【種類別】TikTok広告の成功事例12選!効果を上げるコツと差をつけるポイントについて解説


若い世代を中心に人気を集めていたTikTokですが、近年では30〜40代の利用者も増えてきています。幅広い年代に情報を届けられるとして、高い広告効果も期待できます。
TikTok広告ではTikTokオリジナル広告の種類もあり、ユーザーが広告に親しみを持てるような種類もあるため、宣伝感が少なく、広告を見てもらえる可能性も高く期待できるのが特徴です。

そこで今回は、TikTok広告や活用事例などについてまとめていきます。TikTok広告での効果をより高めるコツや競合と差をつけるポイントなども合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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2024/11/2812:00-13:00

TikTokのユーザーデータとは?ユーザーデータや特徴など人気の理由

TikTokとは中国のバイトダンス社が開発した動画作成・共有モバイルアプリです。2016年にサービスを開始した比較的新しめのSNSですが、多くのユーザー数を誇っています。

まずは、TikTokのユーザーデータやダウンロード数、どのような点が人気を集めているのかについて見ていきましょう。

TikTokのダウンロード数

TikTokはiOS、アンドロイドともに対応しているモバイルアプリです。

「SensorTower」というアメリカのモバイルアプリマーケティング調査会社が調査した情報によると、TikTokアプリのダウンロード数は全て合わせて全世界10億ダウンロードを突破しているようです。ソーシャルネットワークサービスの中でも屈指の快挙だといえます。

実はFacebookでも利用者数が10億人を突破するまでは8年以上かかっていました。しかし、TikTokでは5年未満で10億人の利用者数を達成しています。

参考:https://sensortower.com/blog/top-apps-games-publishers-2018

2018年には、App Storeからのアプリ(ゲーム以外)のダウンロード数1位を誇っています。
また、モバイルマーケティング企業であるApptopiaが発表した「2022年のグローバル及び米国のアプリダウンロード数ランキング」によると、第1位がTikTokとなっています。

今や全世界で人気を誇っているSNSであり、今後もどんどんダウンロード数が増えていくことが予想されます。日本国内でも以前までは若い世代が使うSNSのイメージが強かったですが、近年では幅広い年代の方が登録しています。

TikTokのユーザー数

TikTokの利用者は世界中におり、2018年6月には月間アクティブユーザーが5億人を突破しています。「SensorTower」の調査によると、2018年12月単月のTikTokアプリの新規ユーザー数は7,500万人を超えたと発表されていました。

日本でのTikTokユーザー数は、2021年で1,690万人を超えています。初めは10〜20代の若い世代から人気を集めていますが、近年では30〜40代の利用者も増えています。
参考:https://sensortower.com/blog/top-apps-games-publishers-2018

TikTokを利用している世代の割合は以下の通りです。

  • 18〜24歳:約 3億8660万人 (全体の43.7%)
  • 25〜34歳: 約2億8200万人 (全体の31.9%)
  • 35〜44歳: 約1億1550万人 (全体の13%)
  • 45〜54歳: 約5710万人 (全体の6.4%)
  • 55歳以上: 約3050万人 (全体の3.4%)

参考:コンテンツビジネスラボ『コンテンツファン消費行動調査 2021年度版』

1番利用者数が多い世代は10〜20代が多いですが、35〜44歳の利用者数は全体の13%もいます。なんと55歳以上で利用している方も全体の3.4%がいるため、幅広い世代で普及してきていることがわかります。

ちなみに、TikTokを利用している男女の割合で言えば、女性の方が少し多い傾向にあります。世界で言うと女性が57%、男性が43%です。日本国内でも、女性が55.9%、男性が44.1%となっているため、女性の方が多くなっています。
参考:総務省『令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
とは言え、そこまで大きな差があるわけではありません。TikTok広告を出す際も、男性と女性どちらをターゲットにしても効果が期待できます。

