ドローン撮影に必要な機材・資格とは?許可申請や依頼相場を解説

ドローン撮影に必要な機材・資格とは?許可申請や依頼相場を解説

近年、撮影機材として注目を集めているドローン。撮影者が地上にいながら、ドローン操作によって上空からの景色をキャッチできることで様々な撮影に活用されています。

本記事では、そんなドローン撮影に必要な機材、資格、許可申請の方法、依頼相場などをまとめて解説していきます。

ドローンを用いた撮影を取り入れたいというクリエイターさんや企業さんは、ぜひ最後までご覧ください。
お役立ち資料集

ドローン撮影に必要な機材

ドローンでの撮影に必要な機材は、ドローンだけではありません。まずは以下の機材を揃えましょう。

  • ドローン本体
  • カメラ
  • 送信機・タブレット端末
  • バッテリー
  • タブレット端末
  • 風速計
  • その他あると役立つもの

それぞれの選び方などについて解説します。

ドローン本体

まずはドローン本体です。空撮用カメラが備わっているものであれば、別途カメラを用意する必要はありません。

ドローンは、本体+バッテリー+カメラでの総重量が100gまでであれば航空法に基づく登録は不要です。総重量が100gを超える場合、飛行させる前に機体の登録が必要となるので注意しましょう。

参考:無人航空機登録ポータルサイト – 国土交通省

カメラ

撮影用のカメラを用意します。カメラのスペックは様々ですが、ドローンに装備されているカメラは大抵フルHDか4Kです。動画編集などに使いたい場合は、より画素数が多く美しい映像を撮影できる4Kのものを選ぶのがおすすめです。

用途に合わせてカメラの性能を選びましょう。

送信機(プロポ)・タブレット端末

ドローンを操縦するには、コントローラーとなる端末が必要です。専用の送信機やタブレット端末を用意しましょう。

送信機は基本的に本体購入時にセットでついてきますが、中にはタブレット端末やスマートフォンに専用アプリをインストールして操縦するタイプのものもあります。購入前に操縦方法を確認しておきましょう。

バッテリー

ドローンやカメラのバッテリーは最初に装着するものだけでなく予備も撮影に持って行きましょう。思った以上にバッテリーを消耗してしまった場合、予備のバッテリーがないと撮影を中断せざるを得なくなってしまいます。

ドローン機体のバッテリーは、主に以下の4種類です。

  • ニカド:ニッケルカドミウムバッテリー
  • ニッスイ:ニッケル水素バッテリー
  • リフェ:リチウムフェライトバッテリー
  • リポ:リチウムポリマーバッテリー

安全性が高く、初心者でも扱いやすいのはリフェと呼ばれるリチウムフェライトバッテリーですが、有識者のサポートを得られるのであれば他のバッテリーでも構いません。

カメラのバッテリーはカメラによって異なるので、カメラとドローンが別途の場合はそれぞれ予備バッテリーを用意しておきましょう。

風速計

撮影時の風速を計るために、風速計を必ず携帯してください。国土交通省が定める規定により、ドローン飛行は5m/s未満の風速でのみ許可されています。風速が5m/s以上の場合、ドローンの飛行は禁止されており、撮影中であっても即時中止するよう決められています。

風速計は安いものでも構わないので、1つは持っておくようにしてください。

その他あると役立つもの

その他、あると便利なアイテムは以下の通りです。

  • 双眼鏡
  • 偏光サングラス

双眼鏡は飛行中のドローンを目視で追うのに役立つアイテムです。ドローンの飛行を追うのに適したもの、また自分の目に合ったものを購入すると良いでしょう。

また、偏光サングラスは屋外での紫外線対策としておすすめです。太陽光による眼球の日焼けや疲労を防ぐのに役立ちます。

ドローン撮影時の許可や注意点

ドローンの撮影は自由にできるわけではなく、許可や資格が必要な場合があります。
ここでは、ドローン撮影をおこなう前に確認しておくべき許可や資格・免許に関する注意事項を4つ解説します。

  • 機体登録
  • ドローン飛行申請
  • ドローン操縦ライセンス
  • 撮影場所の空撮条件

それぞれ詳しく解説します。

機体登録

1つ目は、ドローンの機体登録です。2022年6月以降、飛行時の総重量が100gを超えるドローンやラジコンは機体登録が義務化されています。

ドローン、カメラ、バッテリーなどの総重量が100gを超えるのであれば所有者の氏名、住所、機体情報などを事前に登録しておきましょう。登録は無人航空機登録ポータルサイト – 国土交通省からおこなえます。

