3DCG動画とは? 商品紹介に関する成功事例やメリット、外注のポイントを解説!

「商品の仕組みや特徴をわかりやすく説明したい」といった課題をもたれている企業は多いのではないでしょうか。

魅力的な商品を生み出したとしても、商品の仕組みや特徴がユーザーに伝わらなければ購入や利用にはつながりません。

ユーザーに商品の特徴や魅力を理解してもらうには、3DCG動画がおすすめです。3DCG動画であれば、商品をあらゆる角度から視認できるほか、表面を透過させて紹介もできます。

本記事では3DCG動画の概要をはじめ、商品紹介に関する成功事例やメリットについて解説します。

商品の仕組み・特徴・魅力を伝えることに課題を抱えている方はぜひ本記事を参考にしてもらえたらと思います。

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3DG動画とは?

3DCGとは3 Dimensional Computer Graphicsの略で、コンピューターを用いて3次元の仮想空間で物体を表現する画像生成技術を指します。

3DCG動画は、3DCGによって生成されたモデルを取り入れた動画です。

商品やデザインの構想を立体的にわかりやすく表現できるため、プレゼンテーションや展示会などの商品紹介時に活用できます。

また、3DCG動画は、実物を見ることができない映像を実現できることが最大の特徴です。

人体・医薬品を扱う医療分野、精密な機械商品・複雑な工法を扱う工業分野やキャラクター・アイテム商品が登場するゲーム分野など、特定の分野での動画制作の依頼が多く、商品の構造や特徴など専門知識が必要な仕組みを、動画で消費者に訴求することができます。

3DCG動画と2DCG動画の違い

CGの種類には、3DCG動画と2DCG動画にわかれます。2DCG動画とは、コンピューターを用いて2次元で物体を表現する画像生成技術です。

3DCG動画は、縦横や奥行きの3方向に三次元の立体で絵を動かします。2DCG動画と比べて実在に近い表現ができることが特徴です。

3DCG動画は2DCG動画よりも動画で立体的な表現ができるため「構造が複雑にできている商品」や「商品に躍動感を与えたい」などの商品動画の制作に向いています。

3DCG商品紹介動画の活用ジャンルと成功事例

3DCG商品紹介動画の使い道を知ってもらうために、医療やゲーム・工業系のジャンルにおける活用方法や成功事例などをご紹介します。

成功事例を参考に、自社の商品紹介に3DCG動画の活用を検討してみてください。

医療系の3DCG動画

医療系のジャンルでは、3DCG動画が人体の臓器を確認するのに役立てられています。たとえば、手術の前に人体の臓器を把握し手術をシミュレーションするケースです。

また、3DCG動画は医療系の商品の使い方を説明するのにも便利です。医療系の商品は、使い方を誤ってしまうと健康を損ねてしまうリスクが想定されます。

3DCG動画で紹介すれば、商品の構造を具体的に表示できるため、使用方法をわかりやすく伝えられます。

3DCG商品紹介動画 体幹筋サポーター「Poji(ポジ)」


出典:Crevo制作実績

「POJI」は、Positive Japan Industrial designを具現化したブランドです。痛みに起因するストレスの原因に対して、ユーザビリティを追求した商品を提供しています。

Crevo(クレボ)では、Pojiの体幹筋サポーターについて3DCG商品動画を制作しました。

動画内では、サポーターの必要性を理解してもらえるように、身体の内部を3DCGで表現しています。動画の特徴を活かし、テキストだと伝わりづらい「日本の腰痛患者数が2,800万人という数値データ」を動画内で紹介しています。

また、サポーターを装着したときの身体の状態を回転させて表示し、バンドが骨盤を矯正するイメージを矢印で示しています。立体的な映像によってサポーターの使い方や効果をイメージしやすくなっています。

表現アニメーション・実写
用途・目的商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ50万~99万
長さ・尺120秒~
業種メーカー

 

ゲーム系の3DCG動画

ゲーム系では、3DCG動画がリアルな演出をするのに役立ちます。キャラクターをあらゆる角度から動画で表現できるため、アクションシーンなどの臨場感をより感じてもらいやすくなります。また、キャラクターの表情も細かく表現できるため、具体的な感情を伝えるシリアスな場面では感情移入もしやすくなるでしょう。

キャラクターだけでなく、アイテムを回転させて確認できる仕様のゲームも珍しくありません。課金ゲームでアイテムの3DCG商品動画を作成すれば、購買意欲を高められる可能性もあります。

そのほか、ゲームの分野ではぬいぐるみやフィギュアといったキャラクターグッズなども販売されます。3DCG商品動画を活用すれば外観を正確に伝えられます。

ゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」

出典:Crevo制作実績

中国のゲーム企業であるNetEase, Inc.は、スマートフォン向けゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」のテレビCM用動画に、3DCG動画を活用し「30秒という尺」の中で、ゲームの世界観を表現しています。

