分散型メディアとは?メリットやデメリット、動画を活用する際のポイント
更新日2024年06月14日
公開日2021年11月16日
分散型メディアの特徴やメリット・デメリット、分散型メディアで動画を使用する際のポイントについて詳しく紹介していきます。
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分散型メディアとは?
従来、主流だったコンテンツ配信方法は、「まずは自社サイトに情報を公開した後、FacebookやTwitterなどのプラットフォームで随時更新情報を投稿する」というもの。
これに対して分散型メディアは、自社コンテンツをFacebookやTwitterなどから直接発信・配信します。また、それぞれのソーシャルプラットフォームから発信・配信する情報に、リンクを張って自社サイトに呼び込む施策も講じていません。リンク先に飛ばなくてもコンテンツをすべて閲覧できるため、ユーザーにより気軽に楽しんでもらえる可能性が高いといえるでしょう。
分散型メディアが注目されている背景
近年、分散型メディアが注目を集めるようになった背景には、スマートフォンやタブレットの普及があります。
FacebookやTwitterをはじめとするSNSの利用者が急増して、多くのユーザーがSNSから情報を取り入れるようになったことから、企業側は、“自社サイトに誘導する”ことより、“各プラットフォーム上で自社の商品やサービスをアピールする”ことのほうが有効だと考えるようになったのです。
また、ソーシャルプラットフォ―ムにおいてはコンテンツが“バズる”こともあるため、自社サイトを充実させるより、“バズコンテンツを作る”ことに重きを置く企業も増えています。
分散型メディアのメリット
分散型メディアにはさまざまなメリットがあります。SNSはスマートフォンやタブレットから毎日チェックする人が多いので、より多くの人の目に触れやすいのはもちろん、メリットを理解したうえで最適な対策を取れば、ブランディングや認知向上にもつながりやすくなります。
分散型メディアのメリット①コストを抑えられる
自社サイト構築のためには、サーバーのレンタルやドメイン取得などの初期費用からメンテナンスによる維持費が必要になります。しかし、分散型メディアではSNSなどの外部プラットフォームを利用するので、自社サイトをイチから作ることと比較するとコストがかからないのです。
分散型メディアのメリット②SNSで拡散されやすい
SNSの強みは拡散力でもあるので、普段は届けることができないようなターゲット層にも自社の情報を届けられる可能性があります。また、これまでSEOにおいてアルゴリズムが変更されるたびに影響を受けていた場合もその心配がなくなるでしょう。
Googleの仕様がアップデートされて検索における順位が下になってしまった経験のある企業ほど、分散型メディアを利用する価値があるといえます。
分散型メディアのメリット③検索エンジンの影響を受けにくい
調べたいことがあるときは、GoogleやYahoo! などの検索エンジンを利用するのが一般的でした。
しかし、スマートフォンやタブレットの普及にともない、「SNS検索」が主流になりつつあります。SNS検索でよく使われるのは、TwitterやInstagramに備わっている「ハッシュタグ(#)」機能で、これは検索エンジンのアップデートによる影響を受けることがありません。
分散型メディアのデメリット
分散型メディアにはさまざまなメリットがある一方、デメリットも存在します。デメリットはすべて、ソーシャルプラットフォームならではの特性に関係するものなので、分散型メディアへの理解とあわせて、各ソーシャルプラットフォームの特性にも目を向けましょう。
分散型メディアのデメリット①SNSの仕様に合わせる必要がある
コンテンツを各SNSの仕様やユーザー層に合わせて調整する必要があることです。たとえば、Twitterであれば140文字の制限があるので、文字数制限内で情報を発信する必要があります。また、Instagramではハッシュタグを多く付けて人目に触れるようにすることが大切です。Facebookでは、ストーリー性のある投稿ほど注目される傾向にあります。
こういったように、それぞれのSNSでユーザーが好むスタイルは違うのでSNSを使いこなせるスタッフや投稿にかける作業時間が必要になります。ただし、それぞれのSNSに適したコンテンツを投稿すると、自社で統一されたブランディングの形成が難しくなることも頭に入れておきましょう。SNSごとにバラバラにコンテンツが消費されることになるので、企業が意図する狙いとは異なるイメージをユーザーに与えてしまうおそれがあります。
分散型メディアのデメリット②テーマによって拡散性が変わる
デリケートな内容やニッチな内容などの拡散されにくいテーマでは、売上や集客につなげるのが難しい点です。SNSの特徴のタイムラインは、常に新しい情報が流れてきます。そのため、後になって古い情報に遡ることは少ないでしょう。
また、検索エンジンでの流入というのも期待することができなくなってしまいます。つまり、ここで大切になるのは、タイムラインに埋もれないように印象に残る投稿をタイムリーにすることです。
分散型メディアのデメリット③炎上した場合も拡散されやすい
SNS上における「拡散されやすい」という特性は、“拡散されてほしいこと”に関しても“拡散されてほしくないこと”に関しても適応される場合があります。
