2015年07月29日
GoProも素材販売へ、1本$1000から
posted by VIDEO SQUARE 編集部
GoPro社は20日、同社製品を使用してクリエーターが撮影した写真や映像を企業が広告素材として買い取ることができるプラットフォーム”premium content licensing portal“を展開すると発表しました。
“premium content licensing portal”とは
今回の試みは、GoProユーザーの作品を、広告代理店や素材会社と結びつける試み。同社製品を使用する映像クリエーターの才能に、適正な経済的フィードバックをしようとするものです。
サービス開始にあたり、”GoPro Licensing”はプロアマ問わず、同社が実力を認めた600本以上のビデオを同サイトに出品しています。使用料は6ヶ月間で1,000ドルを下限に設定。その使用用途や規模によって変動する仕組みになっています。
同社はこれまでも、自社サイトにユーザーからの作品をアップし続けてきました。
その他にもYoutube上に、1)”GoPro” 2)”GoProMoto“ 3)”GoProTutorials“ 4)”GoProTutorials“の4チャンネルを開設。多数のコンテンツで視聴者を魅了してきました。
4日前に公開されたばかりの”GoPro: Giant Swing Flip in 2.7k”もわずか数日で、約36万viewを獲得。同製品ならではの映像美が多くの人にサポートされているのが分かります。
サービスの特徴
人気のあるコンテンツの表示機能”Content Merchandising(コンテンツの購買)や、メタデーターによるコンテンツの抽出を行う”Search & Filtering(検索&フィルタリング)”など多彩な機能が盛り込まれています。
筆者も早速、登録を試みたのですが、以下のような返信がありました。現時点では、全てのユーザーが対象という訳ではないようです。
とは言え、GoProのコンテンツ部門を統括するDornbusch氏によれば、「門戸は解放してく。素材大手のGetty ImagesやShutterstockを視野に入れている」ということです。
48%のマーケターは自信なし
米国を拠点にするPR会社PAN Communicationsが今春にマーケターに対して行った調査によると48%が「自分のコンテンツに自信がない」と回答。
これに対して、ブランドコンサルティングを手がけるQuantifind社のDavid Karnstedt氏は、「GoProがブランドマーケティングに及ぼす好影響は計り知れない。GoProの映像はとてつもないビジネスチャンスをもたらすはずだ」と予見します。
その理由として、「GoProを使えば、撮影班が2日かがりで仕上げる作品と同質なものを低予算で納品できる。使わない手はない」と続け、マーケターにその有用性を訴えました。
まとめ
現時点では、詳細な値段設定は公開されていません。ただ、同社の広報は、「弊社の命題は、(これまで素晴らしい映像を届けてくれた)ユーザーに適正な報酬を払うことだ」と明言。「日夜、広告代理店やTV局、映画会社からひっきりなしに電話が入っている状態だ」ということです。
ここ数年、隆盛している個人が撮影した動画。もはやそれなしでは、商業映像が成り立たなくなりつつあるのかもしれませんね。
(編集部=赤坂祥彦)
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GoPro Unveils Its Premium Content Licensing Portal
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