 100~299万 |
長さ・尺 | ~15秒以内 |
業種 | サービス |
「フロリダ産のグレープフルーツ」
出典:Crevo制作実績
4つ目の成功事例は、株式会社ヤマノアンドアソシエイツが日本への輸入にたずさわっている「フロリダ産のグレープフルーツ」のテレビCM用動画です。
株式会社ヤマノアンドアソシエイツは、20年以上に渡ってフロリダ州政府柑橘(かんきつ)局の駐日代表を務めています。
このCMは「フロリダ産のグレープフルーツ」の認知を拡大することを目的として制作しました。
おやつにグレープフルーツを食べているお母さんと小さな男の子の、会話を中心としたアニメーション動画です。
ターゲットの主婦層に親近感をもってもらうために、お母さんと男の子のやりとりを中心に展開しています。
男の子がフロリダ産のグレープフルーツの魅力を語り始めると、表情が劇画調に変貌します。まるでゴルゴ13のような表情で声も大人びて堂々としています。
見た目や性格のギャップをコミカルに演出することで、視聴者にインパクトが残る見せ方にこだわりました。
また、男の子がグレープフルーツの魅力を説明する際はテロップを使用しているのも特徴です。
フォントの表現を表情と合わせることで全体が調和しています。
表現 | アニメーション |
用途・目的 | 商品・サービス紹介 広告(Web・テレビCM) |
費用レンジ | 100~299万 |
長さ・尺 | 15~30秒以内 |
業種 | サービス |
「テレ東BIZ」
出典:Crevo制作実績
5つ目の成功事例は、株式会社テレビ東京コミュニケーションズが手がける動画アプリ「テレ東BIZ」のテレビCM用動画です。
このCMは「テレビ東京ビジネスオンデマンド」が「テレ東BIZ」としてリニューアルすることと、追加されたコンテンツや機能を認知してもらうことを目的として制作しました。
テレビ東京の人気アナウンサー、田中瞳さんをデフォルメしたキャラクターと、ご本人のナレーションとを中心としたアニメーション動画です。
動画内では、バックグラウンド再生や倍速再生、ダウンロードができるため通勤中など移動中に使いやすいことを伝えています。
ナレーションのプロであるアナウンサーが解説することで、聴覚的に聞き取りやすく、ユーザーが内容を簡単に理解できるのがポイントです。
また、アニメーションの中に実際の番組のサムネイルを差し込むことで、テレビ東京のCMであることを視覚的に伝えています。
表現 | アニメーション |
用途・目的 | 商品・サービス紹介 広告(Web・テレビCM) |
費用レンジ | 100~299万 |
長さ・尺 | 30~60秒以内 |
業種 | IT・通信 |
オンライン動画配信サービス「Hulu」(リビングルーム編)
出典:Crevo制作実績
6つ目の成功事例は、HJホールディングス株式会社が運営するオンライン動画配信サービス「Hulu(フールー)」のテレビCM用動画です。
このCMは「Hulu」の認知を拡大することを目的として制作しました。
リビングルームでの家族の様子をアニメーションにすることで「Hulu」の魅力を伝えています。
動画の内容は、元気すぎるこどもたちが遊び回って、リビングルームはめちゃくちゃな状態になってしまい、その様子を見てお母さんがあきれているシーンから始まります。
そこで、「Hulu」をテレビで見ることを思いつき電源をいれます。次のシーンでは、子どもたちは落ち着いてソファに座って「Hulu」を見ています。お母さんも安心した様子です。
15秒と短い時間でメッセージを伝える必要があるため、ナレーションはシンプルです。
・映画・ドラマ・アニメが見放題
・2週間の無料トライアル中
という2点に絞って伝えているのがポイントです。
表現 | アニメーション |
用途・目的 | アプリ・ゲーム紹介 商品・サービス紹介 広告(Web・テレビCM) |
費用レンジ | 50~99万 |
長さ・尺 | ~15秒以内 |
業種 | サービス |
ゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」
出典:Crevo制作実績
7つ目の成功事例は、中国のゲーム企業NetEase, Inc.が手がけるスマートフォン向けゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」のテレビCM用動画です。
このCMは「陰陽師」の認知を拡大することを目的として制作しました。
実際のプレイ映像を交えて、ゲームの世界観を伝えています。