TwitterやInstagram、LINEなどのSNSと比較すると、まだTikTokの普及率は低いですが、この数年の間で利用者が増加しているため、今後ますます人気を集めていくでしょう。

TikTokの特徴

日本では、Twitter、Instagram、LINE、Facebook、YouTubeが5大SNSといわれています。

しかし、日々TikTokの人気率も上がっており、6大SNSと言っても過言ではありません。近年高い人気を集めているTikTokですが、どのような点が魅力的なのかまとめていきます。

特徴①15秒のショートムービー形式

TikTokでは15秒のショートムービーを投稿できます。YouTubeでも動画の投稿は可能ですが、作成するまでに時間と手間がかかりますし、技術も必要です。

誰でも気軽に動画を投稿するのは難しいでしょう。しかし、TikTokであればスマートフォンで撮影すればいつでも気軽に投稿できます。技術がなくても誰もが気軽に動画を投稿できるのです。

また、BGMに合わせたダンス動画や口パク動画などがTikTokの中でも人気を集めています。ただ撮影した動画を投稿できるだけではなく、編集機能も充実しているため、工夫次第で誰でもオリジナリティーのある動画を作成できるのが大きなことがメリットです。

特徴②スマホの縦長全画面でダイナミックな動画を楽しめる

YouTubeなどの動画共有サービスは、もともとパソコンで見ることを考えて作られたものでした。現在ではモバイル版も提供されており、スマートフォンやタブレットでも快適に見られるようになっています。

パソコンに合わせた動画の縦横比になっているため、快適に視聴するためにはスマートフォンやタブレットを横向きにする必要があります。

TikTokはあらかじめモバイル機器に向けて開発されたサービスです。スマートフォンやタブレットで快適に動画を視聴できるように開発されているため、きれいな画面で迫力のある動画を楽しめます。

スマートフォンやタブレットをいちいち横向きにしなくても、きれいな動画が楽しめるのはTikTokの大きな魅力です。

特徴③誰でも簡単に動画編集ができる

TikTokには編集機能が標準で備わっています。速度を調整する機能やタイマー機能・フィルターなど定番の編集機能はもちろんの事、「美肌」「目の協調」などの美容機能も備わっています。

さまざまな種類のスタンプも揃っており、編集次第でオリジナリティーのある動画にできるのがポイントです。

また、動画と一緒に流すBGMを選んだり、トリミングできたりするのもTikTokならではの編集機能だといえます。豊富なBGMの中から動画に合わせたものを選べるため、自由自在にアレンジが楽しめます。

編集機能を利用する際も難しい工程はないため、編集に慣れていない方でも気軽に動画制作ができるのが魅力的です。

TikTokの最新トレンド

TikTokには16歳から24歳のユーザーが多いです。20代未満の利用者が多いことから、若い世代をターゲットにできる効果的な市場として活用する企業が増えてきています。

近年では30代以降の利用者も増え始めているため、幅広い目的で利用する企業も増えているのが現状です。TikTokが普及した頃はショートムービーを投稿するのが主流でした。最近では最大10分の動画も投稿できるようになり、利用の幅が広がっています。

TikTokではただ動画を投稿できるだけではなく、編集機能が豊富なのも特徴の1つです。特殊加工やフィルターなど幅広い編集機能が揃っているため、オリジナルの動画が作成できます。もちろんBGMもあるため、動画に音楽を合わせることも可能です。

動画を制作するのがはじめての方でもテンプレートがあるため、難しい工程は必要ありません。誰でも気軽に動画を作成して投稿できる点が、TikTokの大きな魅力です。

また、TikTokには「いいね」機能があります。相手の動画を評価したり、自分が興味のある動画をピックアップしてくれたりなど、SNSとしての使い勝手も抜群です。TwitterやInstagramにも引けを取らないほど、現在では多くの利用者から親しまれています。

