統計データ

2015年09月09日

字幕追加は「海老鯛」?視聴時間40%増のケースも

posted by VIDEO SQUARE 編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加

動画に字幕を入れるべきか否か。答えは「入れるべき」です。

世界最大級の動画プラトフォームを運営するOoyala社の調査によれば、15年第三四半期までに、全世界で動画視聴の50%はモバイル端末から行われるとされています。

つまり、あらゆる状況で動画が視聴されることを想定する必要性がますます強まるのです。そこには当然、音声を聴くことが出来ない状況も含まれます。ではどうすれば、そういった環境にも動画が届くのか。

その解の一つが字幕を用意することです。

Facebookも推奨

Facebookのゲイリー・ブリッグスCMOは6月、ニューヨークで開催された”Salesforce Connections conference”の壇上で、「動画の自動再生機能が、企業動画のあり方を変えた」と発言しました。

同機能は、冒頭3秒は動画を無音で再生するというもの。この間に、視聴者の興味を引きつける必要があるのです。そこでブリッグス氏が強調したのが、冒頭に字幕を差し込むことの有効性。

Facebookユーザーの65%はモバイル端末で動画を視聴しています。騒音だらけの電車内や、同僚が勤務にいそしむオフィスにいる視聴者に動画を届けるのに「音声」だけに頼る。それでは、あまりに離脱のリスクが高いのです。

増加の一途をたどるモバイル端末からの動画視聴

増加の一途をたどるモバイル端末からの動画視聴

「動画の海」の中で溺れないために

マーケティングの視点で考えれば、Facebook以上に、字幕がその威力を発揮するのが、Youtube上です。YouTubeはGoogleに次ぐ検索エンジンに成長。毎分60時間分の動画がアップロードされています。

つまり、この「動画の海」の中に、コンテンツを投げ込むだけでは、「溺れてしまう」可能性があります。

検索エンジンは文字が好き

YoutubeにおけるSEO対策として広く知られているのは、タイトルに入れるキーワドやディスクリプション、そしてタグ付けの精度を高めることです。

検索エンジンは、文字情報でそのコンテンツの検索順位を決めます。ですから、そこに字幕を加えることは、その海の中から頭一つ抜け出すことを大きく後押しするのです。

Digital Discovery Networks社の調査によれば、Youtubeにアップロードされた動画でキャプションを挿入したものは、SEOを押し上げただけでなく、わずか2週間で視聴率が13.48%増加したということです。

あくまでお手製を

Youtubeのオートキャプション機能はご存知でしょうか。動画の音声を識別し、自動で字幕を生成するものです。しかし、その精度は70%程度。そのため、自動で生成されたキャプションは、開発したGoogleでさえ、検索の対象にはしていません。対象となるのは、制作者が自分で用意したものだけです。

一概に文字情報を詰めこめばいいという訳でもありません。1ページに入れる文字量は1000文字以下が最適とされています。それ以上になる時は、次のページに送るか文言の編集をしてください。

Youtubeのオートキャプション機能を利用して英語字幕を挿入したCrevo実績。「気付けばアレもコレも」のナレーションが、判読できない英語字幕に

Youtubeのオートキャプション機能を利用して英語字幕を挿入したCrevo実績。「気付けばアレもコレも」のナレーションが、判読できない英語に

Googleの意向

コンテンツの質を計る上で大切な指標の一つがエンゲージメント・レベルです。Googleは“Time Watched” アルゴリズムを導入しています。これは、動画の視聴時間が長ければ長いほど、検索順位の上位に表示されるというもの。いかに視聴者の立場を考えた動画を制作できるか。その姿勢も問われているのです。

Googleは視聴時間の長さをアルゴリズムに組み込んだ

Googleは視聴時間の長さをアルゴリズムに組み込んだ

アクセシビリティ改善にも貢献

字幕の挿入は、障がいを抱える人や、外国人といったマイノリティーにも配慮することができます。

日本だけでも、聴覚がいを抱える人は、18歳以上で34万3000人、18歳未満で1万5800人いると言われています(平成18年厚生労働省調べ)。彼らをターゲットとして捉え直すだけでも、アクセシビリティは大きく改善されます。

また、検索エンジンは、同じ動画でも、言語が違えば、「重複」とは見なしません。競合が必ずしも他言語対応しているケースもそう多くはないでしょう。

翻訳字幕は国内外の「外国人」にとって非常に有用なものです。英語圏には、世界中から移民が集まります。彼ら全員が、英語に堪能な訳ではありません。

アドテク企業のPLYmedia社の統計では、英語圏のスペイン人コミュニティにある法律事務所がスペイン語字幕を用意したところ、視聴率が50%も増したという数字が出ています。

こういった観点からも翻訳を載せることは重要なのです。

まとめ

前述のPLYmedia社の調査では、字幕入りの動画は、そうでないものに比べて平均で40%以上も長く視聴されるという結果が出ています。

ただし、いくら「海老」とは言え、字幕を作る手間ひまはかかります。一般的に、1時間のインタビューを文字化するのに必要な時間は4~6時間です。逆に言えば、それに見合ったコストさえ支払えば、「鯛」が釣れることはお分かりいただけたかと思います。

決して過大な投資ではないと思いませんか。
(編集部=田中康輝、赤坂祥彦)

関連記事

20分以上の長尺動画、視聴が前年比50%増

インタラクティブ動画制作サービス”Spotful”を使ってみた!

携帯動画は縦向きが主流に?スナップチャットでは9倍の視聴率

次の一手は「シネマグラフ」、インスタやフェイスブックも本腰

参考記事

8 Ways to Use Transcripts, Captions & Subtitles to Empower your Video SEO
Use Subtitles to Attract More Viewers to Your Online Video and Keep Them Watching Longer
Why Facebook Videos Need Subtitles
Voiceovers and Subtitles: Localizing Your Videos for a Global Audience
YouTube Algorithm Change: ‘Time Watched’ Key to Higher Video Search Rankings
SUBTITLES INCREASE VIDEO VIEWING BY 40% – RESEARCH
VOICEOVERS AND SUBTITLES: LOCALIZING YOUR VIDEOS FOR A GLOBAL AUDIENCE
平成18年身体障害児・者実態調査結果

関連記事

Crevoの動画制作・映像制作が選ばれる3つの理由

  • 29万円から制作できる実施しやすい金額
  • 2,500名以上のトップクリエイターから選べる豊富なバリエーション
  • 初めての動画制作・映像制作でも安心のサポート体制

ご相談はこちら