映像に加えて妖艶なBGMを用いることで「美と妖の平安世界」というコンセプトを表現しています。
メインキャラクターたちが技を繰り出すかっこいいシーンや、巨大な敵に立ち向かうところを美しい映像が中心の動画です。
また、冒頭では「全世界3億ダウンロードを超える本格幻想RPG」というテロップを打ち出しています。
3億ダウンロードという圧倒的な成果を具体的に伝えることで、視聴者の興味を引いているのがポイントです。
あまり説明を多く入れるのではなく、ワクワク感がある映像作品として演出することで「陰陽師」をプレイしたいと思ってもらえるようにしています。
表現 | アニメーション |
用途・目的 | アプリ・ゲーム紹介 広告(Web・テレビCM) |
費用レンジ | ~49万 |
長さ・尺 | 15~30秒以内 |
業種 | ゲーム |
「SFAポンプ」
出典:Crevo制作実績
8つ目の成功事例は、SFA Japan株式会社の提供する「SFAポンプ」のテレビCM用動画です。
SFA Japan株式会社は、フランス生まれの排水圧送ポンプのリーディングカンパニーです。
このCMは、「SFAポンプ」の認知を拡大することを目的として制作しました。
冒頭で「SFAポンプで水回り問題解決!」というナレーションをいれることで、水回りを増設したい人の悩みに寄りそっています。
「SFAポンプ」が解決できる問題を端的に説明するアニメーション動画です。
ポンプのアニメーションには3DCGを活用することで、視聴者が「SFAポンプ」の導入をイメージしやすくなるようにしています。
また、キッチン・洗濯機・トイレという具体的な使用場面を紹介しているのがポイントです。住宅での利用ができることが伝わり、視聴者が製品を身近に感じられるようにしています。
表現 | アニメーション |
用途・目的 | 商品・サービス紹介 広告(Web・テレビCM) |
費用レンジ | 100~299万 |
長さ・尺 | ~15秒以内 |
業種 | メーカー |
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テレビCMの動画制作・映像制作
テレビCMで効果を上げる制作時のポイント
テレビCMの成功事例を8つ紹介してきました。
それぞれの事例に記載された費用レンジからも分るように、テレビCMの制作は少なくとも数十万円かかります。
15秒程度のCMに100万円以上かかるのも一般的です。
テレビCMを打ち出すには、大きな予算を要します。
効果を上げるポイントを理解したうえでCMの制作を始めるようにしましょう。
テレビCMで効果を上げる制作時のポイントは次の6つです。
・CMルールを理解することが大切
・ターゲットの設定と局・時間帯・番組のCM設定
・伝えることを1つに絞ることも重要
・視聴者に伝わるCMプランにする
・台本・絵コンテを作成する
・動画の長さは30秒以内にする
それぞれのポイントについて、理由や注意点を詳しく説明します。
CMルールを理解することが大切
1つ目のCMの制作時に大切なポイントは、テレビCMのルールを理解しておくことです。
まず、テレビCMの前後には各3秒程度の「捨てカット」を入れなければなりません。捨てカットとは、本編の前後に入れる音声なしの映像を指します。放送時にはカットされる部分です。CM入れのタイミングがずれてしまい真っ黒な映像が流れるといった「放送事故」を防ぐために必要になります。
また、本編の頭とエンドの各0.5秒は無音にしておかなければなりません。こちらも放送事故を防ぐ目的で必要です。
たとえば、30秒のテレビCMであれば音声が入る時間は29秒です。
テレビCMのルールを理解していないと、制作の途中で大きな変更が必要になってしまうかもしれません。CMのルールを事前に把握してから動画制作を始めるのが大切だといえます。
ターゲットの設定と局・時間帯・番組のCM設定
テレビCMの成功事例では、効果を上げるために制作のプランニングを大切にしています。
プランニングで最初に行うのは、CMで訴求したいターゲットの設定です。
ターゲットによって伝えるべきメッセージや効果的な構成が変わってきます。そのため、誰にそのCMを届けたいかを明確にしましょう。
・性別
・年齢
・職業
・家庭環境
・テレビを見る時間帯
・テレビを見る状況(食事中に食卓でなど)
・誰とテレビを見るか
などについて具体化していきます。
人物像が思い浮かぶほど具体的に設定できると良いでしょう。
ターゲット像を明確に分析できたら、つぎにテレビCMを放送する時間帯を考えます。