さらに、TikTokは広告媒体としても効果が期待できるSNSです。TikTokにも幅広い広告の種類があり、インフィード報告や起動画面広告などがあります。TikTok独自のハッシュタグチャレンジやブランドエフェクト広告などもあるため、商品やサービスの魅力を紹介するのに効果的です。

TikTok広告の種類

TikTok広告では商品やブランドの認知力を高めたり、視聴者のアクションを促したりなど、さまざまな効果が期待できます。TikTok広告にも大きく分けて以下の3種類があります。

  • リーチプロダクト
  • ハッシュタグチャレンジ
  • ブランドエフェクト

それぞれの広告の種類によって期待できる効果や特徴も違うため以下で詳しく解説していきます。

リーチプロダクト

リーチプロダクトには、以下の4種類に分けられます。

  • 起動画面広告
  • TopView
  • One Day Max
  • Brand Premium

それぞれの特徴と違いを以下で詳しくまとめていきます。

起動画面広告

起動画面広告とは、1日1社限定で表示できる広告のことです。

アプリを起動した際に、必ずファーストビューとして広告を流します。アプリを起動した際に必ず流れる広告なので、幅広い視聴者に見てもらえます。多くの人の目に留まるため、商品やサービス、ブランドの認知力を高めたいという企業に向いています。

また、多種多様な表示形式に対応しているため、動画だけではなく静止画も可能です。インパクトのある動画や画像を表示させることで、ユーザーから興味を持ってもらえる可能性が高められます。

しかし、1日1枠しかないことと費用が高額になることがデメリットです。予算をしっかり計画した上で検討することが大切です。

TopView

TopViewは起動画面広告と同じく、1日1社限定で表示される広告です。アプリを起動した際に最初のインフィード動画として配信され、最大60秒の動画に対応しています。

縦型フル画面動画広告になるため、迫力のある映像をユーザに届けられるでしょう。他の広告の種類と比べても高い注目度を実現でき、1日約500万リーチが期待できるのが特徴です。

One Day Max

指定した1日に限り、ユーザが初めて接触するインフィード広告です。自然な形で広告を見てもらえるため、視聴とクリックの質が高くなります。

最大60秒の動画に対応しており、商品やサービスの魅力をじっくり見てもらうことが可能です。動画はおすすめのフィード4post目に掲載されます。費用相場は1日あたり300万円です。

Brand Premium

Brand Premiumはネイティブな動画広告で、コンバージョンの強化が期待できます。

多くの接点から視聴者との相互関係を深められるため、ランディングページやアプリストアへの誘導を目的とした良い人に向いています。最大60秒の動画に対応しており、フルスクリーンで再生されるため、迫力や臨場感のある映像を届けられるのが特徴です。

また、オリジナルスタイルのUIデザインが音声付きで再生されるのも大きなポイントだといえます。

ハッシュタグチャレンジ

ハッシュタグチャレンジとは、ユーザー参加型の広告のことです。

インフィード広告の約2.5倍のエンゲージメントが期待できますが、費用相場は1000万円と高額なのがデメリットです。ハッシュタグチャレンジ広告を出す際は、企業がTikTok公式と打ち合わせをして、まず期間を決めます。

独自のハッシュタグを制作したら、広告やクリエイターを活用して告知していきます。ユーザーが企業のハッシュタグを使った動画を投稿することで、高い拡散性が期待できます。

ユーザーの興味を引き寄せるコンテンツなので、「共感」を促し、大規模なブランド体験を行えます。ハッシュタグチャレンジ広告では、多くのユーザーが動画を投稿することで拡散され、ブランドの認知度アップが目指せます。それだけではなく、購入率をあげたり、来店リストへの貢献も期待できます。

ブランドエフェクト

ブランドエフェクトとは先端テクノロジーを活用し、2Dや3D、ARなどさまざまなクリエイティブコンテンツを実現できるのが特徴です。ブランドの世界観を体感的かつ、立体的に提供することで、より強く視聴者にインパクトを持たせられます。

