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2017年06月28日

最先端の動画の世界へ!Crea・Japan社 渡邊氏に聞くパーソナライズド動画活用の極意とは一体?

posted by VIDEO SQUARE 編集部

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現在、マーケティングツールとして、様々な業界から熱い視線が注がれているのが「動画」です。その動画業界の中でも、近年注目を集めているのが、今回の記事で取り上げる「パーソナライズド動画」です。パーソナライズド動画っていう名前は聞いたことあるし、何となくは分かるけど、どんな効果が出るのかわからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は日本でパーソナライズド動画の生成エンジンを作っている株式会社クリエ・ジャパンの代表取締役COO渡邊克彦様にお話を伺ってきました。パーソナライズド動画に秘められた大きな可能性と、その活用方法について迫りました。

クリエイティブでありたいという想い

Crevo まず、はじめにクリエ・ジャパンについてお伺いしたいと思います。

渡邊氏(以下、渡邊)2010年に立ち上げた会社で、クリエ(Crea)という社名は「Creative(クリエイティブ)」に由来しており、「様々なものを創造していきたい。」という思いから立ち上げました。

創業当初は現在のパーソナライズド動画とは違ったアート系SNSサイトのビジネスからスタートし、同時に大手企業のビジネスコンサル的な仕事も行っていました。アート系SNSは業界大手のサイトになりましたが、業界的に大きなビジネスへの発展性が見込めないことから去年その事業は売却し、現在は2015年4月にリリースした日本では初めてのパーソナライズド動画事業に注力しています。

Crevo パーソナライズド動画を事業として始めたきっかけは何だったのですか?

渡邊 ITベンチャー企業ですので、常に新しい事業アイデアはないかアンテナを張っています。その中で「動画」は情報の伝達の上で極めて有効な手段で、インターネットの通信環境が発達するなかで、今後ますます重要になってくると思っていましたし、パーソナライズド動画も、アメリカでは既に10年少し前から導入されていて注目していました。

そんな中、ビジネスコンサルティング案件でパーソナライズド動画のニーズがあり、最初は海外のソリューションを利用しようと思いコンタクトをとったのですが断られてしまいました。どうしたものかと社内で検討したところ、弊社のCTOが作れると言ってくれたので、自社開発して提供しました。その後に事業化できるレベルにまでバージョンアップして、パーソナライズド動画生成エンジンPRISM(以下、PRISM)として公開致しました。

情報伝達力は静止画の驚異の5,000倍

Crevo まだパーソナライズド動画をよく知らない方もいると思いますので、まず簡単にパーソナライズ動画について教えてください。

渡邊 パーソナライズド動画とは、「視聴する個人個人に合わせた動画」のことです。

通常、動画の制作は人の手によって編集するので工数がかかります。ですので、例えば、動画の冒頭にお客様のそれぞれの名前を入れるにしても、数名でしたら簡単に作れますが、仮にその数が数百、数千、数万など多くなると、大変手間が掛かり物理的に現実的ではないです。

しかし、パーソナライズド動画の場合、ユーザの属性に基づいて、システムのサーバ上で、動画や画像、テキスト、音声といった動画素材を任意に組み合わせて動画を作ることができます。人ではなく、システムがすべて行うため、個々人に合わせた数千、数万、数百万といった大量の動画を作成することができます。

PRISMによるパーソナライズド動画生成の仕組み図解

Crevo それによって、提供者側は、どのような効果が得られるのですか?

渡邊 そもそも動画は、圧倒的な情報伝達力を持つものですが、その伝達力は一説によると、静止画と比較すると5000倍もあるとも言われています。ただ、これまでの動画は、提供者側が「こんな動画が良いだろう」と主観的に考えて作ったものを多くの方に見て頂くものでした。

パーソナライズド動画の場合には、見る側であるユーザの多様な属性に応じて動画素材を組み合わせて内容を作るため、相手にとってより最適化された内容にすることができます。

相手の属性に合わせた興味のある内容を、圧倒的な情報伝達力のある動画で提供することより、見る側に対して「自分ごと感」を強く演出することが可能になります。実際、平均再生率(動画全体の尺のうち視聴された割合)も高く、ある事例では88.5%と、ほぼ全員が最後まで視聴している状況にあります。これは特別な数字ではなく他の事例でも同様な数字が出ています。

他のソリューションとの組み合わせが大切

Crevo パーソナライズド動画PRISMの特徴を教えてもらえますか?

