コラム

2016年08月03日

進化するデジタルサイネージ~デジタルサイネージのトレンド最前線を俯瞰しよう

posted by VIDEO SQUARE 編集部

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EYE
デジタルサイネージとは、液晶ディスプレイ、プロジェクタ、プラズマディスプレイ、LEDディスプレイなどを使って、店頭や公共施設、交通機関、ビルの壁面や屋上などに設置される広告を指します。単なる屋外広告ではなく、ネットワークに接続された状態で最新・最適な広告情報を受信してカラーでの表現豊かな広告映像表示が可能です。
デジタルサイネージアワードは、2009年からデジタルサイネージの最新技術とその活用法に優れた広告を表彰しています。この歴史を見ればデジタルサイネージのトレンドのこれまでと、これからの方向性が見えてきます。

記事の要点3  ● これまでのデジタルサイネージの歴史をおさらいしよう
  ● 「インタラクティブ性」「表現の多様性」「導入障壁の低下」でこれからのデジタルサイネージトレンドを俯瞰する

【2009年度】

【コンテンツ受賞作品】屋外大型ビジョンを活用したインタラクティブ・サイネージアド
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
http://www.digital-signage.jp/preaward/

2009

大阪・道頓堀の大型ビジョンの前を通る人達の顔が動物やアニメのキャラクターに変化する作品で、スクリーン上で自分自身がゲゲゲの鬼太郎となった様子をスマホで友達に拡散するなど、インタラクティブなしかけが話題を呼びました。

【2010年度】

【システム部門受賞作品】ひかりサイネージ
日本電信電話株式会社/NTTアイティ株式会社
http://www.digital-signage.jp/award/2010/

2010

ひかりサイネージはデジタルサイネージで使用される機材やコンテンツなどをパッケージ化して提供するものです。これによりデジタルサイネージの運用がとても手軽にできるようになり、インストアメディアの普及に貢献しました。

【2011年度】

【シルバー賞】18面マルチデジタルサイネージ
シャープ株式会社
http://www.digital-signage.jp/award/2011/

2011

JR東京駅行内に330インチのハイビジョン映像を18面展開したこのサイネージは、それまで1面の大画面化だけでなく、1画面ずつ別の映像を映し出すダイナミックな広告手法を切り開きました。

【2012年度】

【ゴールド賞】BACARDI 「AR HAPPY HALLOWEEN」
バカルディジャパン株式会社
http://www.digital-signage.jp/award/2012/

2012

Face trackingとAR機能を利用してジェスチャーによってスクリーン上で仮装を体験できるデジタルサイネージです。ARとは「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と訳されます。次世代のゲームなどで注目されていますが、広告分野でもインパクトある成果を出せることを印象づけました。

【2013年度】

【ゴールド賞】THE FUN GATE
KDDI株式会社
http://www.digital-signage.jp/award/2013/

2013

通行人がゲートをくぐった瞬間の顔をそのまま動物キャラクターとしてリアルタイム合成して映像化します。キャラクターは広告メッセージの一部としてそのままモニターに映しだされます。

【2014年度】

【ゴールド賞】渋谷デジタル花火大会
東京急行電鉄株式会社/株式会社東急エージェンシー/TAGRU Inc./ flapper3 Inc./Most Valuable Partner inc./株式会社ワン・トゥー・テン・デザイン
http://www.digital-signage.jp/award/2014/

2014

スマートフォンと渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンを連動させて、7日間で8万6000発の花火を打ち上げるイベントを行いました。花火を打ち上げた人は約3700名となり、1週間を通じて多くの人に参加してもらうことに成功しました。

【2015年度】

【グランプリ作品】デジタルどこでもドア
株式会社テレビ朝日/株式会社テレビ朝日クリエイト
https://www.si-po.jp/post/case/21790.html

2015

ドラえもんの新作映画公開と連動して、どこでもドアなど現実世界にドラえもんの道具が出現したかのような錯覚を楽しむことができるサイネージでした。

【2016年度】

【グランプリ作品】Glico Interactive Signage “Happy Pocky Faces”
上海江崎格力高食品有限公司
北京电通广告有限公司
IMG SRC Shanghai
http://www.digital-signage.jp/award/2016/

2016

ポッキーの箱1344個を用意して一つ一つにモーターを設置。モニターの前に立った人の仕草や表情を、ポッキーについたモーターで角度を調整してリアルタイムに表現しました。

「インタラクティブ性」「表現の多様性」「導入障壁の低下」でこれからのデジタルサイネージトレンドをうらなう

以上、2009年から2016年までデジタルサイネージの新時代を切り開いてきた作品を見てきました。どの作品も斬新でオリジナリティ溢れたものですが、時系列的に整理してみるとその中に明確なトレンドの鉱脈が見えてきます。

2009年度コンテンツ受賞作品の「屋外大型ビジョンを活用したインタラクティブ・サイネージアド」は通行人を巻き込む「インタラクティブ性」が際立っており、これは2013年度ゴールド賞の「THE FUN GATE」にそのコミカルなテイストとともに受け継がれています。この流れは最新の2016年度グランプリ作品の「Glico Interactive Signage “Happy Pocky Faces”」においても、ポッキーの箱に付けられたモーターというよりインパクトある形でこのインタラクティブ性は発展してきているといえるでしょう。
また、2014年度ゴールド賞の「渋谷デジタル花火大会」は主催者側がデジタル花火を打ち上げてそれを配信するのではなく、3700名もの参加者がデジタルの世界で花火を打ち上げるイベントに参加しました。

一方で従来のデジタルサイネージの枠にとらわれない、「表現の多様性」をウリにした作品も、2011年度シルバー賞の「18面マルチデジタルサイネージ」から、AR(拡張現実)を応用した2012年度ゴールド賞のBACARDI 「AR HAPPY HALLOWEEN」へと引き継がれました。ドラえもんの道具が現実に出現したかのような錯覚が楽しめる2015年度グランプリ作品の「デジタルどこでもドア」も非現実な世界を日常空間に斬新に表現しました。今後も様々な表現方法が生まれることが期待されますので、最新動向をチェックする必要があるでしょう。

2010年度システム部門受賞作品の「ひかりサイネージ」はデジタルサイネージをパッケージ化することによって、店舗などでのインストアメディアの普及を促しました。導入の障壁が下がり様々なシーンにて使いやすくなった結果、今まで「デジタルサイネージは高価格だから・・・」と興味は持ちつつも敬遠していた方たちへも導入検討の余地が拡大しました。
こうした「導入障壁の低下」の波は、インターネットを活用したクラウド型のデジタルサイネージサービスへと受け継がれ、デジタルサイネージの普及をますます加速させています。

「インタラクティブ性」「表現の多様性」「導入障壁の低下」などを軸に、ますます進化するデジタルサイネージから目が離せません。

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