ゲームに3DCG動画を活用することで、リアルな演出を実現し、躍動感のあるカットや音から得られる臨場感を最大限に表現できます。また「陰陽師」でプレイした時のワクワク感を演出することが可能です。

テレビCMの放映を想定にした制作の背景から、クオリティにこだわった動画になっています。

表現アニメーション
用途・目的アプリ・ゲーム紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ〜49万円
長さ・尺15秒〜30秒
業種ゲーム

 

工業系の3DCG動画

工業系の開発や工法は、構造や仕組みが専門的になるため3DCG動画が活用されています。

精密機器の内部を3DCG動画で可視化することで、画像ではわかりにくい構造部分がわかりやすく表現が可能です。

3DCG動画であれば複雑な構造や工法の流れを動画にできるためより理解を深められます。

3DCG商品紹介動画 工法「ロードプラス」


出典:Crevo制作実績

ランデス株式会社が提供するロードプラスは、施工が困難な狭い道路の拡幅を実現する工法です。

Crevoでは、ロードプラスについて3DCG商品紹介動画を制作しました。

商品を用いて施工が行われるプロセスをさまざまな角度から表現した3DCG動画です。目の前で商品が組み立てられていく映像により、車道が改善されていくイメージが湧きやすくなっています。

車両同士がすれ違う映像まで含めており、効果を実感しやすいように工夫しています。

表現アニメーション
用途・目的商品・サービス紹介
費用レンジ100万~299万
長さ・尺60秒~120秒
業種メーカー

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商品説明・紹介の動画制作・映像制作

3DCGで商品紹介動画を制作するメリット

3DCG動画は実物を見ることができない映像を実現できる魅力があります。

3DCGで商品紹介動画を制作するメリットはさまざまあります。メリットを把握することで動画の商品紹介に活用することができるでしょう。

3DCGで商品紹介の動画を制作するメリットは下記のとおりです。

・強いインパクトを与えることができる
・商品の特徴を理解しやすい形で伝えられる
・トータルコストを大幅に抑えることができる
・作業工程をスピーディーに進められる
・商品開発と動画制作を並行して進められる
・さまざまなメディアへ利用することができる

強いインパクトを与えることができる

3DCG動画は、現実では不可能なダイナミックな表現を取り入れられるので、消費者に強いインパクトを与えられます。

たとえば実物では重量があって簡単に動かせない工業商品も、3DCG動画であれば簡単に回転させたり、分解したりということが動画で表現ができます。

消費者の記憶に残りやすい映像を実現しやすくなるため、実写映像よりも高い広告効果が期待できます。形がシンプルで色が控えめなど、外見が目立たない商品をアピールするときにも効果的です。

商品の特徴を理解しやすい形で伝えられる

3DCG動画では、商品を回転させたり、透かしたりすることが可能です。写真では難しい動きも表現できることが特徴です。

たとえば商品の写真の場合、おおよその外観は理解できますが、商品を一方向からしか確認できないため構造をイメージできません。

また肉眼では見えない小さな物体を実物のように再現することもできるため、現実では不可能な表現を3DCG動画では制作が可能です。

トータルコストを大幅に抑えることができる

3DCG動画は、実写映像を撮影するような撮影機材の運搬費用や撮影スタジオの料金が発生しません。ディレクターやカメラマン、音声スタッフなどの人件費がかからないため、トータルコストを抑えられます。

また、一度作成した3DCG動画を使いまわすこともできるので、同じ形の商品について動画を制作する必要もありません。

3DCG動画の特徴を理解し商品の説明や紹介に活用するのであれば、3DCG動画の利用がおすすめです。

作業工程をスピーディーに進められる

3DCG動画の制作と聞くと、作業工程が多いのではないかと思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。近年では3DCG動画の需要が高まり、活用できる利用シーンが増え、制作しやすい環境が整い始めています。

たとえば総合電機メーカーのソニーは、テクノロジー見本市「CES 2023」で、可搬式の簡易型ボリュメトリックシステムの試作品を公開しました。

ボリュメトリックシステムとは、人物・位置・動きなどの空間全体を撮影して3D映像を生成できるシステムです。

試作品では、7台のセンサー装置で周囲を取り囲んだ直径5mほどの空間で撮影が行われます。被写体が入ると約10~15秒ほどで3DCG動画が制作され、仮想空間内に表示される仕組みです。

特筆すべき点は、持ち込みが可能で3DCGを専用スタジオに行かなくても制作できる点です。機材のセッティングは半日ほどしか要しなかったといいます。

このように3DCG動画は時間をかけずに制作できるようになってきています。商品紹介動画を制作するときも、作業工程をスピーディーに進めるのに役立つでしょう。

参考:ソニーがCESでお手軽3D動画撮影システム初公開、10秒でメタバースへ(日経クロステック)