渡邊 PRISMの特徴ですが、まず開発の思想、ビジネスの考え方にあると思っています。先行しているアメリカでの状況を見ると、ナショナルクライアントレベルの大手企業に限定されており、その要因としては中小企業には手を出しにくい価格になっていました。大規模なプラットフォームを抱えているので当然必要コストがかかってくるのでやむを得ないと思うのですが、今後、動画の活用が当たり前になる世界が見えてきている中で、一部の大企業だけではなく中小企業でも活用できる一般的なソリューションにしたいと考えました。そのため、パーソナライズド動画の開発に際してのその実現方法はいくつか考えられたのですが、コストを抑えられる仕組みということを一つの方針にしました。

また、パーソナライズド動画に限らないことですが、マーケティングソリューションはそれ単独で全て完結する訳ではなく、様々なソリューションと連携することにより、より大きな効果を発揮します。そのため、シンプルなシステム構成で他のソリューションとの連携や拡張が容易である、ということももう一つの開発方針としました。開発当初から既に何回かのバージョンアップを行い、現在ではクライアントのさまざまなニーズに対応した「マルチ対応パーソナライズド動画」に進化させることができそれが特徴になっています。

Crevo その「マルチ対応」について、もう少し具体的に教えてもらえますでしょうか。

渡邊 細かく説明すると切りがないので、いくつかポイントをご説明します。まず動画の生成、配信方法を利用方法に応じて複数用意しています。基本の「mpeg4動画ファイル生成、配信」に加え、「リアルタイム生成、配信」「ファイル結合配信」を選択いただける他、この組み合わせのハイブリッドも可能です。

mpeg4は最も一般的な動画ファイル形式ですから、メールでのURLの添付やQRコード化など、エンドユーザに対して様々な方法提供が可能です。

「リアルタイム生成、配信」は動画を作りながら視聴してもらう、あるいは見せながら動画を作る方法で、例えばWebでお客様にお名前を入力してもらい、そのお名前を動画に即時に反映して視聴いただくということも可能です。他社においては動画の生成速度が速いために短尺の動画であれば数秒で作れるのでリアルタイムと謳っているところもありますが、弊社の方式では、例えば60分というような長尺のものであっても対応可能です。

「ファイル結合配信」は、例えばキャンペーンなどで数百万とかの大規模なユーザを対象に一斉に動画を生成する必要がある場合にお勧めしています。mpeg4の場合にはユーザ毎に動画ファイルを作成し、ストレージに保存するため、数百万規模の場合には現在ストレージコストが安くなったとは言えコストが馬鹿にならなくなります。ファイル結合配信は、ユーザ毎に一本の動画ファイル作成するのではなく、見せたいシーンの動画ファイルを順番に結合させながら配信する仕組みですので、共通の内容の動画はファイルを一つ持っていればよいだけになり、これによりストレージコストを大幅に削減が可能です。この方式は弊社独自のものになります。

これら全ての生成、配信方法において、実際にユーザが視聴した動画ファイルを後から確認することが可能です。パーソナライズド動画の実現の方法として、ユーザのプレーヤー側の方で文字等を合成する方法もありますが、この方式ですと動画ファイルが残らない上に、ユーザのブラウザ環境によって挙動が変わってくるので実際に視聴した動画内容を確認することができません。これは問合せ対応などのカスタマサポート上大変に重要なことだと思っています。

また、動画を見ているときのUX(ユーザー・エクスペリエンス)を高めるために、インタラクティブプレーヤーも実装しました。これにより対話式パーソナライズド動画というものもできるようになっています。

これらの全ての機能を利用目的に応じて選択いただけ、それを極めて低価格で提供できるのがPRISMの特徴になります。損害保険会社様のような大企業はもちろんですが、街にあるヘアサロン様のような規模のところにも実際にご利用いただいています。

シンプルな構造かつ安価、幅広い企業で導入へ。


Crveo なぜそこまでの低価格が実現できるのでしょうか?

渡邊 それはやはりPRISMのシステム構成が極めてシンプルな点です。通常のサーバに、PRISMエンジンを組み込むだけで動画生成サーバが出来上がります。そこに属性情報のパラメータを受け取るデータベースサーバと、生成された動画を保管するストレージを組み合わせるだけで完成します。構築環境はデータセンタなどのオンプレミスでもAWS(Amazon Web Services)のようなクラウドでも大丈夫です。また、パーソナライズ化の処理をエンジンでは行わず、簡単なスクリプトで制御する仕組みにしています。エンジンそのものは特許取得の特殊技術ですが、その他のシステム構築に際して特別な仕組みや特殊なエンジニアを必要としないといったことが理由になります。

Crevo  なるほど。では、PRISMはどのような業界で利用されているのでしょうか?

