日本でドローンを一躍有名にしたのは、2015年4月に起きた首相官邸での墜落事件。
Amazonは3年前からドローンを使用した物流の仕組みに挑戦し続け、全世界で災害救助の救援物資運送にドローンが使用されるようになり、ドローンはもはや、”新しい試み”というポジションを終えようとしています。
では、実写映像の世界において、ドローンの使われ方はどのように進化したのでしょうか?
ここ数年の情報をキャッチアップしてみました。
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日時
2024/11/2812:00-13:00
ドローン投稿 空撮専門サイト
国内外で、 ドローンで撮影した動画のみを扱う専門サイトが続々出来ています。
アメリカの大手ソーシャル掲示板であるredditも、ドローンの動画専用の掲示板を用意しています。
Drone大手DJIの飛行禁止エリア簡易検索サイト
ドローンメーカー大手のDJI社は、住所を入力することで、飛行禁止エリアかどうか簡単に教えてくれるサイトを作りました。もちろん、詳細は各国や都道府県の管轄にお問い合わせいただく必要があります(日本の場合はこちらの国土交通省のページから)が、地図上で一目で大体の状況を確認できるようになったのは、ドローンを使用を検討する上で非常に便利です。
ドローンレース
ドローンは、空撮に優れた種類、救援物資を運べるように開発された種類など、用途別に様々に開発が進んでいます。そんな中で、コースを作りドローンを操縦し、そのスピードを競うドローンレースというものが登場し一躍話題になりました。
昨年最も話題を集めた ドローンレースは、ドバイで開催された優勝賞金1億円のThe World Drone Prix in Dubai 。その優勝賞金もさることながら、当時15歳の少年がグランプリをとったというのも驚きです。
こちらはGo Pro主催で夜間に行われたドローンレースの様子です。まるでCGで作った映画のワンシーンのようです。ドローンが市場に出てくる3年前は、こんな映像が実写で撮れるとは、想像もできませんでした。
ドローンフィルムフェスティバル
ドローンを使用して撮影した作品だけが出展される、NYCドローンフィルムフェスティバルが始まりました。2015年から年に一度、ニューヨークで開催されているこのイベントは、計12部門の勝者を毎年選出しています。
昨年の受賞作品、もちろんどれも素晴らしいのですが、その中でも筆者が注目したのは、テクニカル部門の勝者、PASCAL ANQUETIL & COLIN SOLAL CARDOによる、ART OF SHADES ALL AWAYです。
2016 #NYCDFF TECHNICAL WINNER: ART OF SHADES ALL AWAY by PASCAL ANQUETIL & COLIN SOLAL CARDO
実に様々なアングルから、カットを変えることなく、ダンスに合わせて連続した動きを実に秀逸に撮影しています。ドローンオペレーターの操縦能力も相当な腕前ですが、この作品は、ディレクションが秀逸であると言えます。
ドローン映像と言えば、ダイナミックな風景や、エクストリームスポーツなどのイベントを撮影した動画、というイメージが先行しがちですが、本作品のようにドローンのフレキシブルさを十分に生かして新しいアプローチをしている作品が出て来たことで、今後のドローン動画の新しい可能性を感じます。
2017年の審査員には、OK GoのDamian Kulashの名前もあり、このフェスティバル自体規模もどんどん大きくなって来ているようです。
実写映像業界でなくてはならない存在のドローン
数年前まではまだ実用段階とは言えなかったドローン映像は、その幅や種類が広がり、その映像を閲覧、投稿さらに審査できるサイトやフェスティバルができました。
ドローン本体の価格が一万円を切るようになり、一般の人々に広く購入されやすいようになったこともドローンレースが流行る大きな要因の一つになっていると言えるでしょう。ドローンは映像業界において、既になくてはならない存在になっていると言って間違いないでしょう。
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