動画コマースとは?便利な機能のマーケティング効果やメリットをご紹介!
更新日2024年06月14日
公開日2018年12月27日
ECサイト利用者の拡大により、より素早く簡単に商品を購入したいという需要が高まってきている今日、よく聞かれるのが「動画コマース」という言葉です。名前を聞いたことはあるという人も多いのではないでしょうか。この記事では動画コマースの内容や、メリット・デメリットとその活用事例を幅広く紹介していきます。
動画コマースとは
そもそも動画コマースとはどういうものなのでしょうか。ここでは、動画コマースの特徴と用途について説明していきます。
動画コマースの特徴
動画コマースとは、動画を見ながら簡単に商品を購入できるインタラクティブな動画の手法のことを指します。動画上でクリックをすれば商品を購入できるので、従来の動画のように、動画から商品の注文ページに移動する必要はありません。また、動画は視覚と聴覚の両方に訴えかけることができるので、ユーザーにより商品やサービスの魅力を伝えやすいのも特徴です。このような特徴から、動画コマースはEC業界では導入が進んでおり、実際に効果も生まれています。
動画コマースの用途
動画コマースが導入される先は、主にECサイトやECモールです。これらの媒体では動画コマースを活用する機会が増えてきており、とりわけ生放送で商品紹介の動画を配信して注文を促す「ライブコマース」として使われる事例も多くなってきました。ライブコマースでは、テレビショッピングのように映像を見ながら商品を注文でき、ライブコマースを行なっている人と視聴者が直接やりとりをしながら商品の魅力を発信することができます。また、生放送というライブ感と双方向性などが受けて、ライブ動画自体が盛り上がることも珍しくありません。盛り上がった動画はその日のトレンドになるなど、さらなるビジネスチャンスを生み出す可能性もあります。
動画コマースのメリットとデメリット
動画コマースは、企業にとっては売り上げや認知度を上昇させるチャンスであり、ユーザーにとってはより商品の魅力について知ることができるチャンスであるといえます。ただし、メリットだけではなくデメリットもあります。動画コマースについてより良く知るために、利点と注意点の両方を解説していきます。
動画コマースのメリット
動画コマースにはいくつものメリットがありますが、ここでは代表的な3つのメリットに絞って紹介していきます。
商品の魅力を簡潔に伝えられる
動画の良いところに、写真や文字では伝わりにくい情報やニュアンスまで細かく伝えられる点が挙げられます。動画編集の見せ方によっては、商品やサービスの詳しい紹介や使い方、生産者の思いなど、魅力を簡潔かつわかりやすくアピールできるのです。動画の情報量は数千枚の紙のページに匹敵するといわれています。数千ページを読むことは困難ですが、動画ではその情報量を短時間で手に入れることができます。動画を上手に活用することで、ユーザーに商品やサービスの魅力をたくさん伝えることが可能です。
SNSでシェアされやすい
インターネットを使用したマーケティングの魅力のひとつに「シェア」があります。面白い動画や話題性のある動画は、SNSでシェアされやすく、高いマーケティング効果が期待できます。情報社会の今日において、SNSにおける拡散力は活用すべき重要なものです。もしも広くシェアされることを目的としている場合は、一時的なライブ感を楽しむライブコマースよりも、基本的には動画コマースのほうが向いているでしょう。動画コマースとライブコマースの特徴を理解することで、目的に沿った使い方ができるようになります。
ウェブサイトへ飛ばす必要がない
動画を使っての販売促進では、商品を購入してもらうためには一旦ウェブサイトへ移動してもらうことが一般的です。しかし、動画コマースは動画内をクリックすることで直接注文でき、場合によっては動画上で決済までできるサービスもあります。そのため、コンバージョン率アップの効果が期待できるでしょう。また、ウェブサイトに移動する手間が省けることで購入に対する壁がひとつ減るため、動画コマースはユーザーにもメリットが大きいのが特徴です。クリックするたびに別のページに飛ばされると、購買意欲が減っていくことがあります。動画コマースでは、「欲しい」という気持ちと「購入」という行動の間に壁がないのが大きなメリットといえます。
動画コマースのデメリット
ここまで代表的なメリットを見てきました。動画コマースをより深く理解するためには、メリットだけでなくデメリットも押さえておきましょう。ここでは、動画コマースで考えられる代表的なデメリットについて紹介していきます。
制作コストがかかる
動画コマースを作る際に知っておきたいことは、制作コストが通常の動画制作よりも大きくなることです。その理由は、ショッピングカートと連動させるなど、通常の動画に比べていろいろと手間がかかるためです。動画コマースでは、制作コストを回収できるだけの魅力的な動画を作ることを心がけましょう。
動画コマースの事例紹介
動画コマースについて理解が進んだところで、動画コマースの実例を見ていきましょう。ここでは3つの事例を紹介していきます。
メルカリチャンネル
日本を代表するフリマアプリとして有名な「メルカリ」には、ライブ配信で商品を売買できる「メルカリチャンネル」があります。これは、配信者と視聴者をリアルタイムでつなぐものであり、1回の配信でいくつもの商品が紹介可能です。配信者は販売促進効果を得ることができる一方、視聴者からは出品者の顔が見えたり、配信者とのやりとりで商品に対する疑問点が解決できたりするのがメリットです。このように、動画コマースでは売る側と買う側の双方が得をするWin-Winの関係を築くことが可能となります。
Yahoo!ショッピングLIVE
日本を代表するオンラインショッピングモール「Yahoo!ショッピング」では、「Yahoo!ショッピングLIVE」という動画コマースが行われています。法人出展者は「ストアクリエイター」というアプリを利用して、最大30分間のライブコマースを行えます。配信できる時間帯は決まっており、毎日午後6時~午後11時の間です。スワイプによって商品の一覧や配信の概要などを知ることも可能で、視聴者にとっては大変利便性の高い動画コマースといえるでしょう。
期待の動画コマースを取り入れよう
動画コマースを通して、ユーザーはより満足度の高い購入体験が可能になりました。これからの動画コマースに大きな期待が寄せられています。動画コマースでは、直接CVにつながる点からも、制作にはコストがかかるため、マーケティングに取り入れる際には、制作コストを回収できるだけの魅力的な動画を作ることを心がけましょう。
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