渡邊 パーソナライズド動画は新しいソリューションということもあり、何か特別なものに感じてしまいがちですが、基本的にはユーザとのコミュニケーションツールです。ですので、その活用は業種、業界が限られることなく、また活用目的もマーケティングや顧客サポートなど、極めて幅広く、ある意味何にでも活用可能です。実際に活用いただいている業種も、保険会社、アセットマネジメント会社などといった金融系、ヘルスケア、不動産、Eコマース、美容、教育、ウエディングなどと幅が広いですし、これからもっともっと広がると思います。

その中で、大手企業では損害保険業界での活用が進んでいます。これに引っ張られる形で生命保険業界での検討が活発化しています。この他、不動産系などがこれからは伸びてくるのではないかと思っています。業界内で事例が出てくるとそれに触発されて検討、活用が進んでいくような感じです。あと、中小企業としてはヘアサロン業界で、すでに40店舗ほどが活用していて今後さらに拡大が見込まれています。

驚異の視聴率88%を達成した、ヘアサロンでの活用方法とは?

ヘアサロンのサンプル動画の一部のキャプション 動画全体はこちらのリンクからご覧ください。http://www.crea-japan.com/movies/nanairo2.mp4

Crevo実施した事例の中で、良い結果/効果が出た事例を紹介してください。

渡邊パーソナライズド動画は必ず効果は出ます。ユーザ属性に応じた最適な内容を、動画という伝達力のある手段で提供する訳ですから、効果が出ないはずはありません。後はコストとの見合いということだけです。

具体効果例としては、先ずは損害保険会社の事例が挙げられます。自動車保険の更新案内での活用で、特約の付帯を促進するような内容なのですが、パーソナライズド動画を視聴した人と視聴していない人では、特約の付帯率に2倍以上の差が出ています。昨年の1月~3月までテストマーケティングを行い、このような効果が出たので、本格運用いただき、また、この状況も良好なため、促進する特約の種類を拡大していただいています。

他の事例としてはヘアサロンでの事例です。主に「新規顧客の再来率のアップ」、「既存顧客の失客防止」、「失客顧客の再訪促進」といった経営課題で活用いただいています。

例えば、通常1年以上来店がない失客顧客に対してDM等を送付してもほとんど反応が無いようなのですが、PRISMを活用した動画を送ったところ35%の視聴率があり、そのうち約50%の人が来店されています。ヘアサロン向けにはだいたい月2万円くらいのサービスになっているのですが、顧客単価も高いこともあって、費用対効果が大きく、活用が拡大しています。また、視聴率の35%ですが、これは驚くほど高い数字だと思っています。というのも、予約サイトのDM機能で動画視聴のURLを送付しているのですが、実は、外部リンクが無効のため、メール本文に「URLをコピーしてブラウザに貼り付けて視聴ください」、と書いて見てもらっている数字です。メールタイトルで「〇〇様だけの特別動画・・・・」ということを記載したことで興味を持ってもらったのだと思います。LINEで送った事例では視聴率88%というような数字も出ています。

単なるコミュニケーション手段にとどまらない驚くべき汎用性

Crevoそのほかに、何か変わった興味深い事例/活用方法などはありますか?

渡邊あと、効果事例といいますか、面白い活用方法をご紹介します。業績のフィードバックとしてパーソナライズド動画を活用する方法です。

渡邊 スーパーマーケットの店舗で働く従業員向けに、お店の売上状況を動画としてビジュアルに伝える活用です。数字データ自体は各店舗で確認できますが、これでは本部として伝えたい部分が伝わらないため、従来は本部担当者が毎日全国の売上状況をパワポで見やすいグラフなどに加工して各店舗に提供するのが一般的です。これは手作業ですので大変ですし、店舗毎に作成することは現実的ではないので全国の状況のみになります。

そこで、PRISMを活用すると、全国の売上情報データから、自動的に、店舗毎に業績グラフ動画を作成して提供することが可能になります。「前日の売上が対前年に比べてどうだったのか?」「全国の中でどういう位置づけなのか?」などを動画にて配信します。数値データなどはグラフ化や動画化するとビジュアルで分かりやすいので、見る側としても理解しやすい形式になります。資料作成の負担が無くなり、アウトプットの質が上がる点を評価いただいています。

