コラム

2014年06月25日

Google”Chromecast”はマーケティング領域の支配者になるのか

posted by VIDEO SQUARE 編集部

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”4200円で世界が変わる” 多くの人がChromecastをテレビにセットして利用したあとの感想ではないだろうか。テレビとインターネットを接続するという考えは黎明期からあり、2007年にはAppleがMacworld Conference & Expoにて”Apple TV”を販売開始し、2014年現在までに累計2000万台が販売され、テレビ×ネットの下地を作ってきた。そうした中で、その流れをさらに加速させるよう、Googleが満を持して発売したのがChromecastだ。本記事では、そのツールの使い方や今後起こるであろう大きな変化について述べていきたいと思う。

Googleが発売したChromecastとは何か

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Chromecastは、テレビのHDMI端子に差し込むことで、小型チューナーの役割を果たすものである。スマートフォンやタブレット、PCをリモコン代わりにし、小型チューナーを介すことでインターネットコンテンツをテレビで見ることができるのだ。実際にChromecastを使用するには以下の手順を踏む必要がある。

Chromecastの使い方
1、ChromecastをテレビのHDMI端子に差し込む

2、テレビリモコンの「入力きりかえ」ボタンを押し、Chromecastが接続されているHDMI入力を選択

3、スマートフォン、タブレットを用いて「Chromecast」アプリをiTunes、GooglePlayよりインストール

4、インストール後、アプリを立ち上げ手順に沿ってセットアップ

5、セットアップが完了後アプリを起動し、活用すればYouTubeやdビデオ、auビデオストアなどの動画を楽しむことができる

その他の楽しみ方としては、Googleウェブストアより「Google Cast」をインストールし、PC側の設定をすればPC画面をテレビへ反映させることが可能なため、ブラウジングやHuluなどの動画サービスも楽しむことができる



以下にGoogle JapanがChromecastの使い方として示している動画を紹介する。


テレビとネットユーザーの視聴時間と視聴形態はどう変わるのか

ご存知のとおり、テレビ離れといわれる現象が顕著になり、テレビの視聴時間は緩やかな減少曲線を描いている。そんなテレビとインターネットメディアの接続時間の推移を表したのが下記の図になる。

出典:メディア環境の「イマ」メディア定点調査(東京)2014

出典:メディア環境の「イマ」メディア定点調査(東京)2014

2010年当時、インターネット(※パソコン、タブレット、携帯・スマホの合計)への接続時間が102.6分、テレビへの接続時間が172.8分だったものが、2014年になると、インターネットへの接続時間が161.3分、テレビへの接続時間が156.9分と、ユーザーの可処分時間をインターネットがテレビから奪う形となったのか、初めて逆転した。もちろん、メディア自体への総接触時間が増えていることも忘れてはならない。

また、携帯・スマホではインターネットへの接続はもちろん、一部の機種ではテレビ視聴も可能である。一方、一部のパソコンではテレビ視聴もできることから、「どのデバイスで見るのか」は重要ではなく、「何のコンテンツを見るのか」が重要になってくる。そういった意味で、テレビとインターネットの「垣根」はなくなっていくのではないだろうか。

Chromecastはマーケティングにどんな影響を与えるか

ここでは、Chromecastの登場により何が変わっていくのかについて、海外の著名なオピニオンサイトの意見を交えながら紹介していく。

テレビ画面を通してYouTubeを居間で楽しむという流れが出てくるだろう

こう言及するのは、インバウンドマーケティングの先進サイト「OverGo STUDIO」である。
ChromecastでYouTubeを見るというのは、1つの確定事項であり、なおかつユーザーが求めている1つの使い方であろう。そしてその一文において重要なところは「居間のテレビで見られる」ということだ。パソコンであれば許容できた低画質も、フルハイビジョンや4Kのテレビでは映像がぼやてしまう。

すべての映像において、技術を持った者による編集処理がされていればよいのだが、素人のエンコードであれば大きなモアレが発生し、音にはノイズが生まれることもあることから、YouTubeにアップロードする者はテレビに適したハイクオリティ動画をあげることが求められるだろう。

Chromecastを通してユーザーが検索したデータは、Googleに対して、より的確なターゲティングと精密な広告を表示する機会を提供することになるだろう

i Media CONNECTION」では、Chromecastを利用することで、どのようにユーザーがコンテンツを視聴しているかをGoogleがより深く把握し、効果的な広告表示がされるだろうという。

これまでのテレビでは視聴者全員に対して提供されていたコマーシャルが、視聴データを活用するアドテクノロジーの活用により、住んでいる場所、性別、年齢、趣味・嗜好などを特定し、そのユーザーに最適化された動画広告を提供することが可能になると示唆している。

また、テレビとインターネットの垣根がなくなり、アドテクノロジーが進化することで、これまでの「いかに多くの視聴者に届けるか」といった動画CMではなく、各々のユーザーに合った動画CMの制作が求められると思われる。

まとめ

上記のことから、Chromecastの登場により

1、可処分時間の奪い合いというメディア対立から、インターネットとテレビの垣根をなくす、メディア融合の方向に進んでいく


2、テレビとインターネットの垣根がなくなることでユーザーの視聴形態が変わる


3、これまでWebでは許容されていた低画質動画が受け入れられにくくなり、テレビサイズに合った、より高画質な動画を制作することが求められる


4、テレビとアドテクノロジーの融合による新しいマーケティングが始まろうとしている


という4点が起こると推測される。

また、2014年から2015年にかけて、ワイヤレス操作対応や音声認識機能を有するApple TVが発売されるという噂があったり、Chromecastがテレビ内蔵となり基本セットとして無償配布するという憶測も飛び交っている。こうした流れもあり、日本も例外ではなく、より大きなパラダイムシフトが起こっていくのではないだろうか。

(編集:サムライト


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