たとえば、新商品のリップの宣伝のために広告を出すとしましょう。リップの色のパターンをTikTok上で再現し、実際にユーザがリップを試しているかのような体験を提供するのです。さまざまな動作にも対応できるため、ハイクオリティーな広告が作成できます。

わざわざ店舗に足を運ぶ必要がないため、オンラインからの購入促進にも繋げられるでしょう。また、ハッシュタグ広告と組み合わせることで、より高いエンゲージメント率が期待できます。

TikiTok広告の事例(種類別)

「どんな広告を出せばバズるのかわからない」「具体的な広告の成功事例が知りたいです」と思っている方もいるでしょう。
ここからは、TikTok広告の事例を種類別にご紹介します。どんな工夫を取り入れているのか、広告の作成方法など、ぜひ参考にしてみてください。

起動画面広告の活用事例

まずは起動画面広告の活用事例を見ていきます。起動画面広告はアプリを起動した際にフル画面で流れる広告のことです。多様な表示形式に対応しているため、動画だけではなく静止画も表示できます。

画面を起動した際に最初に流れる広告なので、多くの視聴者に見てもらえます。1日1社の限定広告だからこそ、ここでどれだけユーザーの興味を引けるかが重要なポイントです。

起動画面広告では高額な費用が必要になり、1日1社の限定枠なので、限られたチャンスをうまく活用する事が大切です。では具体的な活用事例を見ていきましょう。

TikTokで若年層を購買に結び付けた大塚製薬「ファイブミニ」


出典:TikTok for Business
こちらは「ファイブミニ」の広告です。以前までは30〜50代をターゲットにプロモーション展開をしていました。しかしTikTokで若い女性を中心にファイブミニの注目が集まっていたことから、TikTokでも広告を出すことにしたようです。

インフィード広告を選び、人気のインフルエンサーを起用することで、再生回数やいいねの数を獲得しました。広告にも多くのコメントが寄せられるようになり、まだ購入していないユーザのアクションの後押しにもなったのです。

また、タイミングを見計らってファイブミニ1パックを1,000名にプレゼントするというサンプリングキャンペーンを起動画面広告で告知することで、より多くのユーザーの興味を引きました。

ハッシュタグチャレンジの活用事例

続いてハッシュタグチャレンジの活用事例を見ていきましょう。ハッシュタグチャレンジでは企業が独自のハッシュタグを作成し、ユーザーがそのハッシュタグを利用して動画を投稿することで、高い拡散性が期待できる広告です。

TikTokならではの広告となっており、注目率もあげられるでしょう。

日本マクドナルドの「#ティロリチューン」


出典:TikTok For Business
こちらはマクドナルドのハッシュタグチャレンジ広告です。マクドナルドではデジタルネイティブ世代をターゲットに、ワンコインで購入できるお得なセットメニューの認知度アップと来店促進を狙ったハッシュタグチャレンジが実施されました。

「#ティロリチューン」はマクドナルドのポテトが揚がったときの音に合わせたキーワードです。誰でも真似しやすいダンスをしながら500円のバリューセットを食べる様子を撮影するチャレンジです。

プロモーションでは人気のインフルエンサーを起用し、インフィード広告から#チャレンジページに誘導できるように構成されています。結果、3/4〜3/26の23日間で総再生数1億回と5万件のユーザー動画投稿数を獲得しました

ハッシュタグチャレンジ:メイベリンがアジア地域でのハッシュタグチャレンジを実施


出典:TikTok For Business
こちらはメイベリンのハッシュタグチャレンジ広告です。

「#落ちないリップチャレンジ」をキーワードとし、ブランドエフェクトを掛け合わせたキャンペーンを行いました。ブランドエフェクトではリップの色とマットな質感をリアルに再現し、ブランドの世界観であるニューヨークの雰囲気を取り込んでいます。