「パーソナライズ」という言葉に惑わされることなく、企業が保有する様々なデータをもとにアウトプットの仕方を定義して動画化するという発想に立つともっと活用の幅が広がると思います。この点は弊社としてもっと努力してPRISMの活用方法を伝えていかなければならないと思っています。

Crevo パーソナライズド動画活用のポイントは、どのようなところでしょうか。

渡邊 先ほど申し上げましたが、パーソナライズド動画は必ず効果はあります。使い方に応じた設計をすればよいだけで難しくありません。基本的には「現在の課題や今後の方向性、実現したいことと、パーソナライズド動画の特徴をマッチさせる」ということで、クライアント様には「現在の課題や今後の方向性、実現したいこと」を整理いただければ大丈夫です。具体的な動画内容という点では、パーソナライズド動画は「ユーザとのコミュニケーション」の手法ですから、「何を伝えたいのか?」といったキーとなるメッセージを整理いただくことが重要です。あとは、映像制作会社様にも入っていただき、絵コンテの作成などを通じて内容のすり合わせを行いながら実際の動画の作成に入っていきます。この辺りは弊社の方で企画・設計のフレームワークも持っていますし、サポートもいたしますのでご安心いただければと思います。

先ほど効果事例でご紹介したヘアサロン向けサービスの場合ですが、ヘアサロン業界において顧客をリピートさせるためのポイントとしては、基本的な接客や技術はもちろんですが、それに加えて「感動」と「提案」をいかに提供するかが重要な要素になっています。パーソナライズド動画もそのことを実現するためのツールとして利用いただいています。

先ず動画の内容もそれに合ったものとし、お客様のお名前、担当したスタイリストからのメッセージ、前回の施術内容に応じた次の提案などを含んだものになっています。お客様からすると相当にインパクト(感動)があるようです。

また、単に動画を送付するにとどまらず、これによりスタイリストなどのスタッフの意識や行動の変革にも役立てています。動画の中でお客様にライフスタイルのヒアリングをお約束することで、スタッフにもそのことを意識させ、来店時のヒアリング、提案を確実なものにしています。また、なかなかメールやLINEアドレスの取得が難しいようですが、「〇〇さんだけの特別動画を送るので教えてください。」ということで、アドレス取得にも役立てるなど、企画・設計をしっかり行うことでパーソナライズド動画をフル活用されています。

Crevo 今後のPRISMとしての展望について教えてください。

渡邊 パーソナライズド動画の活用範囲は本当に広いので、とにかく企業規模や業種、業界に関わらず全ての企業に活用いただきたいと思っています。そのため、弊社のビジネスモデルも、自社が直接のサービス提供者というわけではなく、PRISMをOEM(original equipment manufacturer)でパートナー会社に提供させていただき、それぞれの特色を生かしたソリューションとして幅広く展開いただいています。マーケティング会社、ソリューション会社、広告代理店、映像制作会社、システム開発会社など親和性のある事業をやられている会社にパートナーになっていただいていますが、さらにパートナーのすそ野を広げるとともに、協力しながら活用方法をもっとブラッシュアップして、認知・理解度が高め、より大きな効果を発揮できるソリューションにしていきたいと思っています。

また、様々なソリューションとの連携が大切になりますので、その連携が容易になるような仕組み作りをしていきたいですね。動画を見せる配信というのが必要ですから、配信事業会社とのタイアップ・連携、また、各種DMP(Data Management Platform)との連携やアドネットワーク等との連携、さらには、機械学習・AIとの連携も重要になってくると思います。

まとめ

いかかでしたか?パーソナライズド動画の効用・活用方法、そしてPRISMの汎用性・高機能性について理解していただけましたか?自社の広告にも、ただパーソナライズド動画を使うだけではなく、いかにほかのソリューションと組み合わせて使うかが重要であるのかがおわかりいただけたと思います。

ぜひ、自社の課題の中で、うまくパーソナライズド動画を使える部分はないかどうかを探してみましょう。特に、パーソナライズド動画の最大の強みであるお客様とのOne to One のコミュニケーションができる点をうまく活用できると、効果は想像以上かもしれません。

今回取材にご対応いただいたCrea-Japan様

会社名:株式会社クリエ・ジャパン( Crea-Japan Inc. )

URL:http://pr-ism.jp/

設立:2010年2月1日

所在地:東京都渋谷区渋谷1-22-10 第2東邦ビル 5階

事業内容:Webサービス事業、ITソリューション事業、テクノロジーサービス(システム開発・運用)など

 

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