ドローン飛行申請

特定飛行の条件に該当する場合、事前に国土交通大臣の許可や承認を得る必要があります。特定飛行は以下の条件を指します。

  • 空港周辺
  • 緊急用務空域
  • 150m以上の上空
  • 人口集中地区の上空

その他、以下の条件に当てはまる場合も飛行申請をおこなう必要があります。

  • 夜間飛行
  • 目視外飛行
  • 人や物との距離を確保できない場合
  • イベント上空
  • 危険物の輸送

飛行申請が必要な条件下であるにも関わらず無許可でドローンを使用した場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる可能性があるため、必ず承認を得るようにしましょう。
申請については航空安全:無人航空機の飛行許可・承認手続 – 国土交通省をご確認ください。

ドローン操縦ライセンス

国土交通省の管轄である「無人航空機操縦者技能証明制度」では、「一等無人航空機操縦士」「二等無人航空機操縦士」の2種類があり、立入管理措置の有無によって必要な資格が異なります。

立入管理措置をおこなう場合は二等無人航空機操縦士の資格が必要です。

ドローン撮影したい場所の条件によって必要な資格が変わるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

撮影場所の空撮条件

撮影場所の空撮条件によっては、風が強い、気温が低いなどといった一般的な空の状況の他にもプロペラが回らない、GPSがきちんとキャッチできないなどのトラブルが起き、機体制御が難しくなってしまうことがあります。

天気予報では良かったのに、実際の現場では飛行可能な状態ではなかったなどというトラブルはドローン撮影にはつきものです。

ドローンの選び方

ドローンの種類は多種多様であり、機種や世代、サイズ、メーカーなども様々です。初めて購入するときは、どれを買うべきか悩んでしまうでしょう。

ここでは、ドローンを買う時に押さえておきたい選び方のポイントを7つ解説します。

  • 飛行可能時間
  • GPS機能
  • 自動追尾機能
  • ジンバル機能
  • 自動帰還機能
  • 障害物検知・落下防止機能
  • ヘッドレスモード

それぞれ詳しく解説します。ドローンを選ぶときの参考にしてください。

飛行可能時間

ドローンは製品ごとに飛行可能時間が異なります。一般的には10~20分程度ですが、もっと長く飛行させたいときは適したモデルを探す必要があります。

10分程度の短時間ならコンパクトなモデル、30分程度の長時間なら大きめのドローンがおすすめです。

GPS機能

GPS搭載のドローンなら、自動ホバリングや自立飛行が可能です。ドローンを空中で静止させるホバリングは手動でおこなうとなれば高いスキルが必要ですが、GPS搭載モデルなら自動でお任せできます。

しかし、GPSを受信しづらい障害物の多いエリアや山間部などでは上手く作動しないこともあるため注意してください。

自動追尾機能

一部のドローンには自動追尾機能が搭載されています。初心者でドローンの操縦に慣れていない場合、自動追尾機能のあるドローンを使うと良いでしょう。

設定した被写体を自動で追跡してくれるため、初心者でも比較的簡単にダイナミックな空撮ができます。

ジンバル機能

一般のカメラにも搭載されているジンバル機能は、一部の空撮ドローンにも搭載されています。映像のブレを自動で補正する機能で、回転運動によってカメラに加わる振動を相殺。ブレの少ない美しい映像を撮影することができます。

ジンバルの軸数が多いほど補正機能が高くなるので、予算内でジンバル数の高いドローンを選ぶのがおすすめです。

自動帰還機能(ワンキーリターン機能)

自動帰還機能とは、ワンキーターン機能とも呼ばれるワンタッチで起動や着陸の操作ができることを指します。飛行中にドローンを見失ってしまっても、ボタンを押せば帰ってきてくれるため広い場所や障害物の多い場所でも使いやすいでしょう。

モデルによっては電波情報やバッテリー残量によって自動で帰還する機能があるものもあるので、チェックしておくべきポイントです。

障害物検知・落下防止機能

撮影場所によっては障害物探知や落下防止の機能があったほうが良い場合があります。障害物や生き物にぶつかって落下・故障してしまうと、せっかくのドローン撮影がご破算となってしまうこともあるため、広い場所での撮影でない場合は障害物検知機能が搭載されたドローンを選びましょう。