リップをつけた口元だけではなく、全体的に可愛く映るように工夫されているため、多くのユーザーからの興味を集めました。

日本国内で、「#落ちないリップチャレンジ」の投稿数は6日間で4,402本、ブランドエフェクトの総利用回数は約15万回を突破しています。

ハッシュタグチャレンジ:広瀬すずさんがTikTok動画に初挑戦!「#AGCチャレンジ」


出典:TikTok For Business
こちらはAGCのハッシュタグチャレンジ広告です。人気女優である広瀬すずさんを起用し、チャレンジが盛り上がるように工夫されています。

テレビコマーシャルのメロディーに合わせて、AGCの文字を再現する広瀬すずさんの動きと、かわいらしいウサギのようなキメポーズがポイントとなっています。真似しやすい簡単な動きと盛れる決めポーズを取り入れることで、幅広い世代に認知してもらえるように構成されているのが特徴です。

人気女優に協力してもらうだけではなく、親しみやすい広告にすることで、視聴者が最後まで動画を見やすくなっています。

ハッシュタグチャレンジ:Fit’sとNiziUがダンスでコラボ! 「#フィッツダンスチャレンジ」開催


出典:TikTok For Business
こちらは、Fit’s(フィッツ)の商品のリニューアルに合わせたハッシュタグチャレンジ広告です。「#フィッツダンスチャレンジ」をキーワードに、人気アーティストのNiziU(ニジュー)も起用しています。

TikTokではNiziUの曲に合わせたダンス動画が注目を集めているため、そこに目をつけた素晴らしい戦略になっています。幅広い世代の方に楽しんで参加してもらえるようなチャレンジになっており、Fit’sブランドの世界観がうまく表現されているのがポイントです。
インフィード広告の活用事例
次にインフィード広告の活用事例を見ていきましょう。どのようなストーリー構成になっているのか、ユーザーの興味を引くための工夫ポイントなどを参考にしてみてください。

インフィード広告の活用事例

次にインフィード広告の活用事例を見ていきましょう。どのようなストーリー構成になっているのか、ユーザーの興味を引くための工夫ポイントなどを参考にしてみてください。

CTRが+22.10%リフト!TikTokのインフィード広告【株式会社I-ne】


出典:TikTok For Business
こちらは、イオンフェイシャルブラシのインフィード広告です。

人気クリエイターを起用し、インフィード広告の新しいAdd-on機能「Interactive Gesture」を活用し配信しています。「Interactive Gesture」機能を使うことで、これまでできなかったクーポン訴求が可能になりました。クーポン訴求ができることでより購買の後押しができるようになり、ユーザーのアクションの促進にもつながっています。

新しい機能なのでユーザーも興味を持ちやすいという点に目をつけた素晴らしい広告です。

ストーリー仕立てのインフィード広告でユーザーを獲得【Koiniwa】


出典:TikTok For Business
こちらは、ゲームとマッチングアプリの両方が楽しめる「恋庭」のインフィード広告です。アプリ内ではアバターを使用してマッチング活動を行うため、広告でもアバターが起用されています。

広告ではストーリー仕立てにして、ユーザーの興味を引きやすくしているのが特徴です。好奇心をくすぐり、アプリのダウンロードを促しています。また、ブランドメッセージである「ゲームしてたら、恋人ができた」というキャッチーなキーワードを伝えることで、ブランド認知の浸透率アップにもつなげています。

インフィード広告を流して、最大で想定の120%のアプリライフタイムバリュー、ROASは過去のキャンペーン比で1.3倍を達成しています。

「ハッシュタグターゲティング」機能を利用した株式会社I-ne


出典:TikTok For Business
こちらはハッシュタグターゲティング機能を利用した新しい夜間美容シャンプー「YOLU」のブランド広告です。

ハッシュタグターゲティング機能とは、ユーザーが視聴した動画に付与されたハッシュタグに基づき、ユーザーにリーチすることで興味のある広告を見てもらうことを目的としたものです。