テレビ局が決まっているのであれば、テレビ局の担当者に時間帯別の視聴者層を聞くことも可能です。
ターゲット像や放送する時間帯が決まったら、テレビ局や番組を選定します。
たとえば、主婦層がターゲットで午前中を狙うことが決まっていれば朝の情報番組での放送が効果的かもしれません。
このように、プランニングをターゲット設定から丁寧に行えば、放送枠の選定までスムーズに進めることができるはずです。
伝えることを1つに絞ることも重要
テレビCMの効果を上げるには、伝えたい内容を1つに絞ることも重要です。
テレビCMはわずか数十秒しかありません。
さらに、視聴者は、テレビCMに興味があるわけではなく、番組に興味がありテレビを見ています。
そのため、テレビCMの内容を視聴者の心に響かせるというのは、難しいミッションだといえます。
短い時間で視聴者の興味を引くためには、1つの強いメッセージが必要です。
反対に、伝えたいことがまとまっていないと、結局何も伝わらないCMになってしまいます。
たとえば、成功事例で紹介した「BBIQ(ビビック)」のCMでは、新しいサービスの名称を認知してもらうことに焦点を当てています。
効果的なCMを作るには、核となるメッセージを絞ることが大切です。
視聴者に伝わるCMプランにする
テレビCMで効果を上げるためには、聴者に伝わる魅力的なCMプランを考えましょう。
しかし、何から考え始めたら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
テレビCMには、よく使われる4つの型があります。
CMの目的に合わせて、以下の型にはめてみるのもおすすめです。
・商品直接型
・商品間接型
・理念直接型
・理念間接型
「商品直接型」は、商品やサービスを直接的に説明することで、購入につなげる型を指します。
商品やサービスの魅力をはっきりと主張し、購入する利点を分かりやすく説明する型です。
紹介したCMの成功事例では「テレ東BIZ」や「SFAポンプ」などが当てはまります。
「商品間接型」は、ストーリー仕立てのCMによって、商品を間接的に宣伝する型です。
CMの面白さで視聴者を引き付け、商品やサービスをアピールする狙いがあります。
動画がSNSなどで拡散されやすいのも特徴です。
「理念直接型」と「理念間接型」は、企業の理念やブランドイメージを伝えるために使われます。
なかでも「理念間接型」は抽象的でハイセンスなCMが多く、ハイブランドや高級車のCMで多く採用されています。
台本・絵コンテを作成する
テレビCMで効果を上げるには、台本や絵コンテの作成に力を入れましょう。
まずは、CMの設計図である台本を作成します。
台本にはどこで・誰が・いつ・何をするか・何を話すかといった「5W1H」を記載します。また、ナレーションや登場人物のセリフを具体的にしておく必要があります。
台本のポイントは、CMの尺に収まるようにセリフの量を調整することです。
台本を自社で制作するのが難しい際には、CM制作のプロに任せるのがおすすめです。
つづいて、台本をもとに絵コンテを作ります。絵コンテとはCMの描写や動き、セリフ、効果音などを分かりやすくまとめた指示書のことを指します。イラストなどを用いることが一般的です。
実際に映像を制作する前に、関係者各位で完成形のイメージを共有するために絵コンテを作ります。
絵コンテもプロに制作を依頼すると良いでしょう。
動画の長さが重要
テレビCMの長さは15秒・30秒・45秒・60秒などさまざまです。また、放送形態は「スポット」と「タイム」という2つのタイプがあります。
スポットとは、任意の期間に放送するCMのことを指します。15秒のCMの場合、3日間程度から契約できるのが一般的です。
タイムとは、決まった番組のスポンサーとしてCMを放送する形態のことです。提供とよばれるCMはこのタイプを指します。
期間は6ヶ月以上で、動画の長さは30秒以上が一般的です。宣伝効果は大きいですが、そのぶんコストもかかるのがデメリットだといえます。
また、CMの時間が長いほど視聴者が離脱してしまいます。
せっかく番組スポンサーになったとしても、30秒以上のCMを見ない視聴者もいます。
スポットCMであれば、費用も抑えられて30秒以内のため離脱者も多くありません。
30秒以内の短いCMは、露出回数も増えるため認知向上や告知に効果的だといえます。
テレビCMの長さは15秒・30秒・45秒・60秒などさまざまです。また、放送形態は「スポットCM」と「タイムCM」という2つのタイプに分かれます。