中には前方だけでなく、前後左右全方位の障害物を回避できるモデルもあります。購入前によく比較検討してください。

ヘッドレスモード

ドローン本体の前後左右が定まっていないヘッドレスモード搭載のモデルもおすすめです。ドローンの多くは前後左右が対称になっているデザインとなっており、飛行中にドローンがどこを向いているのかわからなくなってしまいます。

そこでヘッドレスモードをオンにすれば、操縦者から見た感覚でドローンを違和感なくコントロールすることができます。初心者はもちろん、ドローンに慣れている操縦者にとっても便利な機能です。

ドローン撮影の事例紹介

ドローンを活用して作られた映像は、最近では色々なシーンで使われています。

ここでは、実際にドローンを使って撮影された映像の事例を4つご紹介します。

ブランドサイト掲載用動画|アルベール・ビショー


出典:Crevo制作実績

キリンのワイン「アルベール・ビショー」のブランドサイト掲載用動画の事例です。

産地の景色をドローンで広く撮影するなどして、ワインの生産に関する情報やイメージを視覚的にアピールしています。

実際にフランスで撮影しているため、本場の雰囲気を落とし込んだ映像に仕上がっています。

Webサイト掲載用動画|茨城県石岡市 プロモーション動画


出典:Crevo制作実績

茨城県石岡市のWebサイトに掲載するためのプロモーション動画です。

観光地紹介のシーンでドローン撮影を取り入れ、景色の広さや自然の豊かさなどをアピールしています。

若い世代をターゲットにしたPRであるため、映像の美しさや映えだけではなくストーリーにもこだわって制作しました。

会社紹介動画|ユーラスエナジーホールディングス


出典:Crevo制作実績

ユーラスエナジーホールディングスの会社紹介動画です。

会社の認知向上を目的とした動画で、風力発電や太陽光発電などのイメージを強く推すためにドローン撮影にて映像を撮っています。

映像全体で実写とアニメーションを組み合わせており、会社のデータも簡潔に視聴者に伝えられる動画に仕上げました。

ドローン動画の作成ならcrevo

ドローン動画の作成を依頼するなら、Crevoがおすすめです。

ドローン撮影は高度なスキルに加えて申請や許可など、他の撮影とは異なる小難しいポイントがたくさんあるのが現状です。

そこで、crevoならドローンを使った動画撮影の難しいステップも全て請け負うことが可能です!
案件ごとに専属ディレクターがつくため、初めての外注でも心配ありません。経験やスキルが豊富なクリエイターをアサインしつつ、要望に沿った映像を撮影することができます。

初めてのドローン撮影や過去に失敗してしまったという企業の担当者さんはぜひcrevoにご相談ください!

まとめ

最近では、多くの企業やクリエイターがドローンを活用した映像制作をおこなっています。

ドローンでの動画撮影には、ドローンとカメラ以外にもバッテリーや風速計など必要なものがたくさんあります。
その他にも、撮影までには国土交通省への機体登録や飛行許可申請などやることが年々増えているのが現状です。

また、ドローンを用意するのにもチェックするポイントはたくさんあり、初心者でも扱える高機能なドローンとなると購入費用がかさむことも覚悟しなければなりません。

ドローンでの動画撮影について知れば知るほど億劫になってしまう方も多いでしょう。

そんなときは、ドローン撮影を諦めるのではなく、ぜひ一度crevoにご相談ください。2,000社10,000件の動画制作・映像制作実績から培ったノウハウに基づいて、大手制作プロダクションと同等レベルの企画力を低価格で提供できます。また、弊社プロデューサー/ディレクターが進行管理やクオリティ管理を徹底しています。

初めてのドローン撮影や動画制作の外注でも安心してご依頼いただけます。少しでも興味があれば、crevoでのドローン撮影についてお問い合わせください。

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執筆者

VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUARE編集部
VIDEO SQUAREは、「動画制作・映像制作」「動画マーケティング」「動画活用」「動画トレンド」などに関連したトピックを取り扱うオウンドメディアです。 2,000社10,000件という業界トップクラスの動画制作実績を持つ「Crevo株式会社(クレボ)」が運営しています。

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