TikTokではさまざまな目的を実現するために、13種類のターゲティング機能が備わっています。年齢や性別だけではなく、興味や行動などの基準によって広告掲載を調整できます。

ターゲティング機能を利用することで、商品に興味を持っている可能性がある人に広告を流せるため、効率よく効果が期待できるのです。その結果、CTRが+ 41%リフト、6秒視聴率が1.9倍、完全視聴率が2.1倍になっています。

運用型広告の活用事例

最後に運用型広告の活用事例を見ていきましょう。運用型広告とは自社のアカウントで広告を出すのが特徴です。

自社でアカウントを作ったり広告を流したりなどの手間はありますが、予算に合わせて、少額からでも始められるのがメリット。

起動画面広告やインフィード広告などと比べると高い拡散性は期待できないかもしれませんが、うまく活用することでターゲットにしっかりアプローチできるでしょう。

コンバージョン率55%超を達成【PLUG】


出典:TikTok For Business
こちらは、「PLUG」の運用型広告で、アプリインストール数の増加を目的としています。TikTokのSpark Adsとアプリプロフィールページの組み合わせが最適だと考え、広告が制作されています。

また、プロフィールページを追加することで、クリック単価とインストール単価の最小化が実現できました。結果、1ヶ月間のキャンペーン終了を待たずにして、55%を超えるコンバージョン率を達成しています。それだけではなく、CPAの30%削減・1.4%のCTRも達成しています。

『潜在層』の認知を獲得、将来のBAKE CHEESE TART ファンにつなげる【BAKE】


出典:TikTok For Business
こちら、「潮風レモンチーズタルト」の運用型広告です。潮風レモンチーズタルトのターゲットは「顕在層」と「潜在層」の2つです。既に商品やブランドを認知している人だけではなく、まだ認知していない人たちもターゲットに動画が作成されています。

商品には瀬戸内レモンが使用されているため、瀬戸内を舞台とした広告になっています。ストーリー性を持たせた動画にすることで、ユーザーが商品の世界観に入れるように工夫しているのが特徴です。

また、動画の画角も一般的なCMの画角を縦型に再編集したものではなく、最初からTikTokの画角に合わせて制作しているのもポイント。結果はリーチ数70万を達成し、KPIを大きく上回ることになりました。

美容意識の高いユーザーが多いTikTokでCV獲得が増加!【メンズスキンケアブランド バルクオム】


出典:TikTok For Business
こちらはメンズスキンケアブランドバルクオムの運用型広告で、新規顧客獲得を目的としています。

セルフで広告配信ができる「TikTok For Business」を活用して動画を制作しました。ターゲットとなるのは18歳以上の男性。配信時間も獲得率の高さが期待できる夜の時間帯に設定しています。

ターゲットに合わせて配信時間も調整しているのは、大きなポイントだといえます。また、こちらの広告ではLPに来た人を除外しています。その理由は無料プレゼントに応募しなかった人に対して、再度広告を見せても反応が取れないと仮説を立てたからです。

アクションが期待できるターゲットをうまく絞り込んで行動したことが、成功した理由のひとつです。

TikTok広告の効果を上げるコツ

TikTokでは、ただ作成した広告を流せば効果が得られるわけではありません。

従来の広告を使い回しても、ティックトックを利用しているユーザーには響かず、効果は得られないでしょう。効果を最大限にするためにも、5つのポイントがあります。

TikTok広告の効果を上げる5つのポイント

  • モバイル対応のクリエイティブを作成する
  • 動画のないように動的効果をつける
  • 真似しやすいアクションやBGMを取り入れる
  • 冒頭の1〜2秒でユーザーを引き込む工夫を行う
  • TikTokerやインフルエンサーの拡散力を利用する

それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

モバイル対応のクリエイティブを作成する

広告を制作する際は、モバイルへの対応を意識してください。TikTokは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器で快適に楽しめるように設計されています。

YouTubeなどの動画再生サービスでは、パソコンのモニターに合わせて設計されているため、スマートフォンやタブレットで見る時は横に傾ける必要がありました。しかし、TikTokではスマートフォンやタブレットに合わせて最適化してあるので、縦長比率の動画を全画面で再生できます。

スマートフォンやタブレットに対応した広告を作ることでTikTok上でも見やすくなり、ユーザーの目にも止まりやすくなります。もし、広告を再生した際に画面の高さが足りなかった場合は、テロップを表示させたり、ブランドロゴでカバーしたりなど、スペースをうまく活用することがポイントです。

特にミレニアル世代やゼット世代などは、スマートフォンを縦向きに使う傾向があります。パソコンの画面に対応している広告をティックトックで使用しても、ミレニアル世代やゼット世代などにとっては見づらくなるため、ストレスを与えてしまうかもしれません。

ティックトックはモバイル機器に対応したSNSだからこそ、それに合わせて報告を変えることが大切です。

動画の内容に動的効果を付ける

TikTokでは静止画の広告も表示できますが、基本的には動画共有サービスなので、動画広告の方が興味を引きやすいです。しかし、TikTokで表示できる動画広告の長さは、通常の投稿と同じように15秒程度です。

広告の種類によっては最大60秒の動画が流せますが、インパクトがなければスキップされてしまうでしょう。重要なのは、短い時間の中でいかにユーザーの興味を引けるかどうかが重要です。

ユーザーの興味を引くためにも、動画に動的効果をつけてみましょう。少しの動きを入れるだけでも動画に立体感が出るため、ユーザーの目を引きやすくなります。動きを入れすぎるとごちゃごちゃして逆に見にくい印象になることがありますが、積極的に動的効果をつけることで広告にユニークさを出せます。

ほどよく調整しながら、広告に動きを持たせて、ユーザーに新鮮さを提供してみましょう。

真似しやすいアクションやBGMを取り入れる

TikTokでは有名なアーティストやミュージシャンの歌に合わせたダンス動画がよくはやっています。その流行動画に共通しているのが、流行りの真似をしてダンスをした様子を投稿していることです。

真似しやすいアクションやBGMを取り入れることで、ユーザーが参加しやすくなります。多くの人が真似をして動画を投稿することで、高い拡散性が期待でき、商品やサービスなどの認知度も上がっていきます。ですがトレンドを1から作るのは難しいため、すでにあるトレンドを利用してみることがおすすめです。

流行になる少し前のネタをあらかじめリサーチし、広告に組み込むのです。ブームになったタイミングで広告を配信すれば、広告効果が高く期待できます。

冒頭の1〜2秒でユーザーを引き込む工夫を行う

多くのターゲットに広告を表示させられても、見てもらわなければ意味がありません。ユーザーはフィード画面に流れるコンテンツを見て、ほんの数秒の間に見る・見ないを判断します。

そのため、冒頭の1〜2秒でどれだけユーザーに「見る」の判断をしてもらうかが重要なポイントなのです。例えば漫画の広告であれば、衝撃的なワンシーンを初めに持ってくることで、ユーザーの興味を引けます。「どうしてこんな展開になったんだ」「この続きが見たい」と思わせられるため、広告を最後まで見てもらえる可能性が高まります。

続きが気になったユーザーをそのままアプリへ誘導することもできます。初めの数秒でユーザーの意識を持って来させるためにも、インパクトのある映像や好奇心をくすぐる言葉や歌などを広告に取り入れる企画などの検討が大切です。

TikTokerやインフルエンサーの拡散力を利用する

TikTokにもTwitterやInstagramなどと同じように、人気のユーザーがいます。幅広い人に商品やサービスの魅力を知ってもらうためにも、TikTokerやインフルエンサーの拡散力を利用するのも1つの手です。