スポットCMとは、任意の期間に放送するCMのことを指します。15秒のCMの場合、3日間程度から契約できます。
タイムCMとは、決まった番組のスポンサーとしてCMを放送する形態のことです。
「提供」とよばれるCMはこのタイプを指し、期間は6ヶ月以上で、動画の長さは30秒以上が一般的です。
どちらのCMも長所・短所がありますが、「ターゲットの設定」や視聴者に「何を伝えたいか」など、CMを制作する目的によってCMのタイプや動画の尺を決めることが重要になります。
スポットCMとタイムCMの特徴を把握した上で、CMのタイプや動画の尺を決定するようにしましょう。
テレビCMで効果を上げる配信時のポイント
テレビCMで効果を上げるためには、放送が開始してからの施策も重要です。
どれだけクオリティの高い動画を制作できたとしても、商品やサービスの売上アップなど成果に結びつかなければ効果が出たとはいえません。
また、CM動画を別の時間帯や番組枠に流すことで問い合わせが増えるといったケースも多く見られます。
制作した動画の効果をその後の施策によって上げていくことを考えましょう。
CMの成功事例も、最初からではなく放送後の施策や調整によって効果が大きくなっていったものばかりです。
配信時にCMの効果を上げるには、なかでも次の2つの施策が重要です。
・CM放送前後のホームページの流入数を効果検証
・テレビCMとSNSを連動させ発信する
それぞれ重要性やポイントについて詳しく説明します。
CM放送前後のホームページの流入数を効果検証
CMの効果を上げていくためには現状の効果を測定することが必要です。
現状の効果の良し悪しが分析できていないと、費用対効果が分からずCMが利益に結びついているか分かりません。
テレビCMはWeb広告と異なり、効果検証が難しいといわれています。
Webであれば広告そのものをアクセス解析できますが、テレビCMの解析はできないためです。
テレビCMの効果を検証するのであればCM放送前後のホームページの流入数を測定するやり方がおすすめです。
テレビCMを放送する前と比較して放送後にホームページへのアクセス数が大幅に増えたのであれば、テレビCMの効果によるものだと推測できます。
ホームページへのアクセス数はGoogleが無料で提供する「Googleアナリティクス」を利用することで解析が可能です。
ホームページ全体へのアクセス数だけでなく、ページごとの閲覧数なども調べられます。
また、期間も指定できるため、CMの放送枠や時間帯を変えた場合などの効果の変化も把握できます。
成功事例の多くも流入数を検証することで傾向をつかみ、効果を上げています。
テレビCMとSNSを連動させ発信する
テレビCMで効果を上げるにはSNSと連携させるのもおすすめです。
SNSのなかでも、Twitterとテレビは相性が良いです。
・テレビを見ながらその番組の公式アカウントを同時にみる
・テレビ番組の内容について気になったことを投稿する
・視聴しているテレビ番組について他の人の投稿を検索する
・ハッシュタグを使いテレビ番組へ向けた投稿をする
・気になったテレビCMについて投稿する
・気になったテレビCMについての投稿を検索する
などの使い方が主となっています。
視聴者に番組やCMを面白いと感じてもらえれば、広告効果があがることが期待できます。
テレビCMに成功した企業の多くは、自社TwitterなどのSNSアカウントを作成し、CMについての情報を投稿しています。
CMを放送している番組に関する投稿をしておくことで、視聴者が目にする機会はさらに増えるでしょう。
また、ハッシュタグを使ったキャンペーンも効果的です。
テレビCMに関するハッシュタグをつけて投稿してくれた人へのキャンペーンやプレゼント企画で認知拡大を狙いましょう。
まとめ
本記事では、テレビCMの成功事例と、テレビCMで効果を上げる制作時のポイントについて解説しました。
テレビCMは、商品やサービスの認知の向上に大きな効果があります。
成功事例の中から動画のタイプや費用レンジが近いものを見つけて、完成形をイメージしましょう。
また、CMにはテレビでの放送ならではの注意点もあります。
捨てカットなどのルールや、局・番組・時間帯の設定といったポイントを押さえておくことも大切です。
CMの目的とターゲットを明確にし、どのようにしたら商品やサービスの魅力を伝えることができるかを突き詰めていくことが効果的なCMを作る鍵となるといえます。
幅広い表現を活用した動画制作・映像制作
動画制作の目的や課題、予算、コンセプトなどに合わせて最適な表現方法をご提案します。