つまり、不適切なコンテンツとして炎上した場合などにも拡散される恐れがあるということ。しかも、拡散されてから慌ててコンテンツを削除しても、既に転載されてしまっているということもありえます。
分散型メディアで動画を使用する際のポイント
前述のように、分散型メディアの影響力はどんどん大きくなっていますが、安易に始めてしまうと、運用が難しく失敗してしまう可能性もあります。このような失敗を防ぐためには、動画の強みはどこなのかを理解すること、そして分散型メディアにおける特徴などを制作の前にしっかりと把握しておくことが重要です。ここからは、大切な3つのポイントを説明します。
メディアの特徴をふまえる
分散型メディアは、さまざまなプラットフォーム上で動画などのコンテンツを配信するので、メディアの特徴をふまえることが重要になります。たとえば、SNSを使用する場合でもFacebookとTwitterではユーザー層や掲載できるコンテンツの形も違うので、それぞれメディアの特徴をしっかりと把握することが重要です。
自社の商品やサービスの情報について、届けたい層の年代や性別などの属性をまずは絞りましょう。そのターゲティングができたうえで最適なメディアへ広告を配信することが大切です。
広告ではなく情報を提供する
SNSなどでは、広告色の強い情報は敬遠される傾向が強いので、ユーザーに役立つ情報を提供することがポイントとなります。たとえば、ネット限定動画の配信も良いでしょう。
大切なことは、情報を見たユーザーがその内容に興味を持ってもらうことです。そのコンテンツを見て良かったと思えるよう、ネットだけでしか見られない情報など付加価値をつけることはもちろん、ユーザーのためになる情報を届けるよう意識しましょう。
特に良い例は、化粧品メーカーがメイクに特化したり、食品メーカーが自社商品を使った料理レスピを紹介するハウツーに特化したような内容の動画です。これらの動画は、情報量が多く見ていて最後まで飽きないでしょう。そして、その内容がよければSNSで拡散してもらえる可能性も高まります。また、情報の提供の他にも、実際にメイクやヘアアレンジ、グルメ、レシピなどを体験できるイベントを企画・実行すると効果がさらに高まるでしょう。普段はSNSなどのオンラインで閲覧している情報を直接体験することで、発信される情報への帰属意識を高めることにもつながるためファンの獲得につながる可能性もあります。
Content Viewに注目する
分散型メディアを運用する場合には、何をもって成功の指標にすべきか迷うかもしれません。しかし、分散型メディアの目的は自社サイトへ誘導することではなく、コンテンツを見てもらうのが目的です。
そのため、ユーザーにコンテンツが見られた数である「Content View(コンテント・ビュー)」に注目するのが良いでしょう。それぞれのSNSなどのプラットフォームで、どれだけの表示回数だったのかインプレッション数を計測し、ユーザーの関心のある内容について分析することが重要です。
分散型メディアの事例
ここで、実際の事例を紹介します。
Tasty Japan「Tasty ブレンド」
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Tasty Japanは公式Twitterで、丸山珈琲とコラボレーションしたオリジナルコーヒーの紹介ツイートを投稿しています。実際にコーヒーを淹れるシーンを動画で流すことで興味喚起を仰いでいます。
ツイートの投稿文に購入先のリンクを記載することで、拡散された先でも自社サイトへの誘導が見込めます。
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ローソンの公式Twitterでは、「#カフェラテ無料プレゼント」キャンペーンを行いました。ローソンの公式Twitterのフォローと投稿のリツイートも呼びかけているのが特徴です。
フォローによって、今後提供する情報についてもユーザーのタイムラインに流れるようになります。そして、リツイートでの拡散が期待できます。無料プレゼントを活用することで、その商品以外の情報提供にもつながり、集客効果アップも期待できるでしょう。
各媒体の特徴をふまえた動画で分散型メディアを成功させよう
分散型メディアで動画を使用する際は、各メディアの特徴をふまえて動画を制作することが重要になります。特に、ユーザーの興味を引きつけ、内容の濃い動画にするにはどうしても難易度が高くなってしまいます。そのため、実績が豊富なプロに依頼するのがおすすめです。動画制作サービスのCrevo(クレボ)では豊富な実績があります。まずは、どのような目的で動画を制作したいのか相談してみましょう。
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VIDEO SQUAREを運営するCrevo(クレボ)では、数多くの動画制作・映像制作にたずさわっています。国内外約10,000名のクリエイターネットワークを活かし、ご依頼ごとに最適な専属チームを作ります。また、はじめての動画制作でも安心のサポート体制が整っています。動画制作・映像制作ご検討の方はぜひお問い合わせください!
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