商品開発と動画制作を並行して進められる

3DCG動画は商品の実物が完成していなくても制作できるので、商品開発と動画制作を並行して進められる点がメリットです。

たとえば、缶ジュースのパッケージデザインが完成した段階で、缶ジュースの基本となる3Dモデルを活用して、あたかも商品を実物のように再現できます。

また3DCG動画はCAD図面などを元に完成予想図となる3Dモデルの制作が可能です。船が完成していないのに船舶の外観や機器の細部、内装、室内レイアウトなどを具現化できます。
※CAD=「Computer Aided Design」の略称。コンピュータを用いた設計ツールのこと。

このように3DCGの技術を用いれば、動画制作を前倒しで進められます。競合よりも早く新商品をアピールしたい・商品開発と動画制作を同時進行ですすめたい場合に有効です。

企画・生産・販売のサイクルが短い食品を紹介するときや、図面のある工業商品を事前に再現したいときなどに有効でしょう。

さまざまなメディアへ利用することができる

3DCG動画を制作するとさまざまなメディアへの利用が可能です。

チラシやECサイト・雑誌・カタログなどでイメージ画像として使用ができたり、疑似3Dデータとしてパソコンやスマートフォン、タブレットなどで自由に見渡せるWebコンテンツの発信ができます。

多くのメディア利用が容易にできるため、メディア展開を考えている商品紹介には最適です。

一度3DCG商品紹介動画を制作するだけでも、広告戦略の手段が大幅に広がります。

3DCG商品紹介動画を外注する場合のポイント

3DCG商品紹介動画を制作するには専門知識や専用ツール、発想力などが必要です。

実際に導入する場合は動画制作会社に外注するのが現実的です。

近年さまざまな動画制作業者が、3DCG商品紹介動画の制作サービスを提供しています。インターネットで検索すれば、発注先を見つけることは難しくありません。

ですが発注先によって動画の質や制作への取り組み方が異なり、安易な考えで依頼してしまうと広告展開に支障をきたしてしまいます。

そのため3DCG商品紹介動画を外注するときは、いくつかポイントを押さえておく必要があります。

具体的に把握しておきたいポイントは下記の通りです。

・3DCG動画の実績があるか
・コミュニケーションが綿密であるか

3DCG動画の実績があるか

3DCG動画の実績があるからといって、商品の紹介に特化しているとは限らないため注意が必要です。

たとえば3DCG動画の実績で施設紹介の動画があったとしましょう。施設は商品とは異なるため、利用者に対する見せ方が違います。

依頼される際は「商品を装着している映像」や「商品を細かい部品に分解する映像」「商品の購買意欲を高める映像」など細かい要望に対応してもらえるか確認が必要です。
制作会社のホームページで動画実績の視聴ができる場合があります。「3DCG商品紹介動画の実績があるか」「要望を満たす3DCG動画が制作できるか」を確認するようにしましょう。

コミュニケーションが綿密であるか

依頼する動画制作会社との連絡のやり取りや打ち合わせがスムーズに行くのが重要です。

クオリティの高い3DCG動画を制作してもらったとしても、自社の要望を満たした動画でなければ動画の活用がうまくいかなくなります。

3DCG動画に関わらず、動画制作は無形のものを作り上げる必要があります。そのため打ち合わせを入念にされた動画でも、制作会社と自社の完成イメージに相違が生じることがあります。

納得のいく動画を制作してもらうには、綿密なコミュニケーションが欠かせません。

問い合わせや発注前・制作途中で打ち合わせを設定してくれる制作会社や、制作ルールの不明点を放置せずに確認してくれる制作会社など自社のイメージと相違なく制作の工程を進められる制作会社かを確認して依頼を検討しましょう。

まとめ

本記事では、3DCG動画の概要や成功事例を含めた3DCG動画の商品紹介などを解説しました。

3DCG動画は、コンピューターを用いて3次元の仮想空間で物体を表現する画像生成技術です。3DCGで商品紹介動画を制作すれば、商品をあらゆる角度から見てもらえるだけでなく、内側の構造まで見てもらいやすくなります。

またパッケージデザインやCAD図面があれば、実物がなくても商品紹介動画の制作は可能です。動画制作を同時並行で進められるためメディア発信をスムーズにできます。

「仕組みをわかりやすく伝えたい」「商品の構造を紹介したい」などの課題をもたれているのであれば3DCG動画の制作を検討すると良いでしょう。

 

執筆者

VIDEOSQUARE編集部
VIDEOSQUARE編集部
VIDEOSQUAREは、「動画制作・映像制作」「動画マーケティング」「動画活用」「動画トレンド」などに関連したトピックを取り扱うオウンドメディアです。業界トップクラスである2,000社10,000件の動画制作実績から培ったノウハウとビジネス理解力で高い企画力を低価格で提供できる動画制作会社、「Crevo株式会社(クレボ)」が運営しています。

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