すでに多くのフォロワーがいて、高い影響力を持つ人を起用することで、自社アカウントのフォロワー数が少なくても、多くの人に広告を見てもらえます。TikTok広告では、「いいね」や「シェア」「コメント」機能が利用できるため、ユーザーに反応してもらえた分だけ、拡散性が期待できます。

インフルエンサーを起用する際の費用はかかるものの、フォロワー数を集める手間や時間がカットできるため、コスパは良いといえます。

TikTok広告で差をつけるポイント

TikTokでは多くの企業が広告を出しています。競合企業も広告を出しているかもしれません。

多くの企業が広告を出している中で、自社の広告に興味を持ってもらうためには、動画に差をつけなければいけません。TikTok広告で差をつけるポイントは以下の3つです。

  • 情報量の多い動画を作成する
  • トレンドのハッシュタグを選定する
  • 動画に宣伝感を出さない

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

情報量の多い動画を作成する

動画広告には、たっぷりの情報を載せましょう。具体的に情報量の多い動画とは、「一度見ただけでは全ての情報を得られず、もう一度見たくなるようなコンテンツ」です。

「興味」「関心」を持たれる動画は、ユーザーの心理的に何度も見返したいという気持ちにさせるものです。そのため何回でも見たくなるような動画に工夫をすることで、ユーザーの興味を引けるようになります。

見慣れないものを持っていたり、撮影場所を工夫したりなど、情報を詰め込むことがポイントです。

トレンドのハッシュタグを選定する

TikTok広告で差をつけるためには、ハッシュタグを選定するのも重要なポイントです。

多くのユーザーが同じタグを使って投稿することで、どんどん拡散していき、認知度も上がっていきます。TikTokで広告でバズれば、認知度も格段に上がっていくでしょう。トレンドや内容に関連したハッシュタグを積極的に取り入れることで、検索にヒットしやすくなります。

最低でも4〜6個は選定するようにしましょう。ハッシュタグを選定する際は、「検索のしやすさ」も意識することが大切です。商品に関連したハッシュタグでも、検索しにくいようなキーワードであれば意味がありません。

多くの人が使いやすいキーワードを選定することで、検索にもヒットしやすくなり、ユーザーもハッシュタグを利用しやすくなります。

動画に宣伝感を出さない

商品やサービスの魅力をアピールしたいからといって、宣伝感を出しすぎるとユーザーから倦厭されてしまう可能性があります。

通常の広告と溶け込むような自然な投稿であれば、宣伝感が強くないため、ユーザーも警戒なく視聴しやすくなります。

ユーザーに嫌悪感を持たれてしまうとそれ以上の効果は期待できなくなるため、心をつかむことを重視することがポイントです。

まとめ

近年でもTwitterやInstagram、YouTubeなどの5大SNSに負けないほど人気を集めているTikTok。若い世代だけではなく、幅広い年齢層の利用者が増えてきているため、広告媒体としても活用できるSNSになっています。

TikTok広告には、リーチプロダクト・ハッシュタグチャレンジ・ブランドエフェクトの、大きく分けて3つの広告種類があります。

それぞれ特徴や費用面が異なり、期待できる効果も異なるため、広告を出す際は自社に合ったものを選ぶことが大切です。

また、広告を流しても、ユーザの興味を引くような内容でなければ、思うような効果や反応を期待することは難しいでしょう。

今回はTikTok広告を出すのがはじめての方のためにも、差をつけるポイントなどもご紹介したので、ぜひ参考にしてみてください。

執筆者

VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUAREは、「動画制作・映像制作」「動画マーケティング」「動画活用」「動画トレンド」などに関連したトピックを取り扱うオウンドメディアです。 2,000社10,000件という業界トップクラスの動画制作実績を持つ「Crevo株式会社(クレボ)」が運営しています。

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